仲裁

　利害関係の対立している者同士で話がまとまらないとき、　仲裁役を頼まれることがある。

　Ａは100もらいたい。

　Ｂは50しか払いたくない。

　弁護士を立てるのは大げさだし、時間がかかるし、費用も掛かる。

　で、結局、私に頼まれる。

　何とか話をまとめるが、両方から感謝されるどころか、文句を言われる。

　Ａは、もう少し貰えたんじゃないのかと思う。

　Ｂは、なんでこんなに支払わなければならないのかと思う。

　間に入った挙句、こういう結果となって、みんなストレスが溜まるのだ。

ありそうでない光景 5

　犯人を追う刑事。

　犯人に気づかれ、犯人は車で逃走。

　刑事は、急いでタクシーを拾う。

　　「前の車を追ってくれ」

　　「わかりました。旦那」

　あのー、そんなにタイミングよくタクシーが来るわけなかろう。

　それに、客のことを「旦那」と呼ぶ運転手にお目にかかったことがない。

　「だんな」と呼ばれたら

　「なんだ」と答えよう。

霊能者

　私や占い師や霊能者は基本的に信じない。

　従って「霊感商法」にはかからない。

　誤解を招くのを承知でいうと、霊能者や予知能力者と言うのは、一種の精神的な「〇〇症候群」の人間だと思う。

　能力などないのに、自分がそうだと勘違いする一種の精神的な病を持った人だ。

　ひところテレビで、FBI超能力捜査官マクモニーグルと言う人物が、日本の未解決事件を超能力で解決するという番組をやっていた。

　藁にもすがる思いで、行方不明になった肉親を必死で探している人を番組に出演させ、

　ありもしない期待を持たせる。

　当然ながら、漠然とした何にも当てはまることを言うだけで、解決した試しは一切なかった。

　多くの人は自信満々で生きていない。

　すべての「霊能者」ではないが、多くの霊能者はそうした人の心の襞に侵入する卑劣な人間とさえ思う。

　

　

卑屈な感情

　福山の人は、良く言えば控えめ。悪く言えば卑屈。

　外に向かって誇れるものがないのだと皆言う。

　しかし、冷静に考えてみると、優れた点も多い。

　　・商業施設(スーパー、ドラッグストア、DIY、飲食店)が多い。

　　・医療施設が充実

　　・待機児童が少ない

　　・ファミリー層が過ごせる公園や施設がたくさんある

　　・観光資源が充実(鞆の浦、福山城など)

　福山城などは、戦火で焼失したものを鉄筋コンクリートで建て替えただけ、などと言う人がいる。

　しかし、建築当初から天守が現存する城は、姫路城、松本城、松江城他12城しかない。

　大阪城、名古屋城、熊本城も戦火などで焼失したものを復元した城だ。

　福山城は当初の築城から400年を迎えた。

　500年を迎えるとき、私は165歳になる。

　もう死んでいるかもしれないが。

　

　
　

　

　

遺産相続

　２０１５年相続税の改正後、申告・納税の必要のある人が倍に膨らんだ。

　改正以前は１００人の死亡者中4%強 とされてきたが、現在は9%近くになるという。

　２０２０年のデータによると、死亡者数１３７万人に対して相続税が課された案件が１２万件だ。

　税理士一人あたり１年で1.5件をこなす計算になる。

　ところで相続税の申告とは別に、「誰が何を相続するか」という遺産分割は別の問題だ。

　一般に遺産額が多いほどモメると思われがちだ。

　ところが実際にはそうではない。

　「あいつより、ちょっとでも少ないのは嫌」と言う感覚から、１００万円でも揉めるときは揉める。

　税理士は「揉めたときの仲裁」は管轄外の業務だが、しばしば「お前はどっちの味方か」と言われる場面がある。