雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

連夜 張り込みするも、ホシを撮り逃がす。(かわりに過去に撮れた彗星を)

2020年07月26日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
19日に自宅2階でネオワイズ彗星を撮り逃がしたあと、
機材を設置したまま連夜張り込みを続けました。
これでカツ丼のドンブリと 吸い殻のあふれた灰皿があれば 昔の刑事ドラマの張り込み現場のよう

まったく星が見えない夜が続いたのですが、短時間でも彗星のいる空だけでも雲が切れたら・・
短時間の撮影チャンスでも撮り逃がさない様
19日に撮影した画像からステラナビを使って彗星がどの位置に見えるかシミュレーション。 ↓
19日の撮影画像から屋根のピークの方位と画像スケールがわかったので、シミュレーションができました

夕食を済ませて 20時ころから21時半ころまで張り込みを行ったのですが
全天で星は見えず、結局 四夜で断念しました。

この先の予報でも雲は切れず、梅雨が明けた頃には月が明るくなって撮影は難しいでしょう。

という訳で 素晴らしいネオワイズ彗星の画像はこの先もお見せできそうにないので、
おりおんさん のまねをして、
これまで私のブログに登場した彗星の紹介をすることにします。

ブログを調べたところ、これまでに掲載した彗星は全部で14個でした」。
新しいものから順次紹介します。

アトラス彗星 C/2019 Y4 撮影日時:2020/ 3/25 撮影時の明るさ:8.8等級
掲載記事は → こちら

ウィルタネン彗星 46P 撮影日時:2019/ 1/10 撮影時の明るさ:8.5等級
掲載記事は → こちら

パンスターズ彗星 C/2016 R2 撮影日時:2018/ 1/14 撮影時の明るさ:11.3等級
掲載記事は → こちら

アサシン彗星 C/2017 O1 撮影日時:2017/ 9/19 撮影時の明るさ:9.0等級
掲載記事は → こちら

ジョンソン彗星 C/2015 V2 撮影日時:2017/ 4/24 撮影時の明るさ:8.7等級
掲載記事は → こちら

カタリナ彗星 C/2013 US10 撮影日時:2015/12/ 9 撮影時の明るさ:4.8等級
掲載記事は → こちら

ラヴジョイ彗星 C/2014 Q2 撮影日時:2015/ 1/20 撮影時の明るさ:4.3等級
掲載記事は → こちら

ジャック彗星 C/2014 E2 撮影日時:2014/ 9/ 5 撮影時の明るさ:7.5等級
掲載記事は → こちら

ラヴジョイ彗星 C/2013 R1 撮影日時:2013/11/17 撮影時の明るさ:5.3等級
掲載記事は → こちら
アイソン彗星 C/2012 S1 撮影日時:2013/11/17 撮影時の明るさ:4.9等級
掲載記事は → こちら

エンケ彗星 2P 撮影日時:2013/10/11 撮影時の明るさ:9.0等級
掲載記事は → こちら

パンスターズ彗星 C/2011 L4 撮影日時:2013/ 5/ 9 撮影時の明るさ:8.1等級
掲載記事は → こちら

これ以降の画像はまだ退職前で単身赴任中だったため、週末に帰った時に自宅で撮ったものです。

ルーリン彗星 C/2007 N3 撮影日時:2009/ 2/22 撮影時の明るさ:5.1等級
掲載記事は → こちら

ホームズ彗星 17P 撮影日時:2007/11/10・16 撮影時の明るさ:等級
掲載記事は → こちら
この彗星は木星付近まで遠ざかった時に15等級から2等級まで急激に明るくなりました

撮影時の彗星の明るさはステラナビゲータ より

こうして見ると、今回のネオワイズ彗星のように肉眼でも見える
長い尾を引く明るい彗星はずっと来ていなかった事がわかります。

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我が家の「かたてま野菜」も日照不足でおかしくなっています。
今年はミニではなく、中玉にしたトマトも
たくさん実を付けて楽しみにしていたのですが
なかなか赤くならず、油断をすると実割れしてしまいます。
収穫はいまいちですが、味の方は甘くて80点かな

