MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

小田急3000形(1次車)

2006-10-15 | 小田急グループ
 

昨日は小田急の「ファミリー鉄道展」が開催されているという事もあって、それにちなんで小田急2000形に関する記事を掲載しましたが、MAKIKYUも昨日は所用で多摩ニュータウンへ出向いていました。

そのため鉄道展こそ参加しなかったものの小田急線には乗車しており、その際往復で乗車した車両が、昨日取り上げた2000形(ガラスはスモーク無し)と、ここで取り上げる3000形1次車です。
(1.6mドア車の双方に往復共1回ずつ乗車という珍しいパターンで、往復は別編成です)

3000形は2600形・4000形・9000形(以上3系列は消滅)、更に現在は5000系列の代替に投入されているVVVFインバーター制御を採用したステンレス車体の新型通勤車両で、怒涛の勢いで増備されています。

製造数が多い事もあって増装途中での仕様変更が色々行われており、低コストで大量増備を行う事もあって、外見は今までの小田急通勤車に比べて質素な感じが特徴ですが、今までのすそ絞りで丸みを帯びた形状の車両とは随分様相が異なり、小田急らしさが薄れた印象を受けます。

その3000形でも最初に投入された1次車は異色の存在で、昨日取り上げた2000形と同じ1.6mの幅広ドアを採用し、ドア横には戸袋窓もあり窓形状も異なるなど、私鉄標準規格に基づいて以後に増備された3000形(2次車以降)とは外観が大きく異なり、他の3000形に比べてインパクトの強い外見ですので、判別も非常に容易です。

また車内も2次車以降とは随分異なり、3000形は各車共に内装の扉部分に木目調の化粧板を用いているのが特徴ですが、2次車以降の車両に比べて木目の色彩が濃いモノを用い、そのほかの部分の化粧板もグレー系(以後の増備車はピンク系)となっています。

座席も比較的厚みのあるモノを使用し、モケットが赤と紫のグラデーションになっているなど独特で、吊り革も従来の丸い吊り輪を用いているなど、2次車以降とは随分違った感じになっています。

またその後の増備では、途中で下回りや機器配置の変更なども行われており、編成も6両編成に加えて途中から8両編成も出てくるなど、随分色々なバリエーションがあります。

しかし1次車は4本のみの存在、しかも全て6両編成で小田急全線(+箱根登山線)の特急と多摩急行を除く各種別と稼動範囲が広く、なかなか捕まり難い車両ですので、MAKIKYUもこれに当たる事は少なく、忘れた頃にやってくる車両という感があります。

これが来ると少し嬉しいもので、日頃小田急線を利用される方以外でもしこの車両を見かける機会がありましたら、是非乗車されると良いと思います。
(昨日のMAKIKYUの様に、偶然で2編成も引き当てるのは異例です)

2次車以降の車両に関しても色々変化している点があり、これに関してもその内追って取り上げたいと思います。