暴言

　麻生太郎さんの発言が、物議を醸している。

　上川外務大臣を「上村さん」と呼び、「女性では唯一の外務大臣」「あのおばさん」「大して綺麗でない」

　などと問題発言のオンパレードだ。

　昭和ならいざ知らず、現在ではとんでもない発言、というわけだ。

　おまけに、上川大臣に対して「なぜ怒らない」という声も上がっている。

　まず一個目。「上川さん」を「上村さん」と呼んだのは失礼だが、寄ってたかって非難されるほどではない。

　二個目。実際には女性で三人目の外務大臣なのに「女性で初めて」とは単なる間違い。

　三個目。「あのおばさん、やるねえ」と四個目の「大して綺麗ではない」が問題とされている部分だ。

　これを殊更に糾弾している女性の野党議員は、菅さんが総理の時「おじさん」呼ばわりしていた。

　また、女性議員が、男性議員に対し「さして、イケメンではない」と言ったらここまで問題になっただろうか。　　

　おばさんを「お嬢さん」と呼ぶほうが余程失礼だろう。

　面倒な世の中になったもんだ。