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上信電鉄6000系~自社発注の意欲作は現在でも…

2007-09-25 | 鉄道[北関東]

 

MAKIKYUが今月上旬に青春18きっぷの残りを使用し、群馬県・横川(安中市)にある碓氷峠鉄道文化むらを訪問した際には、帰りに高崎から出ている上信電鉄の電車にも数駅だけ乗車して来ました。
(以前下仁田まで乗り通した事も一度ありますが、今月上旬の訪問時には台風の影響で南蛇井(なんじゃい)以遠が代行輸送となっており、時間や運賃も考えると厳しい状況でしたので…)

その際に乗車した車両は6000系と呼ばれる車両で、MAKIKYUが上信線に乗車したのは指の数程も…という状況ながら、もう既に何度も遭遇していますので、MAKIKYUが上信線を利用すると遭遇率の高い車両でもあるのですが、今日はこの6000系に関して取り上げたいと思います。

6000系は1981年に2両1編成のみが気動車の製造などで定評のある新潟鉄工(現在の新潟トランシス:電車の製造事例は少ないです)で製造された自社発注車両で、以後上信電鉄で導入される車両は西武鉄道からの譲渡車両のみですので、同社ではこの車両が最新形式(最近導入された西武鉄道新101系の改造車・500形も車齢はほぼ同等です)となっており、前面は大きな一枚窓と下部にバンパー(?)を配した独特なデザインのこの形式は、現在でも上信線における花形とも言える存在です。

この車両は他の上信電鉄における自社発注車両と同様に、運転席が右側に設けられていますが、運転台はこの年代では大手私鉄でも導入は一部に限られ、地方私鉄の車両としては画期的とも言えるワンハンドルマスコンを使用している事が大きな特徴です。
(これは6000系登場以前に登場した1000系も同様です)

新製当初から冷房装置装備で登場しており、車内の座席配置もロングシートの他に片側に一方を向いた固定式クロスシートを配する(この部分は窓割りも異なります)など、この年代の地方私鉄における車両としてはサービスレベルはかなり高い部類に属します。

近年は上信線も整理券方式によるワンマン運転を実施しており、それに伴って運転席後部の座席が撤去され、運賃箱や運賃表示機、整理券発行機やワンマン放送用の音声合成装置などが設置される改造が行われると共に、ここ数年は日野自動車のラッピング車両となり、前面には日野自動車製バスやトラックの如く「H」マークが取り付けられています。

また最近ではこの車両の特徴とも言えるクロスシートが撤去され、ロングシートに改造されていますので、上信線の車両は現在ロングシート車のみとなりましたが、改造で新たにロングシートが取り付けられた部分はドア脇の手すりにゴムの覆い(同様のものは路線バスなどでよく見られ、この車両の大きな特徴とも言えます)が取り付けられておらず、座席間には今流行の金属製ポールが設けられているのも特徴です。

現在では特徴的なクロスシートこそなくなってしまいましたが、製造当時における意気込みの高さを感じさせると共に、同年代の西武譲渡車両が入線した現在でも決して見劣りしない感がある6000系、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの車両に遭遇される機会がありましたら、是非乗車されてみては如何でしょうか?

写真は高崎駅停車中の6000系と、その車内の様子です。



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