少々前の事になりますが、MAKIKYUが3日につくばエクスプレス(TX)のイベントに参加した際には、無料シャトルバスで容易に移動できる事もあって、TXイベントと共に近隣で同日開催となった関東鉄道の水海道車両基地公開イベントにも足を運んだものでした。
このイベントでは工場内公開や撮影用の車両展示の他に、最新鋭車両キハ5000形の体験試乗も行われ、体験運転などで用いられる車庫奥の短い区間ながらも、無料で新鋭車両の乗り心地を試す絶好の機会にもなっており、この日だけの専用マークを掲げた姿も注目の存在でした。
ちなみにキハ5000形は昨年営業開始してから早1年が経過していますが、現在2両が在籍する同形は単行ワンマン運転用車両と言う事もあって、主な活躍舞台は水海道以北の閑散区間となっており、関東鉄道自体の乗車機会が限られるMAKIKYUとしては、イベントでの体験試乗がキハ5000形への初乗車となったものでした。
乗車した際の感触としては、環境負荷低減型の新型エンジンを用いている事などが案内されていたとはいえ、3扉ロングシートで真ん中のドアだけが両開き、単行運転可能な車内運賃収受式ワンマン運転対応の電気指令式ブレーキ装備車といった仕様を見ると、関東鉄道の中では比較的新しく、体験運転でハンドルを握った事(MAKIKYUの持つ動力車操縦車免許証では甲種内燃車の運転資格はないのですが、関東鉄道では体験運転会がHPで時折募集され、この運転会に参加すれば車庫内の短い区間とはいえ、動力車操縦車免許証なしでも気動車のハンドルを握る事が出来ます)があるキハ2400形に類似した印象を受けたものでした。
そのため外観の装いや車内の色調などが従来車と異なる以外は、キハ2400形とはさほど変わらず、同形との併結も可能な車両ですので、形式名もキハ2000系列の新区分辺りでも…と感じてしまう面もあります。
しかしながら客ドア部分だけ窓ガラスが拡大されているのが大きな特徴となっており、このドアを見るとマルーン1色の電車を走らせている事で知られる関西の某大手私鉄が、最近導入・改修している車両を連想させられます。
とはいえ前面貫通扉のガラスは拡大されておらず、正面から見るとキハ2000系列の色違いと言う雰囲気が否めませんので、イメージチェンジと展望性向上を図るのであれば、前面貫通扉の窓ガラスも下方に拡大した方が良かったのでは…とも感じたものです。
関東鉄道では近年随分影の薄い存在になっているとはいえ、まだ旧国鉄・JR譲渡車などの古参気動車も活躍しており、趣味的には注目の存在ながらも、近い将来の老朽取替えは必須かと思われ、その際にはキハ5000形が増備される公算が高いかと思います。
その際には現在活躍している2両と同仕様の車両が増えるのか、それとも仕様変更されるのかも気になる所で、また現在は単行ワンマン用の特徴的なドア配置の車両だけですが、一般的な両開き3ドアの片運転台車、或いは両開き3ドアの両運転台車(関東鉄道では竜ヶ崎線用のキハ2000形がこの形状です)などのバリエーション展開にも期待したいものです。
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