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「白ブリーフ判事」厳重注意…SNS発信どこまでアリ?

2016年08月19日 08時41分26秒 | 市場動向チェックメモ
http://www.asahi.com/articles/ASJ896JQGJ89UTIL050.html?ref=nmail

「白ブリーフ判事」厳重注意…SNS発信どこまでアリ?
千葉雄高2016年8月19日05時01分

裁判官の表現の自由 法的には?
 自身のツイッターに上半身裸の写真を投稿したとして、東京高裁の岡口基一裁判官(50)が厳重注意を受けた。ニュースが報じられると賛否両論が。裁判官のSNS利用はどこまで許されるのか。

高裁裁判官、ツイッターに上半身裸の写真投稿 厳重注意
 「現職裁判官が裁判官の品位と裁判所に対する国民の信頼を傷つける行為をしたことは、誠に遺憾です」。6月21日の厳重注意後、東京高裁の渡部勇次事務局長はこうコメントした。

 問題となったのは、2014年4月~16年3月の3件の投稿。実名ツイッターで上半身裸の男性が縄で縛られた写真を投稿したり、「自分の裸写真とか、白ブリーフ一丁写真とかも、どんどんアップしますね」とつぶやいたりした。

 厳重注意の報道後、ネット上では「こんな人に裁かれたくない」と批判もあったが、弁護士を中心に「裁判官にも表現の自由がある」と擁護の声も上がった。高裁に抗議文を出す弁護士も現れた。

 ログイン前の続き実名で情報発信を続けてきた岡口裁判官は法曹界では有名で、熱心な支持者もいた。

 つぶやきは、最新の判例や司法関連ニュースの紹介が多く、性的マイノリティー(LGBT)の権利擁護やヘイトスピーチ批判なども。これらに混じって、上半身は裸、下半身はブリーフ姿の写真なども発信。フォロワーの間では「白ブリーフ判事」とも呼ばれていた。自身も享受する国家公務員の厚遇を揶揄(やゆ)するものもあり、「大丈夫なのか」と心配する反応もあった。

■「内規」存在せず

 大阪弁護士会の南和行弁護士は、以前から岡口裁判官をツイッター上で応援してきた。「どういう人がどう判断するかが分かれば裁判への信頼が高まる。裁判官は無色透明がよいというのはおかしい。個性が分かる人がだめだというのは裁判所の自殺行為だ」と批判する。

 一方、元東京高裁判事の細野敦弁護士は「当事者に不利益を強いる判決もあり、裁判所に『信頼』は重要。判決自体の中身で信頼を確保するのはもちろんだが、いらぬところで信頼を傷つけたくないのは当然だ」と話し、厳重注意に理解を示す。

 そもそも、裁判官の表現の自由はどうなっているのか。

 司法権の独立を担う裁判官の独立性は憲法に定められているが、裁判所法は裁判の中立・公正を保つため、「積極的な政治運動」を禁じている。1998年、仙台地裁の男性判事補が、当時国会で議論されていた組織的犯罪対策三法案に反対する集会で発言し、裁判官の懲戒をする分限裁判で戒告処分を受けた例がある。法学者や弁護士会が「裁判官の市民的自由を守るべきだ」と声をあげたが、最高裁で処分は確定した。

 裁判所法などで、担当した裁判の中身には一定の守秘義務も課される。ただ、最高裁によると、SNSなどを通じた発信自体を、民間企業のように制限する内規などはない。

■取材には応じず

 とはいえ実際には、裁判官による情報発信は法曹向けの書籍・雑誌がほとんど。その中で岡口裁判官のSNS発信は珍しいが、自身が関わる裁判への言及などはなかった。このため今回の厳重注意は懲戒処分ではなく、地裁などの運営について定める「下級裁判所事務処理規則」に基づく「行状についての注意」だった。

 岡口裁判官は注意を受けた後も、自身についての報道を楽しむかのような内容を含め、ツイッターへの投稿を続けている。6月末には、福岡地裁小倉支部であった暴力団幹部の裁判をめぐる裁判員への声かけ事件について、裁判所が当初取材に応じなかったことを、「裁判官がプライベートでツイートしたことについては取材に応じる裁判所だが、肝心の裁判員制度については、取材に応じない」とチクリと批判した。

 なぜ情報発信を続けるのか。

 岡口裁判官は個別取材には応じられないとして朝日新聞の取材には応じなかった。ただ、今年1月にはこんなつぶやきもしていた。「日本の裁判官の情報って、北朝鮮ばりに秘密のベールに包まれてるけど、こんな先進国ってほかにあるのだろうか? 自分たちのことを裁く裁判官がどんな人なのか知る方法が全然無いだなんて」(千葉雄高)

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