横浜市と川崎市に跨る地域の臨海部に路線を持つ京浜急行系列のバス事業者・川崎鶴見臨港バス、日頃MAKIKYUがこの会社のバスに乗車する機会は少ないのですが、昨日同社のバスに鶴見駅~綱島駅間で久々に乗車し、その際乗車したバスが今日取り上げる「銀バス」です。
(写真は折り返しの便が綱島駅前を発車する際に撮影したものです)
現在川崎鶴見臨港バスで走っている路線バスは、白と青の塗装に赤帯を巻いたものとなっており、この塗装は一部の方からは、親会社の鉄道と相互乗り入れしている某大手私鉄の有料特急とよく似ているなどとも言われていますが、この塗装を採用する前は銀色に紺色の帯を巻いた塗装が用いられていました。
この塗装のバスが通称「銀バス」と呼ばれるもので、昨年臨港バスは創立70周年を迎えた事から、これを記念して鶴見・浜川崎営業所の各一台(計2台)にこの塗装を施して走らせており、この銀バスは平日こそ他のバスと共通運用されますが、土休日には限定ダイヤが組まれて臨港バスHPでもダイヤが公開されており、希少な存在の割には、土休日であれば比較的容易に乗車や撮影が楽しめるのは有り難いものです。
ちなみにこの「銀バス」塗装を復刻した車両も、最新鋭のノンステップバスなどではなく、現在の臨港バスでは比較的旧年式に当たる車両(ちなみに写真のいすゞキュービックは2段ステップ車とはいえ、V8エンジンを搭載した車両ですので、地方のバスと比較すれば新しい部類に入りますが…)に施されている点も好感が持てるものです。
また外観はピンク色の「PASMO」ステッカーが貼られている点など、見るからに旧塗装が現代にリバイバルしたものと感じさせられる点も興味深いですが、この車両は外観だけでなく、車内も広告掲出スペースに戦前の路線図(復刻版)や、過去から現在に至るまでの臨港バス車両の写真(ここで取り上げているのはその極一部です)などが掲出され、臨港バス70年の歴史を顧みる事が出来る様になっている点も注目です。
そのためこの銀バスは「見る・撮る」だけでなく乗車も楽しめますし、今年は親会社の鉄道も節目の年を迎え、これを記念した特別塗装の車両がまもなく登場する様ですので、この特別塗装電車が登場した暁に、この電車とセットで銀バス乗車を楽しまれるのも良いかと思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非この臨港バスの「銀バス」に乗車されてみては如何でしょうか?
久々に乗りに行きたいところですが、一日券乗車券のようなものがないのはちょっと残念です。
それにしても、写真の車は2段窓といい旧塗装が似合いますね
臨港バスの銀バス運行時刻は、一応土休日は固定されており、捕獲そのものは割合容易ですが、臨港バスにおける一日乗車券の類は確かに設定がなく、川崎市営バスが僅か400円で一日乗車券を発売している事(その気になれば、一枚で柿生から東扇島へも)などを考えると、不便さは際立ってしまいますね。
また銀バスは他にもう一台(浜川崎営業所・日野)もありますが、こちらは2段窓ではありませんので、銀バスが大活躍した頃を偲ぶのであれば、写真の鶴見所属車の方が良いかもしれません。
は、現在も、
運用されていますか。
こちらは記事掲載後に直接稼働状況を確認している訳ではありませんので、断定はできないのですが、友人から今月に銀バスに乗車したという話(今月に入ってからの話です)を聞いています。
また土日の運行ダイヤが公式HPに掲載されている事や、年式的に考えてもう少し走る車両であると推測される事等を踏まえると、今なら恐らく乗車できるかと思います。