たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

上野の森に吹く「スペインの誇り」至宝の風

2006-04-19 22:35:32 | 展覧会・美術展
ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、ムリーリョ、ゴヤ
プラド美術館展 巨匠たちの殿堂を見た

久方ぶりに上京、上野の森を歩いた。目的は東京都美術館で開催されている上記の美術展を見たかったからだ。

世界屈指の美術館として知られるスペイン・マドリードのプラド美術館。その珠玉のコレクションから、ベラスケス、エル・グレコ、ムリーリョ、ティツィアーノ、ゴヤなど52人の画家の絵画81点が運び込まれた一大美術展という触れ込み。

イタリア・ルネサンスを代表する巨匠ティツイアーノの《アモールと音楽にくつろぐヴィーナス》を含む4点、光と色彩の魔術師ベラスケスの5点、バロックの巨星ルーベンスの3点、美の革命家ゴヤの7点は、今回のハイライトです。=パンフから

開催PRのうたい文句「スペインの誇り」とはいえ、超一級品が少なかった。ゴヤの主要作品がない。ピカソは一点もない。
エル・グレコの「十字架を背負うキリスト」があったのが良かった。この作品、こんなに小さな絵だったのかな。
10年前、マドリード・プラド美術館で「スペインの至宝」に対面したときの興奮とは、ほど遠いものだった。まあ、無理もないよね。

写真上から①ティツィアーノ・ヴェチェッリオ<アモールと音楽にくつろぐヴィーナス>②エル・グレコ<十字架を抱くキリスト>③ゴヤフランシスコ・デ<ビリャフランカ公爵夫人マリア・トマサ・デ・パラフォクス>④アントリーネス・ホセ<マグラダマのマリアの被昇天>
プラド美術館展
本物は本場で見たり聞いたりするに限る。
たにしの教訓。

上野公園は春の修学旅行の季節、幾つもの違ったセーラー服、学生服の生徒たちが、引率先生について公園内に集まっていた。ウン十年前のたにしたちの姿も同じだったのかな。
上野公園と修学旅行のつながりは、何なのだろう。