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ネオワイズ彗星、イオンテールが撮りたかったのに・・

2020年07月20日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
16日夜は珍しくミニ遠征したのに ネオワイズ彗星(C/2020 F3) はずっと雲の中。
もうこの天気だと 長く尾を引いた姿は撮れないとあきらめていたのですが、
昨夜(19日)はNHKローカルの天気予報で夜半前まで”晴れ”マーク。
( ただしSCW予報では20時過ぎから雲がかかってくるという予報でした )

突然のリベンジチャンスの作戦をどうするのか考えました。
彗星はここにきてイオンテールを含む素晴らしい尾を引いた画像が投稿されています。
ここは三脚での固定撮影ではなく、追尾撮影で見事な尾を撮りたい。
そこで赤道儀ほか撮影機材を2階に運び上げて設営を行いました。
一番悩んだのが、窓からという制約がありどう設営するか。
コンパスだけをたよりに位置決めを行いました。
赤い点線内が彗星の位置予想だったのですが 、磁北のズレのせいか思わぬ結末に

空の方はSCW予報に近く、昼間は青空だったのですが・・
午後7時ころには雲が出てきて、夕日は雲の中でした。

その後、薄明による空の明るさと薄雲で星が見えず
ヨンニッパレンズでの試写でステラショット2の同期ができたのが20時半ころでした。
なんとか間に合ったと思って、彗星の自動導入をかけたところトラブル発生。
彗星とは逆方向に位置マーカーが移動
マーカーが動くだけで、赤道儀は動いていない

➀の原因は通常行うステラショット赤道儀設定で、鏡筒位置を東側に変更するのを忘れたため
➁もおなじくステラショット赤道儀設定を省略したためと思われる

このトラブルで時間をつぶし、再びステラショットの自動導入をかけたのが21時少し前。
期待しながら試写を行いました。 ↓
2020/7/19 20h56m 改・ヨンニッパ(f=400mm F2.8) 10秒露光 ISO3200 EOS 6D JPEG
この画像を見てしばらく呆然としていました。
星は写っているのですが、真ん中にあるはずの彗星の代わりに、2軒先のお宅の壁が。

あとで処理してみると、屋根の頂付近がほんのり明るいような。
写っている背景の星の位置からステラナビと重ねてみました。↓
結果論ですが、トラブルが無ければ撮れていたかも知れません。(クヤシィー!!)

私の方は またまた彗星は撮れずじまいだったのですが、
同じ上越市で たびたびコメントをいただいている さすけさん
いつもお世話になっている「星のふるさと館」の秋山さん が撮られた画像を掲載いたします。

さすけさんは昨夜自宅から徒歩3分の元火葬場跡で彗星が見れたそうです。
写真は見た証拠になればと適当に撮ったそうです。
彗星撮影DATA:2020/7/19 20:55’ 露出4秒 Zoom(f21mmF2.8)
ISO3200 canonPawerShotG7 X MarkⅡ 撮影場所 上越市寺町
秋山さんは私がミニ遠征した16日と昨夜19日に、お住まいの市内大潟区の海岸で撮影に成功されています。
撮影DATA:2020/7/16 21:15’ 露出10秒 f70mmF4.5 ISO1600 NikonD5100 市内大潟区の海岸
撮影DATA:2020/7/19 20:20’ 露出20秒 f20mmF3.5 ISO1600 NikonD5100 市内大潟区の海岸

画像掲載にあたってはお二人から快諾をいただいております

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昨夜は2階の障子も全部外して暗がりの部屋で撮影していたのですが、
彗星が家に隠れて呆然としていた21時ころ、
お向かいの2階の電気がついて奥さまがこちらを見ておられたような。
暗がりから巨大なレンズが家の方に向けられているとなれば・・
気になったので今朝 「決してそういう目的では・・」と説明に。
全然気が付かなかったし、気にしていない と聞いてほっとしました。

