ノルマ

　楽天がモバイル事業で、昨年末から今年にかけて、グループの従業員に対し、携帯電話の契約獲得の「実質のノルマ」が課されたとされる。

　どの会社、組織でも「ノルマ」はある。

　「ノルマ」ではなく「目標」だとしても、それがあるのは、ある意味当然だ。

　家電量販店の現地採用社員は、友人・知人・親戚に、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンを買ってもらうことが「ノルマ」。

　生命保険や郵便局、農協の外交員は、友人・知人・親戚に貯金や保険に入ってもらうことが「ノルマ」。

　ある意味、社員を雇って、社員の周りにいる「営業対象」をターゲットにしているわけだ。

　当然、ネタが尽きると退社する人がいる。

　また、新しい人を雇ってターゲットを確保するわけだ。

　税務署にも、「ノルマ」はあるに違いない。

　現役の税務署職員によると「そんなものはない」ことになっているが絶対あるに違いない。

　昇進や昇給の査定は、税務調査でいくらの「成果」を上げたか、それ以外の要素が見当たらないからだ。

　表向きは「正しく申告されているかの確認」だと言いながら

　「何かないか」鵜の目鷹の目で調査に当たる。

　ホントにロクな奴らではない。
　
　しかし、私も含め、税務署がなければ、税金を納めない輩が99%だろう。

　そういう意味では、立ち位置は違っても、お互い補完作用があるのだ。