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吉田修一 『横道世之介』

2013-02-23 | 本の紹介
吉田修一氏の小説『横道世之介』を読んだのは3年前です。
2010年度の柴田錬三郎賞を受賞し、同年度の本屋大賞3位に入賞した作品です。

この作家の小説で一番知られているのは多分『悪人』でしょう。
妻夫木聡さん、深津絵里さんの主演で映画化され、
日本アカデミー賞13部門で15賞の最多となる優秀賞を受賞し、
最優秀賞でも見事最多の5部門を受賞しました。
主演男優・女優賞だけでなく、柄本明さんが助演男優賞、樹木希林さんが助演女優賞で最優秀賞と、
主要部門となる俳優賞を映画「悪人」が独占しました。
過去記事はこちら

『悪人』は全体が暗く、「悪」について深く考えさせるような内容です。
私はこのほかにも吉田氏の作品『静かな爆弾』『太陽は動かない』を読みましたが、
『横道世之介』だけが他の作品と違ってほのぼのとした温かいものでした。

今日、この『横道世之助』を原作とした映画が公開されました。
実は、近くの映画館での試写会のチケットが当たり、すでに先週見ました♪
主演は高良健吾さんと吉高由里子さん、話題の映画「蛇にピアス」と同じペアだそうです。
映画は原作のまったり感が良く出ていて、
ちょっと長いかなとは思いましたがほのぼのとした感じが良かったです。
正直でまっすぐで不器用で、でも無理のない世之介の生き方に癒されます。
80年代の大学生が描かれ、作者の母校H大学と故郷の長崎が舞台になっています。
懐かしくも可笑しい同じ時代の自分の大学時代を思い出しもしました。

原作を読んだ時も、世之介のお母さんのこの言葉に泣かされましたが、
映画もここが私のツボでした。(ネタバレ注意!)


「世之介に出会えた事が自分にとって一番の幸福ではなかったか。」

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私のおすすめは… (地理)
2013-02-24 00:49:54
文春文庫『最後の息子』に収録されている「Water」です。長崎の高校水泳部員が主人公で、さわやかな作品です。長崎が舞台で、長崎弁の台詞もたくさんあって、共感します。
地理さま (holy)
2013-02-24 16:01:11
ご紹介ありがとうございます。
そちらの高校は長崎ですものね、是非読んでみます。
長崎は私の好きなあるアーティストの出身地なので、何回か訪れたことがあります。
こちら海なし県には憧れの海が近くて、とてもいいところですよね♪
試写会 (きらら)
2013-02-24 16:37:43
うわっ、偶然にも私も試写会行ってました。
全く内容も知らずに行ったのですが、ちょっと長かったですね
しかも、普段は前後左右誰もいない状態に慣れているものですから、緊張した姿勢でいたのでしょうか?
疲れました
出だしは、なかなか映画に入り込めなかったのですが、いつの間にか引き込まれてました。
実はこの大学、明日発表だったりします
まあ、無理でしょうけど。
機会があったら、原作も読んでみたいです。
きららさま (holy)
2013-02-24 20:04:45
きららさんとは、同じところへ行っていることが多いですよね!
実は、T市デパートでの大北海道展へも同じ日に行っていました♪
試写会はさすがに混んでいましたね。
私も人に囲まれる映画館は久し振りだったので体が疲れました。
明日発表ですか?!
吉報が届きますように。

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