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ネオワイズ彗星、ミニ遠征するも・・雲の中

2020年07月17日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
ネオワイズ彗星(NEOWISE C/2020 F3)が気になっていたのですが、
この天気じゃ当分あきらめるしか・・ と思っていたところ
昨日(16日)のSCW予報は もしかしたら撮れるかもというものでした。 ↓

7月16日 20時 の雲予報
前日にNHKのローカルニュースで新潟出身の沼澤茂美さんの撮られたタイムラプス動画を見た事もあり、
ダメ元で撮影準備に取り掛かりました。

当初は2階の窓から彗星を撮る予定でしたが、手前の尾根が高度10°くらいあり
薄明が終わる前に山に隠れてしまうことがわかりました。
そこで近くの金谷山にミニ遠征すべく、当日昼間に現地調査してきました。
遠征自体めったにしないのですが、2013年3月のパンスターズ彗星(C/2011 L4)の時もここで撮影しています
前回は中央のレルヒ像付近で撮ったのですが、今回は木が邪魔になるため坂の途中に決定
7年前のパンスターズ彗星撮影の記事は → こちら
今回は赤道儀ではなくカメラ三脚のため、彗星の方角はぶっつけ本番で肉眼(双眼鏡)で見つける作戦。
( 点線の枠はコンパスで推定した彗星の見えそうな北西の範囲 )

車で15分ほどとは言え、慣れない遠征なので機材は早い時間から準備しました。
撮影レンズは(改)ヨンニッパ(f=400m F2.8) でガイド撮影用の鏡筒バンドから取り外してあります。
このレンズとカメラだけで約7㎏あり、立てたままリュックに入れて運搬しました。

午後はずっと雲があって やはりダメか・・ と思ったのですが、日が沈む頃には西の低い空の雲が切れました。
そこで 夕食もそこそこに午後7時過ぎには現地に出発。

まだ薄明るい時間だったので設営は問題なかったのですが、想定外の問題も。
設置場所で蚊の襲来で10数か所さされる。(蚊取り線香をもっていかなかった)
駐車場付近に夜間営業の飲食店があり、街灯ですごく明るい。

そして、一番大事な空の状態ですが、着いた頃は西の低空だけが雲が無く
最悪でも沈む彗星だけでも撮れればラッキーと考えていました。

蚊に悩まされながら彗星が見えるのを待つ。 ↓
20時20分ころ 彗星の高度は10度くらいのはずなのですが、双眼鏡で探すも星がほとんど見えず。
やることが無いので、ヨンニッパレンズでそこかしこを撮影するも、
星がほとんど写らないので彗星の位置を推定することもできず。

結局、彗星位置の推測は家に帰ってからになりました。
撮影画像のうち 20時50分ころ撮影した画像 (改)ヨンニッパ f=400mm F2.8 露光4秒 ISO3200
下端に写っている星の配置からステラナビで彗星位置を推定し合成しました。(彗星の高度 約7度)

午後9時過ぎまで粘りましたが状況は悪くなるばかりで、彗星は最後まで雲に隠れていました。

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今回はヨンニッパレンズの開放F2.8で撮影予定でした。
雲から出たわずか2分もあれば数十枚は撮影できるはずだったのですが、
まったく姿を見せてくれませんでした。
これから彗星の高度が上がってくるので撮影しやすくなるのですが、
月も太くなっていくので、どうなるかは「神のみぞ知る」です。

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「天体アルバム2020」4・5・6月撮影分

2020年07月12日 | 天体アルバム2020
梅雨前線が日本列島にずっと居座っているため 全く星の撮影ができません。
そこで前回に引き続き「天体アルバム2020」でしのぎます。
今回は 4月から6月撮影分 です。

掲載画像はアルバム化にあたり処理をもう一度やり直しています。
また見栄えを考慮して適宜トリミングをおこなっています。

4 月
4月は3月に続き6夜も晴れてくれました。( 月の撮影2夜を含む )
2020/ 4/ 3
↑ Lunar100月の地形100選)をピックアップして動画撮影した画像の中から
2カットをモザイクでつないでみました。

