YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

ローターカバー交換

2017年10月10日 | YB125SP改造

だれも待っていないと思うけれど、エンジンのローターカバーを
交換したのでザックリ紹介するよ。

YB125SPとYBR125の2013年式以降などからローターカバーに
あった真ん中のサービスホールが廃止されて、タペット隙間調整や
カムシャフト周辺などの整備や改造、修理が極めてやりにくくなった。
オイルを抜かなければこの手の作業ができず、都合の良いオイル交
換タイミングなんかめったに無いから解決策を実行してみたのだ。

用意したのは
・YBR125(初代~2011年式)のローターカバー
 タオバオid=522671597403
・サービスホールの蓋(大小)
 id=45834170005 (大小各一个)
・サービスホールのOリング(大小)
 
 Oリングは国内で入手可能で安いし高品質
 93210-14369 (小)
 93210-32172 (大)
・交換用エンジオイル1L

・念のためにローターカバーのガスケット(結局使わず)

★後日、ローターカバーのフルセット販売を発見した。
タオバオid=520650014881

この方が手間がかからずお得だと思う。


ローターカバーの内側の仕上げが荒くて、バリが残ってる。

カッターの背やスクレーパー、目の細かい棒ヤスリなどで全て
のバリを削り取る。

室内作業なので、のんびり観察しながら丁寧に処理できた。
一応ついでにネジ穴の山をタップでさらってみたけど、予想を
裏切りちゃんとした山が切ってあったよ。
最後に屋外に出てパーツクリーナーで細かいカスやゴミを洗い
流した。

とりあえず、オイルを抜く。

油水分離器のおかげか、綺麗な飴色のエンジンオイルが出て来た。

スプロケットカバー外し、ローターカバーの溝に埋め込まれた配
線を外す。

一部が接着剤で固定されていたから配線カバーが破れてしまった。
意外と丁寧な製造工程だな。

ローターカバーのボルトを外す。

それぞれのボルト長が違う場合があるので、穴位置が分かるように
並べておくと良い。

これをやらないと後で苦労するよね。(経験者談)

ローターカバーをプラスチハンマーでコンコン叩きながら真っ直ぐ
引き抜くと偶然にもガスケットが綺麗に剥離してくれた。

破損が無いのでこのまま再利用しちゃった。w
今後は無いと言えないカバー外しの時のために、両面にシリコング
リスを薄く塗って固着防止処理をしておいた。

ローターカバー内から出ているピックアップコイルと発電コイルの
配線を外す必要が起きた。
あれこれ観察した結果、結局燃料タンクまで外す事になっちまっ
たよ!

バッテリーボックスも邪魔してたのでボルトを3本抜いて隙間を
作り、タンク下に収納されてるピックアップコイルと発電コイル
のコネクタを分離した。

元のローターカバーから配線を外す。

抜けにくいと思ったら配線パッキンにシーラント処理されていた。

発電コイルやピックアップコイル、配線押さえ金具のボルト類
を抜く。
これらのボルト類は緩み止めの「ネジロック」が塗布されてたか
ら、その固さのためにかなり慎重に回して外した。
中途半端な工具や作業だとダメと感じる箇所だったよ。

各部品を穴付きカバーへ移植する。
ネジロックが手持ちに無かったので、トルクレンチで指定トルク締め
しておいた。まあ大丈夫だろう。w
配線パッキンもシーラントを用意していなかったのでそのまま。
ダメだったら後でやり直そう。(後日確認してオイル漏は無い)

ローターカバーをエンジンに付ける。
ダウウェルピンの付け忘れの有無は超要確認。
当然少しずつの対角締めで、仕上げは指定トルク10Nm

ところが除けていたシフトインジケーター用配線がカバーの溝に
収まらない!
2011年式YBRまではシフトインジケーターが無いから、この配線
はニュートラルインジケーターのみの細い配線なのだ。
だから収納溝が細い。

転んでもただでは起きぬ。

破れた配線カバーに「ハーネステープ」を巻いて保護し、ロータ
ーカバーの脇に「短冊状に切った強力両面テープ」で貼り付け、
スプロケットカバーを邪魔しない位置に結束バンドでまとめた。
こうすれば高回転で回るチェーンとの離隔距離が確保されて安全。

交換したローターカバーのおかげでセンターホールに17mmのソ
ケットレンチを入れてマグネットローターを回す事ができるように
なった。

これなら作業のためにわざわざエンジンオイルを抜く事をしなくて
済む。
気軽にハイカム化なんかできるだろう。(簡単にできるとは言って
いない)

最後にホールキャップを「軽く」締めこみ、スプロケットカバー
を戻して「必ずエンジンオイルを入れて」から完成。

エンジン分解や一部整備の経験者なら難易度:低。
まったく無いなら難易度:高
それでもやりたい人で工具がそろっててエンジン構造が共通なYBR1
25の
英文サービスマニュアルを参照して、十分予習と理解をしてから
の作業なら難易度:中

このページだけで実行するのはちょっとキケンだと思う。
当ブログは丁寧な作業マニュアルでは無いのだ。

以上、前から実行したかったローターカバー交換の様子でした。



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