雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

悩んだ末に、りゅう座銀河トリオ

2021年06月29日 | 天体写真(系外銀河)
6月の新月期に運よく続いて晴れた二夜目は何を撮るか悩みました。
最初の1タイトル目は前日電線群に邪魔されて撮れなかったM5と決まっていたのですが、
2タイトル目に撮れそうなものが見つかりません。
夏物の星雲が南中するにはまだちょっと早く、
おまけに未練がましく長焦点のVC200L鏡筒なので
西に傾いた春の系外銀河などを導入して試写してみたのですが・・
この夜の空の透明度の悪さも加わって、コントラスト不足やガイド不良で断念。

結局、南中後でも高度があまり下がらない北天の系外銀河のトリオになりました。
りゅう座の銀河トリオ    
( ノートリミング画像 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 /10 23:24’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 分 × 枚 + 分 × 枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)
長焦点だけど フルサイズカメラで撮ってるから さみしいー!
そこで中央部分を切り出して 拡大すると ↓
やはり空の悪さはいかんともしがたく・・
3年前に撮った画像の方がすっきりと写っています。↓
当時調べた各銀河の距離は いずれも一億光年オーバーの気が遠くなる彼方。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
00時01分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
下端に見える明るい星の列は北斗七星、おおぐま座の尻尾の部分です。

次回は 長焦点でクローズアップした南天の星雲の予定です。

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昨日、新型コロナウィルスワクチンの一回目の接種を終えました。
わたしの住む上越市は、ワクチンの集団接種の予約が不要で
居住地域ごとに市の方から日時・場所が指定されてきます。
わたしの住む町内は65歳以上の最後の方だったのですが、
全国的に予約で混乱しているニュースを見るとなかなかいい方法だと思います。
ちなみに家内の方は”かかりつけ医”での接種でもう2回目も終えています。

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M5リベンジ撮影で、北天の大花火三発打ち上げ完了。

2021年06月24日 | 天体写真(星雲・星団)
9日夜に撮影予定だった北天の明るい球状星団3個(M3・M5・M13)のうち、
最も南中高度の低いM5が自宅横の電線群にかかり撮影できませんでした。
幸い翌日も雲が薄めだったので優先してリベンジ撮影を行いました。

前回の反省から 電線群に完全に入り込む前の南中直後の早い時間から撮影開始しました。

M5 (NGC 5904)  (へび座)  
(中央):距離 24,500光年 視等級 6.0等級  視直径 23’ 球状星団 
( ノートリミング画像 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 /10 21:48’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 10分 × 枚 + 分・分 × 各8枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)
それでも撮影中に電線群に入ってしまい、ガイドが乱れて使えない画像がありました。
( 画像の下方にある明るい星に斜めの光条がはいっているのが電線群通過の証拠 )

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
22時36分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
前日より透明度は悪かったようで、おまけに時間が早く明るくさえない空でした。

北天の三大花火がそろいましたので画像処理・拡大率を揃えて比較してみました。
( 撮影時間帯・高度の違いなどによる空の明るさのみ補正 )
M3 ( りょうけん座 ) ↓

M5 ( へび座 ) ↓

M13 ( ヘルクレス座 ) ↓
( 撮影機材・露光時間も同じです )

見かけの明るさ・大きさから 北天の球状星団Best 3だと思うのですが、
もっぱらM13の人気が高い中、私は南中高度が低いというハンディはありながらも
花びらが開いたようなM5が気になります。

次回はこのあと撮るものが見つからなくて・・
迷った末に撮ったマイナーな銀河トリオ の予定です。

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しばらく雨模様の天気が続きそうですが
満月期につきノープロブレムです。

今年も家の周りで咲いてくれた ネジ花
ここに家を建てた頃にはたくさん咲いていたのですが、
めっきり数が少なくなりました。

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M16 わし星雲と『創造の柱』 (自宅で南天撮り)

2021年06月19日 | 天体写真(星雲・星団)
9日夜(正確には10日早朝)に撮った最後のタイトルは自宅撮りでは難物の南天の対象。
ハッブル宇宙望遠鏡の画像で有名になったM16 わし星雲の中の『創造の柱』を長焦点で。

今回は撮影中の『ただいま撮影中』ショットを先にお見せします。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
01時47分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
上の画像には天の川が見えていますが、透明度が悪かったため肉眼ではほとんど見えませんでした。

今回も電線群に邪魔されて3枚ほど使えないものがありましたが、なんとか処理した画像です。

M16(NGC 6611 IC 4703) わし星雲  (へび座)  
(中央):距離 7,000光年 視等級 6.4等級  視直径 7’ 散開星団および散光星雲 
( ノートリミング画像 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 /10 01:03’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 分 × 14枚 + 分 × 枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)
今回は長焦点で撮っているのですが、『創造の柱』を見るにはまだ小さいため拡大してみました。
高度が低めのうえに透明度が悪く 星が肥大化しています。
空が明るかったので短時間露光にしたのですが、それでも明るい星雲中心部は写ってくれました。

この星雲 昨年はレデューサーを付けて今回より少し広い範囲で撮っていました。 ↓
空の透明度は前回の方が良かったようです

運よく、この翌日も同じような雲行きで2夜連続で徹夜撮影する事ができました。

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一足遅れてわが越後も梅雨入りしてしまいました。
幸い新月期に2夜連続で撮影できたのでまだ画像ストックあり。

キュウリ―の収穫が始まりました
いつもは『かたてま野菜』なのですが、4月5月がまったく撮影できなかったため
マルチングやら肥料+土寄せやら 手をかけたらその成果がありました。
味噌マヨで食べるとれたてキューリのおいしいこと!

