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相鉄20000系~今日運行開始した新型車両

2018-02-11 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

今日は相模鉄道(相鉄)が新型車両・20000系電車の運行を開始、公式HPでも今月中の運用予定などが発表されており、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも既にご覧になられた方も少なくないと思います。

MAKIKYUは現住地から相鉄沿線は比較的近場という事もあり、運用予定時刻に合わせて相鉄線に乗車して新型車両を狙ってみましたが、予定通りのダイヤで新型車両・20000系が充当、運行開始したばかりの新型車両に初乗車したものでした。

近年相鉄が導入した車両は、10000系・11000系と2形式続けてJR車両ベースの車両となっており、JR車両ベースではない相鉄らしさを感じさせる新型車両の登場は久々となります。

そのため沿線や近隣をはじめそれ以外の地域でも結構注目されている様で、列車に向けてカメラを向けている姿も随所で見受けられるなど、新型車試乗や撮影目当てで相鉄沿線に足を運ぶ人物も少なからずいるのでは…と感じる状況でした。

この20000系は昨年登場した9000系改装車両「YOKOHAMA NAVY BLUE」と内外のカラースキームは共通しているものの、平成初頭に登場した車両の改装ではなく純新車という事もあってか、9000系改装車両とは異なる点も多々見受けられたものでした。


外観は濃いブルーの装いと前面窓下の飾りグリルが特徴的ですが、これを除くと東京メトロ辺りの新車と言われても驚かない雰囲気と感じ、車両間連結面の車端断面なども最近の日立製アルミ車両(A-Train)の標準的な仕様という雰囲気を感じたものでした。


車内に足を踏み入れると、9000系改装車両とよく似た雰囲気ながらも、9000系の一部車両に設けられているボックスシートはなく各社共にオールロングシートとなっています。


天井や蛍光灯の形状などは純新車という事もあってか、9000系改装車とは大きく異なっており、天井周りの構造は20000系と同じ日立製の西武30000系を連想させる面があると感じたものでした。


座席の袖仕切り形状も9000系改装車とは異なり、ガラスが荷棚付近まで伸びたモノ、寒冷地仕様の車両を思わせる雰囲気とも感じたもので、座席自体も程良いクッション性と安定感を両立させた絶妙な座り心地と感じたものでした。


車端の優先席はモケットが朱色(9000系改装車は青色)、一部座席は形状が異なり座面が少々高くなっている上に、各座席間に仕切りが設けられた独特なものになっているのも大きな特徴です。

この座席は足腰の弱った高齢者が着座した後、立ち上がる際の事を考慮したものと思われ、近年阪神電車が普通車用の新型車両として導入している5700系(JET SILVER 5700)の一部座席と同様の趣旨かと思います。

20000系は長時間停車時の保温対策で押しボタン式ドアスイッチが設置されており、この点も阪神5700系と共通していますが、座面の高い腰かけや押しボタン式ドアスイッチなどは、今後都市圏を走る通勤電車でも標準的な装備になっていくのか否かも気になります。

車内の案内関連も、自動放送に関してはJR車両ベースの2形式や9000系改装車両と同様、また最新型車両らしくLCDモニターによる各種情報案内も行われています。


LCDモニターが4か国語表示となっている点は、9000系改装車と共通していますが、9000系改装車とは表示様式が異なりモニター自体も大型化、ドア上以外の箇所にもモニターが設置されたのは少々意外で、9000系改装車と類似した印象を受ける車両ながらも色々差異があるな…と感じたものでした。

下回りも相鉄オリジナルの車両ながら、JR車両ベースの2形式導入前は相鉄が拘り続けていた直角カルダン駆動とは決別、最新鋭のインバーターなどを用いている事もあってか、インバーター更新を経た今日でも直角カルダン駆動を堅持する9000系改装車をはじめ、JR車両ベースの2形式などに比べても走行音はかなり静かで、相鉄線内運行車両における静粛性はトップクラスなのでは…と感じたものでした。

随所に上質な雰囲気を感じる20000系はレールファンだけでなく、鉄道への興味関心が余りない沿線住民にも結構支持される車両なのでは…と感じ、今後他路線直通予定を控え大変貌してゆく相鉄のシンボル的存在になる車両かと思いますが、大きなトラブルなどに見舞われる事無く末永く走り続ける車両になれば…と感じたものでした。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で、既に相鉄20000系に乗車された方が居られましたら、その際の感想などをコメントとしてお寄せ頂けると幸いです。
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