2020/ 4/ 7
↑ 今年2020年の満月で最も地球に近いという事で撮影しました。
なんと「天文ガイド 7月号」の「読者の天体写真 ビギナーの部」で初入選となりました。

2020/ 4/14・15am
↑ これでも少しトリミングしているのですが、長焦点でも見かけの大きさが10分角を超えないと
見栄えがしません。

↑ 上の銀河と同じ夜の撮影で こちらも見かけは小さいのですが
距離が近い分(と言っても2000万光年オーバー)明るく、2つの銀河がつながった形から人気の撮影対象。

2020/ 4/25・26am
↑ 真横から見た渦巻銀河ですが、中央部のふくらみもなくこれだけ扁平なのも珍しいのでは。

2020/ 4/27・28am
↑ ふくろう星雲M97はわが天の川銀河内の星雲、M108ははるか彼方の別の銀河になります。
(M108の下に写っているのは流れ星ではなく人口衛星の軌跡です)
↑ 上の画像と同じ夜に撮影した大きな渦巻銀河ですが 16日夜に撮った画像も加えて処理しました。
( 縦構図で撮っているのですが、見た目のバランスから北が右側になるよう作成しています )

5 月
5月に入ると一転して天候に恵まれず、月末にやっと晴れてくれました。
2020/ 5/28・29am
↑ 南天の超メジャーな撮影領域ですが なかなか撮影チャンスが少なく
月の撮影で時間をつぶして深夜帯まで待ちました。
↑ 雨の画像の撮影を早めに切り上げて撮った南天のメジャーな領域です。

6 月
6月は梅雨もあり壊滅状態だったのですが、なぜか全国的には雲が多かった部分日食の日だけは・・
2020/ 6/21
↑ 事前のシミュレーションの結果、拡大撮影から急遽屋根の上での三脚固定撮影に変更しました。

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梅雨前線がずーと停滞していて連日水害被害のニュース。
その陰で新型コロナの感染が再び急拡大しているのですが、
気になるのは景気対策最優先で もう自粛はしたくない、
更に新型コロナは”天災”のようなもので・・
責任の取りようが無い なんて考えたい政治家も出てくるかも?

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「天体アルバム2020」1・2・3月撮影分

2020年07月06日 | 天体アルバム2020
撮影画像がストック切れになって久しいのですが
ここにきて梅雨らしい天気が続き、満月期・新月期に関係なく
この先も星の見える気配がありません。

そこで思い出したのがほったらかしになっていた「天体アルバム2020」。
これは撮影した画像の中から気に入ったものにラベルを付けアルバム化するもので、
ブログ開設以来3ヶ月ごとに行ってきたのですが、今年はもう7月なのに手つかずでした。

そこで遅ればせながら まずは1月から3月撮影分を掲載する事にしました。

尚 掲載画像はアルバム化にあたり処理をもう一度やり直しています。
また見栄えを考慮して適宜トリミングをおこなっています。

1 月
今年は雪がほとんど降らない暖冬だったのですが ・・
冬の日本海側につき雲が多い事には変わりなく一夜も撮れませんでした。

2 月
2月も冬眠状態だったのですが、一夜だけ満月過ぎの月が上る前に撮影決行。
2020/ 2/11
月明かりで明るい空を 撮影枚数を増やしてカバーしようと思ったのですが
やはりコントラスト不足になってしまいました。

3 月
3月に入ってからは なんと5夜も撮る事ができました。
2020/ 3/ 2am

2020/ 3/18・19am



2020/ 3/18・19am


2020/ 3/30・31am

次回は 「天体アルバム2020」 4・5・6月撮影分 になると思います。

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ここにきて九州で豪雨災害による死者が出ています。
私も子供のころ集中豪雨で裏山がくずれた経験があります。
町で亡くなった人も出た中で家屋の被害だけでしたが、
床下の泥の始末などが大変だったことを覚えています。

それにしても新型コロナの感染拡大も気になります。

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