クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

三が日の羽生とイオン

2024年01月03日 | コトノハ
年賀のあいさつに実家へ行く。
妹一家も来て、子どもたちはいとこたちと楽しそうに遊んでいた。
自分の幼い頃の記憶と重なる。

母方の実家の祖母が亡くなったのは昨年だった。
わかってはいるが、1980年代の正月の光景はもう二度と見ることはできない。
幼い頃に見た祖父母の笑顔が消え、心の隙間を感じる。

いまの住まいで使用頻度が少なくなった本を実家へ持っていく。
代わりに必要になった本を持ち帰る。
2冊、行方不明の本がある。
実家にあると思っていたが、どうしても見付からない。
(逆に重複して買ってしまった本が発覚)
一体どこへ行ってしまったのだろう。
必要なときに限って、神隠しが起こるのはなぜなのか。

空は朝から薄曇りで気分が塞ぐ。
昨日の余熱を逃さず、『茨城県史 通史編』と、国衆を論じた埼玉県内の市町村史を再読する。
どこかへ足を運ぶと、目に映る景色から素朴な「なぜ」の視点が生じる。
その疑問を持って本を紐解くのが好きだ。
場の空気がそうさせるのか、「鉄」ならぬ“関心”が高まる。
その熱を逃さず、打つべし。

県史や市町村史、論文の類は基本的にお堅い。
食後に軽く何かを読むというとき、手を伸ばすには気怠い(個人的に)
なので、出掛けた先の光景や体験、疑問を大切にしている。
それが道しるべとなり、読み取るべき情報が明確化するから、県史や論文が推理小説の解答編のように読みやすくなっているのがチャンスである。
浴びるように読みたい。

なお、アウトプットのタイミングは表現の形態によって変わる。
エッセイならば書けなくはない。
が、論文となるとさらなる調査が必要になる。
茨城県立図書館へ行ったり、ほかの史跡を見て回りたいが、明日から仕事はじめ。
心に生じた熱は、生活の忙しさに紛れて次第に冷めていくのだろう。

原稿を書いていたら、読む時間が少なくなった。
時間は限られている。
休日“だけ”1日30時間くらいあると助かるのだが。

羽生のイオンは激しく混んでいた。
周囲の道も渋滞していた。
人が集まるということはいいことである。
羽生で福を見付けてほしい。
羽生で心をポカポカにしてほしい。
サービスカウンターでTさんを見かけたが、多忙そうだったので声はかけられなかった。

実家で今年初めてお酒を飲む。
すると、しゃっくりが止まらなくなった。
たまにこういう現象が起きる。
よく先輩から笑われた。
体質的なものだから仕方がない。
78回目のしゃっくりで予言を言う。
今度、そんな売りで話してみようかな。
内田百閒のような小説が書けるかもしれない。
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