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『うっとり、チョコレート』 おいしい文藝シリーズ

2017-09-20 | 本の紹介
『うっとり、チョコレート』 おいしい文藝シリーズ 河出書房新社 読了しました。
浅田次郎、伊藤比呂美、江國香織、片岡義男、中島らも、村上春樹ら38人の名手による、
身も心もとろけるチョコレートの味と香りを堪能できるエッセイアンソロジーです。

表紙を見た時にはレシピ本かと思いましたが、
内容はかつて出版された本の中から、チョコレートにまつわるエッセイを集めてきたものでした。
バレンタインデーにまつわる思い出や、大好きな世界的ブランドチョコレートの紹介、
子どもの頃から今までのチョコレート自分史、相性のいいお酒や料理の紹介、
チョコレートの歴史やその効用など、書いている作家さんのチョコ愛に溢れています。
男性作家さんのエッセイもたくさんあって、チョコ好きは老若男女問わずですね。

38篇の中で江國香織さんの『よその女』に「そう、そうなのよ!」といたく共感しました。
また、角田光代さんの『ヘラティのチョコレート3000円』に大爆笑!
その他、同じ時代を過ごしてきた同年代の作家さんのエッセイには同感する部分が多いです。

私は小さい頃、あんこ系の甘いものは好きではなかったのですが(今は大好き♪)、
小さい頃の写真にマーブルチョコを持っているものがあるからチョコは好きだったようです。
ただ、昔はきっと言われた方も多いと思いますが「鼻血が出るから少しだけ。」でした。
でも大人になって好きなだけチョコを買い、ベルギーでの4年間でカカオの美味しさに改めて目覚め、
今では「ポリフェノールは身体に良い。」とのお墨付きをもらって毎日食べています♪
特に、コーヒーとナッツとチョコレートの組み合わせでの読書は私にとって至福の時間!

チョコレートの想い出といえば・・・
ウィーンへ旅行した時、小学生だった娘とちょっとお洒落してホテルザッハーのカフェへ行き、
ザッハートルテをニコニコしながら食べていた笑顔を思い出します。
それから、我が家には生クリームが苦手な人がいたので、
誕生日やクリスマスのホールのケーキと言えば生チョコレートのケーキでした。
美味しいものの記憶には、一緒に食べた人との素敵な思い出も含まれているのでしょうね。

この本、「おいしい文藝」シリーズとなっているらしく、
チョコレートの他に、お肉、ラーメン、ごはん、お鍋、甘味、パン、フルーツ、珈琲など、
他の食べ物で13冊も出版されているようです。
無性にそれが食べたくなる、調べたくなる、探したくなる、キケンなシリーズです!

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