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ソウル市内を走るブルーバス~同じ様な車両がゴロゴロ走っていますが…

2007-07-15 | バス[大韓民国]

 

「MAKIKYUのページ」では今日から「Railroad Trip」(あさかぜ82号様)へのリンクを開始致しましたが、今日はリンク開始記念も兼ねて、「Railroad Trip」でもペーパークラフトを公開されているソウル市内のブルーバス(大宇製)に関して取り上げたいと思います。

「MAKIKYUのページ」では今まで何度も韓国の路線バスに関する記事を取り上げていますが、ソウル近郊の路線バスに関して取り上げた際には、青や黄緑一色の塗装を纏ったバスを何度も取り上げ、この様な塗装のバスばかりが走っているのかと疑問に思われている方も居られるかと思います。

これは近年ソウル市が主体となって路線バスの改編を進める際に、路線の性質に応じてバスの種類を4分類し、それぞれ色分けしている事が要因で、最近は市内中心部を走る路線バスは単色のバスばかりになっていますが、塗装と路線の性質は以下の通りとなります。
(現在のシステムでは他に系統番号も地域毎に分類されていますが、ここでは割愛します)

レッドバス(赤色)=広域急行バス。主に都心と郊外の団地などを結ぶ比較的運行距離の長い系統で、基本的に着席を前提とした車両を使用しており、観光バスタイプの車両も多用されます。名前の通り急行運転を行っており運賃も一般の路線バスに比べると割高、T-Money(ICカード乗車券)による地下鉄との運賃通算の対象から外れている事もありますので、MAKIKYUはまだ乗車した事がありません。

ブルーバス(青色)=幹線バス。最も良く見られる一般的な路線バスで、市内中心部をはじめ、ソウル市から外れて郊外へ向かう路線も多数設定されています。大半は一般的な路線タイプの車両が使用されていますが、一部は座席バスタイプの車両(座席数が多く、背もたれも大きく高級感あり)が使用されており、これに当たると乗り得です。

グリーンバス(黄緑色)=支線バス。これもブルーバスと並んで数の多い路線バスで、MAKIKYUがソウルで路線バスに乗車する場合はブルーバスかグリーンバスのどちらかという程ですが、支線バスという名前の通り、ブルーバスに比べると脇道にそれる様な路線も多く、観光とは無縁の生活路線ばかりですので、観光などでソウルを訪問する外国人の利用頻度は低いかと思いますが、土地の日常を感じるには絶好の存在です。
またマウルバスと呼ばれる短距離を走る様な小型バス路線で使われている車両も、最近は黄緑色一色のバスが多いですが、これはマウルバスという表記(韓国語)があり、運賃も一般の路線バスに比べると割安に設定されています。

イエローバス(黄色)=循環バス。割合限られた狭いエリアの中を循環する路線の幾つかが該当し、運賃も一般の路線バスに比べて割安に設定されている様ですが、系統数が少ない事もあって、MAKIKYUはまだ乗車した事がありません。
また循環路線でもイエローバスとして運行している路線はごく一部で、グリーンバスなどで運行している路線も多数存在します。

ソウル市内の路線バスにおける塗装分類は、近郊から乗り入れてくるバスを除くと上記の4分類になりますが、最近ソウルで始まったこの塗装分類は首都圏の一部都市でも行われており、現在仁川Incheon広域市や高陽Goyang市などを走る路線バスでもこの塗装分類が行われていますので、一般路線バスに該当するブルーやグリーンのバスはかなりの台数になっています。

また使用されている車両も、大半は現代と大宇の2メーカーで占められていますし、韓国では事業者毎の車両に関する差異が乏しい事もあって、一部の低床車などを除くと同じ様なバスばかりが走っているという印象を受けますが、良く見ると最近は行先表示がステッカーからLED式に改められたなども存在しており、ここに掲載した2台の大宇製ブルーバスでも行先表示の有無など若干の差異はあります(この記事に掲載した2台は、あまり差異のない方ですが…)ので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もソウルへ行かれる機会がありましたら、同じ様に見える路線バスでも、色々観察して見ると面白いかもしれません。



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