MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

「指宿レール&バスきっぷ」で乗車した鹿児島交通バス

2011-06-19 | バス[九州本土]

先日「MAKIKYUのページ」では、鹿児島県の指宿枕崎線を走る観光特急「指宿のたまて箱」に関して取り上げましたが、この列車に乗車した際には、「指宿レール&バスきっぷ」と呼ばれる企画乗車券を利用したものでした。

乗車券の名前を聞くと、鉄道だけでなくバスも…という事が容易に想像できるかと思いますが、この乗車券は鹿児島中央~指宿~西大山間の往復で、往復共に鉄道(JR)利用とする事も可能ですが、鹿児島中央~指宿間の片道をバス利用とする事も可能となっています。
(JR利用の場合は普通・快速列車は勿論、追加料金なしで「指宿のたまて箱」座席指定券を発券・利用する事も可能です)

JR九州で同種の乗車券は、既に宮崎地区の日南線観光特急「海幸山幸」を利用する宮崎~日南・南郷方面の「日南レール&バスきっぷ」が存在し、こちらは片道分は鉄道(JR)限定、もう片道分は鉄道か宮崎交通が運行する観光周遊バス「にちなん号」のいずれかを選択できますが、観光周遊バスは「海幸山幸」の運行に合わせ、同列車の運転日に一往復が運転されるだけで、宮崎~日南間を走る宮崎交通の一般路線バス利用などは不可となっています。

これに対し「指宿レール&バスきっぷ」では、購入時に片道バス利用とするか、或いは往復鉄道利用とするのかを決めなくてはならず、購入後に気分や状況次第で好きな方を…とは行かないのが難点ですが、バスは観光向けに特別運行されるものではなく、鹿児島交通の一般路線バス利用となっているのは、路線バス好きのMAKIKYUには嬉しい所です。
(乗車券の設定価格自体は2タイプ共に3000円で同額です)

鹿児島交通の一般路線バスは、鹿児島市内~指宿~山川間を直通運行する路線も存在していますが、対象となっているのはこの路線ではなく、鹿児島中央駅~平川~知覧・知覧~喜入~今和泉~指宿駅間の2路線で、バス利用の場合は知覧観光をしながら、2路線を乗り継ぐ事になります。

平川~知覧~喜入~今和泉間は乗降自由となっており、MAKIKYUが「指宿レール&バスきっぷ」を利用した際には、知覧地区で最初に特攻観音・平和会館へ足を運び、その後若干鹿児島方面に戻る形で武家屋敷一帯を訪れ、その後指宿へ向かうバスに乗車しましたが、知覧では有名な2つの観光名所が2km程離れていますので、町内の移動にもバスが使える点は重宝します。

 
ちなみにMAKIKYUが乗車したバスは、鹿児島中央駅~知覧(特攻観音)間では九州らしい中4枚扉の日野BlueRibbon、知覧(武家屋敷)~指宿間ではトップドアのいすゞ製中型車に当たっています。

どちらも年式的には結構古い車で、鹿児島交通古参車の典型といった車両ですが、座席はハイバックシートになっているなど、比較的グレードの高い車両で、結構な距離を要するだけに2路線共に1時間以上の乗車になります。

そのため両路線共に賃率が比較的安価に設定されているとは言え、運賃は900円前後(知覧地区での利用停留場により、運賃額は若干変動します)になりますので、「指宿レール&バスきっぷ」は結構有用と感じたものでした。
(使い方次第ではJR利用が「指宿のたまて箱」ではなく普通・快速列車の場合でも、普通運賃の合計額で「指宿レール&バスきっぷ」の設定額を上回ります)


また知覧地区内での移動では、知覧から鹿児島市内へ向かう便を利用したのですが、こちらは一般路線車では比較的少数派の日産ディーゼル製V8エンジンを載せた車両(鹿児島では市営バスなどでも活躍しており、こちらは市内線仕様の中4枚扉となっている異色車両として有名です)で、今や少数派となった鹿児島交通旧塗装、しかもトップドアでリクライニングシートを装備した中長距離仕様という、非常に特徴的な車両に当たったものでした。

鹿児島市内~知覧間ではBlueRibbonも悪くないものの、中長距離仕様の特徴的なバスを存分に堪能できたら…とも感じたものでした。

知覧~喜入~指宿間のバスは、MAKIKYUが鹿児島市内~知覧間のバスに乗車した際に目撃したスタフを見たら、その後知覧~喜入間の便にも充当される運用となっており、現に喜入行きでBlueRibbonが走る姿も目撃していますが、指宿まで足を伸ばす便では専ら指宿方の中型路線車が用いられている様でした。

MAKIKYUが乗車する便よりも一つ前の便では、西武バス中古の日産ディーゼル製中型車が充当されており、最近盛んに中古車を導入している鹿児島交通では、他路線でもこのタイプの車両を何度か見かけたものでした。


この車両は元々首都圏の短距離路線用として導入された車両だけあり、年式は古くても比較的ハイグレードなバスが多い鹿児島では、グレード的にはやや見劣りしてしまうものですが、日頃首都圏に身を置くMAKIKYUとしては、こちらに乗車するのも悪くないと感じたものです。

鹿児島交通では最近余り新車が導入されず、古参車や中古車ばかりが幅を利かせる状況になっており、他に鹿児島市内でRapica(鹿児島共通ICバスカード)を利用して乗車したバスも首都圏中古でしたが、日頃新しいバスばかりにウンザリしている身としては、年式の古い様々な車種が活躍する様は、趣味的には非常に面白いものです。

先月は慌しく駆け回る状況で、鹿児島交通への乗車機会も限られたものでしたが、機会があれば鹿児島のバスをじっくりと堪能したいとも感じたものでした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。