もう随分と前から「そのうちに…」とご来店の時に言っておられたR100RS
エンジンが始動できないのは当然ですが、長期間不動のため何もかもが重くなり果てているこのRSを
オーナーさんご自身が軽トラで遠方より持ち込まれ、ようやくお預かりすることになりました。
これまでの経緯を全てお聞きして作業の項目と深さを決めるのですが
たとえ他方でキャブレターオーバーホール済みだとしてもコチラでも分解することになります
まあこれは逆の立場でも同じでしょう。
見逃しが無いよう全分解と部品交換と調整
外観はともかく中身はこれで大丈夫
車両に装着してとりあえずエンジンは始動しますが調子が出ない
まあこれまでのことを考えるとそれも当然かもしれませんね。
あれこれと点検と調整
オーナーさんからは「まかせる」と言われていますが、何をやっても良いわけではありません
双方に大きな温度差が出ないように、どこまで踏み込むかを考えます。
圧縮に影響が出るほどのヘッドの組み付け状況とバルブクリアランスの狂いを
組み直しと調整で、かなりの回復
これで当初疑っていた点火系のトラブルは無かったことが判明したので
もともとオーナーさんから求められていたSP2の装着もお受けできます
点火チューニングは不調を回復させるものではなく正常な状態からさらに良いものを目指すためのものですからね (^.^)
同オーナーさんから前回お預かりしたバイクの修理には1年半もかかってしまったのに
今回の車両はBMWだけにパーツの入手も早くて、うまくいけば年内に仕上がるかもしれないので
仕事の速さに驚かれるかもしれないですね 2ヶ月くらいだったら (^_^;)