ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

帰りはヒッチハイク

2007-09-02 | ルーマニア・わたしの日常


ユリウスさんのお宅で3日目。マラソンクラブの会長さんだけあって、部屋にはトロフィーや賞状が飾ってあります。もちろん今でもマスターズ陸上の現役、10月のバルカン選手権は400mと400mハードルのエントリーだそうです。

昨夜は疲れて10時ごろに寝てしまったので特に朝寝坊することもなく目が覚めました。用意していただいたブランチをいただきます。



その後、新聞に載せるマラソンのデータを新聞社に持ち込み、原稿仕上がりを待ちます。曇り気味の昨日とはうって変わって今日はいい天気、原稿出来上がり迄テラスでビール。これは初めて飲むビール、「アズガ」、ブシュテニとブラショフ(正確に言うとひとつ手前のプレデアル)間の駅名にもなっています。



新聞社に戻られるユリウスさんと別れ、私の電車は13時40分発、余裕を持って駅に到着し、ブカレストまでの直通の切符も買い、手前のホームで待ちます。そこにほかにたくさんの人も待っていたので、このホームで間違いない、と思いベンチで休憩。

電車が入ってきて、たくさんの人が降り、そして乗り込みます。念のため「ブカレスト行デスカ?」と訊くと、「ノー!ブカレスト行ハ、向コウ。」、「エ、ソノ向コウノ電車ダッタノネ!」~大慌てで入ってきた電車を飛び越え、向こうのホームに行きましたが、電車はたった今出たところ。

向こうのホームに電車が止まっているのは気づいていたのですが、ひと気も少なかったので、気にしていませんでした。ここらあたりは単線、上りと下りの列車が行き違いをするためにホームに止まっていたのです。

しまった~、やっぱり念には念を入れて訊きまくるんだった~、と思ったけれどもアトの祭り。次の列車は2時間後です。でも、ブラショフから乗り継ぎの切符も買ってあるし、何とか乗り遅れた電車に追いつく方法は?

駅前から一駅だけタクシーを捕まえました、この道路沿い、そんなに遠くないところに次の一駅があるのですが・・・「急イデ、急イデ、電車ニ乗リ遅レタノ。」と運転手にハッパを掛けながらとばしてもらい、飛び込んだ次の駅~「電車ハ、今、出タヨ。」、駅内のテラスのお兄さん。「ビール、又ハ、ペプシデモ飲ンデ、2時間後ノ電車ヲ待ッタラ?」、駅員さんものんびり勧めてくれます。

冗談じゃない、私は一刻も早くブカレストに帰りたいのよ、こうなりゃ、少しでも前にコマを進めてみよう、手段はヒッチハイク!

ルーマニアはヒッチハイクのできる国、5月のビステリッツア遠征で経験しました。このときは男性2名と私でしたが今回は一人。一人のほうが、空きスペースに乗せてもらいやすいかも、とまあ、気楽に考え、メインロードに戻りヒッチハイク開始。

何台か車は通り過ぎ(それぞれいっぱい人が乗っていました)たのですが、すぐに車は止まってくれました。ナンバープレートも「B」、ブカレストナンバーです。どこまで行くのかな?&どんな人かな、ドライバーさん?~中年のご夫婦でした、助手席の奥さまににこやかに迎えてもらって、乗せてもらいました。

ブラショフ在住のお二人でした。切符を見せて乗り遅れてしまったことを話し、ブラショフまで乗せてもらうことになりました。この沿線でバカンスを過ごし、明日月曜日からお仕事再開だそうです。わたしも自分紹介しました、こんなところで日本人がヒッチハイクしているなんて、とても不思議でしょうから。



話も弾み、車は快調、途中で乗り遅れた電車を追い越しました。一箇所、線路と交差するところあり、後から来る電車が通過するのを列を作って待っています。しばらく待たなければならないことをみんな知っているので、車のドアを開け、しばし休憩。私の乗せてもらった車の奥さまも、ドアを開け、タバコタイム。記念撮影となりました。



おかげで乗り遅れた電車よりもずっと早くにブラショフに到着し、駅まで送ってもらい、乗り継ぎのブカレスト行きの電車を捕まえることが出来ました。乗り込んだ電車で注意深くホームの発着電車を見ていると、私が乗り遅れたミエクラチュックからの電車はなかなかブラショフに到着しません。

ブラショフ着16時02分、乗り継ぎ電車16時10分発。8分の待ち合わせはちょっと危ないな、と思っていたのですが予想通り、私の乗り継ぎ電車が動き始めても、ミエクラチュックからの電車は到着せず。というわけで、ヒッチハイクは大正解!

正規の切符のほかにかかった費用、タクシー一駅分15レイ、ヒッチハイクで乗せてもらった御礼15レイ。ヒッチハイクとはいえ、長距離を乗せてもらったらある程度支払うのは礼儀、どれ位が適当か判らないのでドライバーのご主人に訊ねました。答えてもらった15レイは妥当以上だと思います、約90キロ近くを乗せてもらいました。

 
thank you for your one click