たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

秋花の旬は 杜鵑 石蕗 敗蓮

2009-10-25 08:31:12 | Lyricism
 ホトトギス 咲きつる 道野辺の
ツワブキの群生 続く途をたどれば
行き着く先は やれはす池
 湧水田の周りも、すっかり秋が濃くなりました。
朝夕は秋冷えで、温もりが恋しいこの頃です。
日溜まりの中を、徘徊していると秋の花が目に入りました。

 ホトトギス 杜鵑草 ユリ科の多年草
花の点々が、不如帰と書く鳥の羽の模様に似ているところから、
付いた名前だといわれます。



 ツワブキ 石蕗 キク科の多年草
葉が蕗の葉に似ていて 艶があるところから
「艶のある葉のフキ」から艶蕗→つやふき→ツワブキに転じたとされている。



 やれはす 敗荷 破れ蓮 晩秋の蓮池の姿
華麗な花を咲かせたハスも、夏が過ぎて、
秋風に大きな葉も破られ、朽ちてゆく。
茎も折れ、かれはす(枯蓮)の池になる。



 春先に芽吹き、葉が茂り 花が咲き 実を付け、
枯れていく。その姿はどんなに惨めでも、
必ず翌年には美しくよみがえる。

 人間は、たそがれて、老残をさらして 消えていく。
絶対によみがえることはない。