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ヘルクレス座 M13 (北天の大花火三連発の予定が・・)

2021年06月14日 | 天体写真(星雲・星団)
2か月ぶりに星の撮影となった9日夜の撮影プランでは
予報で空の透明度が期待できなかった事から、北天の明るい球状星団 M3M5M13を3連発で。
6月になると春の系外銀河は早い時間から西に傾いてしまい
かといって、夏の明るい星雲たちは朝方にならないと自宅からは撮影できません。
そんな中で夕方から3時間の間に次々と南中してくれる三つの球状星団は貴重な撮影対象となります。

この夜(6月9日)の各球状星団のデータは以下の通り。
( 南中時刻、南中高度は新潟県上越市の場合 )
M 3 (りょうけん座):南中時刻 20:18’ 南中高度 81.1° 明るさ 6.4等級 視直径 18分角
M 5 (へび座 頭部):南中時刻 21:54’ 南中高度 54.9° 明るさ 6.0等級 視直径 23分角
M13 (ヘルクレス座):南中時刻 23:17’ 南中高度 89.3° 明るさ 5.8等級 視直径 20分角

まずは前回掲載したM3は薄明終了まで待ってから撮影開始。
まだ空が明るかったため 撮影枚数を多くした結果、
次のM5の撮影開始が南中50分後になってしまいました。

もともと南中高度の低いM5の撮影には心配な事がありました。
10分露光の1枚目の撮影結果が良好だったことから、
趣味部屋から出て『ただいま撮影中ショット』を撮り終えて部屋に戻ると・・
ガイドグラフが大暴れで2枚目、3枚目がひどい画像になっていました。
左下の5等星を見ると1枚目には目立たなかった斜めの光条が2枚目、3枚目に。
これは自宅横を通過する”電線群”によるものだとすぐわかりました。
この時 撮影した『ただいま撮影中ショット』からも確認できます。 ↓
この画像から撮影開始後じきに2番目の電線群に入り込んだことがわかりました

しばらく迷ったのですが、次のM13の撮影準備に切り替えました。

すこし南中時刻を過ぎてから撮影した 北天No.1の球状星団と言われる ヘルクレス座のM13です。
M13 (NGC 6205)  (ヘルクレス座)  
(中央やや下方):距離 25,100光年 視等級 5.8等級  視直径 20’ 球状星団 
( ノートリミング画像 画像クリックで 本ブログの最大サイズで表示します )
( 縦構図で撮影のため、上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 / 9 23:31’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 10分 × 枚 + 分・分 × 各8枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

縮小なしで切り出したM13本体です。
年老いた黄色味がかった星の集団の中に、近接・衝突で若返った『青色はぐれ星』がまぎれています

M13撮影中の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
00時10分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

次回は このあと薄明が始まるまで撮った南天のあの星雲のあの柱です。

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今回 電線群に邪魔されたM5は翌日リベンジ撮影しています。
画像処理はまだですので、成果はいかに。

今 我が家で咲いているのは、カンゾウ(?)の仲間

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りょうけん座の球状星団 M3(2ケ月ぶりの星撮り)

2021年06月11日 | 天体写真(星雲・星団)
実に2ヶ月ぶりに星の写真を撮りました。
(前回 星雲・系外銀河を撮ったのは4月11日)

体をこわして入院していたわけでもなく、
ただ昼間晴れても夜になると雲が出たり、明るい月があったりで・・
もう夜は寝るものだという生活習慣が定着してきた6月9日の夜、
薄雲はありそうですが、久しぶりに星が見れそうな雲予報が。

ほぼ新月でもあり、この機を逃すようでは『天体写真』ブロガーを返上せねば。
というわけで、ご近所の目を気にしながら明るいうちに設営完了。
もし空が良ければ南天の対象も狙う予定で、今回は道路側に設置しました。(左の電柱の方向が南)

すっかり夜が短くなって午後9時ころにならないと薄明が終わりません。
待ちきれなくて灯火でまだ明るい空で撮ったのは・・

M3 (NGC 5272)  (りょうけん座)  
(中央):距離 33,900光年 視等級 6.4等級  視直径 18’ 球状星団 
( ノートリミング画像 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 / 9 21:05’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 10分 × 枚 + 分・分 × 各8枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

長焦点で撮っているのですが、フルサイズカメラのためちょっと迫力不足。
そこで中央部分を縮小なしで切り出した画像です。 ↓
今回3段階の露光時間の画像を重ねているのですが、10分露光だけだと星団の中心部は真っ白につぶれてしまいます。
さすが星の大集団、1時間余の露光時間で明るい空でも写ってくれます。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
21時50分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
この夜はわたしのファジーな透明度判定で 2/(5段階評価)といったところ。

この後も明かるい球状星団を予定していたのですが、その結果は次回で。

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2ケ月も徹夜なしで、余ったエネルギーは
我が家の『かたてま野菜』の世話に。
キューリはすでに収穫が始まって、他も順調に育っているのですが・・
ズッキーニは大きな花をつけるものの実が育ちません。
私の本には「人口受粉なしでも実が育つ」とあったのですが
うまくいったのは最初の年だけで、あとは収穫まで行かず。
やはり一株だけではうまく受粉できないようです。
そこで・・
人口受粉をやってみたのですが、雌花・雄花の開く時期が合わなかったりで
現在 無事収穫までできそうなのは1本だけ。

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