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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

『本庄地方の方言辞典』

2006-12-06 | 本の紹介
「なっからおっかねーことばもあっから、
  よっぽど気ぃつけなくっちゃあなんめーよ。」
「ててて、ほーかいね。そら方言だんべぇ。」

なんと言っているかわかりますか
本庄市立図書館長の大野清さんが、
県北西部の同市や上里町など児玉郡市方言を辞典形式で解説した
『採録 本庄地方の方言辞典』を自費出版しました。
同地方で聞き取り、長年にわたって書きとめてきた1364語を収録。
この地方で使われるユニークなことわざ(俗語)も紹介しています。

大野さんは15年ほど前から、聞き取った方言をコツコツとノートに書きとめていました。
「集めたものを形にし、子供たちの参考になれば」と出版を決意。
同年7月ごろから、仕事の合間を縫って書きとめた6冊程度のノートを整理し、
今夏に書き上げました。
市内の図書館や学校などに寄贈、市内の書店で販売もしています。

大きな二つの特徴と思われるものは
①言葉の最後に「べぇ」をつける。「飯にすべぇ」「損だべぇ」「おっかなかんべぇ」
②「ラ」行の音が「ン」の音に変化する。「やんない」「帰んなよ」「けんども」
その他、少し乱暴な言い方が多いような気がします。
本庄は江戸時代は中山道随一の宿場町として、
あるいは明治時代には繭の集散量全国一の地として昔から人の行き来が大変多いところだったので、方言も各地のものが混ざっているそうです。
現在、このように話す人は少なくなっています。
でも、共通語と思って使っていた言葉を、故郷を離れて使った時に、
それが方言だったと初めて知ることがあるかもしれませんね。