ほっつき歩いて、人に会い、消費活動するのが人間だったのですかね。
酒飲みでもないし、人と会わなくても全く不自由を感じない暮らし方をして
きたつもりですが、この閉塞感は・・
こういう時こそ、じっくり音楽を楽しむべき・・・なんですけどねえ・・
1977年9月16日、おらが学生時代アルバイトしていた ジャズ喫茶AYLERに
女性に連れられたもさっとした感じの青年がライブをさせてくれと申し出た。
突然のことだったので、少ない常連に声をかけても集まったのは10人にも満たなかった。
ライブチャージも取らず、青年にパフォーマンスの場を与えてあげよう的な雰囲気だった。
アルトサックスのソロ?どんなもんじゃ・・??
静かに演奏が始まる、フリーで先鋭的でありながらも美しい音色。
白目をむいて音を探している風の曲間の無音状態時にも緊張感が走る。
「いえ~い」なんて言葉は出ない、理解なんてできない、でもとんでもないやばいものを見せられたことは確か。
圧倒された。阿部薫だった。
その時の音源がCDとなった。
カセットデンスケで録ったものだが、音質的にはまあ聴ける水準だが、
現場に立ち会った者には鮮烈に”あの時”が蘇ります。
そしてほんの数枚ですが店の写真がライナーノーツとジャケットに。
高校から大学時代、あの暗い店でジャズを聴いて過ごしたあの時の思い出
が頭をよぎる。
そして今のおらが”あの時”の延長線上にしかいないことが、実感できます。
(それは幸せなことなのかな・・)
これはおらのために作られたCDだす!