雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

真夏の夜の悪夢 その1(もうなにがなんだか・・)

2016年07月31日 | 天体写真よろず話
この前撮影できたのは三週間くらい前。
昨夜もGPV雲予報からお休みモードだったのですが、
夕方の雲行きを見ると久しぶりに星が見れそうな予感が。

ビールを軽く飲んで夕食後に機材を設営しました。(この辺が自宅撮影のいいところ)
気温は約26度で湿度80%越え、おまけにやぶ蚊が耳元でにブンブン
まだ「寒い冬の方がまし」と思ったのですが、悪夢は夏の夜の蒸し暑さのなかで始まりました。

● 悪夢の始まり にして最大のトラブル
極軸設定を終えて、自動導入のアライメントを行うため南天の火星を導入しようとしたのですが、
デジカメのCooled60Dライブビューが表示後すぐに落ちてしまいエラーが発生する のです。
( このカメラは5月にモニターが表示できなくなって います )
 
このカメラは購入当初から冷却によると思われる結露でトラブルが相次ぎ、
5月の不具合以降はPC画面をカメラモニターの代替とすることで なんとか使っていました。

ライブビューがPCでも見れない新たなトラブルで深刻な問題が発生します。
基準星を確認(表示)できないため、自動導入のアライメントができない
(つまり、自動導入が使えない)
リアルタイムでピント合わせができない
( 何度も試し撮りを繰り返すしかない )

それよりもなによりも
Cooled60Dが完全におしゃかになったかも知れない という事。

● 悪夢は続く
直接基準星を確認する事ができないため、最初天頂に向けてアライメントを行ってから、
次の基準星を「導入」しようとしたところ、赤道儀からの応答がないとのメッセージが。
赤道儀との接続はできるのに、制御ができないのです
これで
赤道儀の制御ができないため自動導入は物理的に不可能

● ガイドカメラは今回もエラー発生
ならば昔に戻って「目盛り環導入」でオートガイドをやるとしたら・・
PHD2を立ち上げたところ、前回も発生したToupCamカメラからガイド星の画像が
送られてこないとのエラー表示が今回も表示されました。
これでは
オートガイドも不可能

これらの不具合が一度に発生したため、まったくお手上げで時間だけが過ぎていきました。
結局 南天の撮影はできなかったため「おりおんショット」とは言えませんが・・

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一体なにが起こっているのか、まだ理解できていません。
昼間 不具合が再現するか検証したかったのですが、
今日は町内の納涼会の準備・運営でくたびれ果ててしまいました。

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夏の定番 今年も撮る理由

2016年07月26日 | 機材
やっと北陸地方も梅雨が明けたようですが、今日は雨が降っています。
(天気予報の地域割りでは新潟県は北陸に入るようです。多くの新潟県民は納得していなのですが ・・)
それでも週間予報では週の後半あたりからお日様マークも出ていますので、
次の新月期には星が見える夜もあるのではと期待しています。

当初7月はまず南天の星雲をヨンニッパ(改)で撮る予定でしたが、
ほとんど星が見える夜が無くもう2週間以上 撮影から遠ざかっています。
そこでもう南天の銀河はあきらめて、個々の星雲を狙えるようR200SS鏡筒に載せ換えました。
尻重のVC200L搭載時に付けていたバランス用のマルチプレートを外すだけでOKでした

自宅撮影場所の制約から南中後の対象しか撮れないのですが、
これからの時期は明るめでメジャーな対象が目立つ半面、
毎年 同じ対象を繰り返し撮ってしまいます。
8月の新月の日にあたる3日夜に南中する時刻の順に、メジャーな撮影対象をピックアップしてみました。

( 南中時刻は新潟県上越市のものです )

21:00 三烈星雲 M20(いて座)
2013/ 7/ 9am [R200SS+EXT]   2015/ 7/10[VC200L]

21:02 干潟星雲 M8(いて座)
2013/ 7/ 8[R200SS+EXT]  2016/ 6/16am[VC200L]

21:17 イーグル星雲 M16(へび座)
2014/ 6/ 2am[R200SS+EXT]  2016/ 6/ 4am[VC200L]

21:19 オメガ星雲 M17(いて座)
2015/ 7/22am[R200SS]

21:51 リング星雲 M57(こと座)
2015/ 5/27am[VC200L+2X]  2016/6/ 3am[VC200L+2X]

22:57 あれい星雲 M27(こぎつね座)
013/ 7/ 9am[R200SS+EXT]  2014/ 9/22[VC200L]

23:20 γCyg付近 (はくちょう座)
2015/ 8/16am[R200SS]

23:32 NGC6946付近 (ケフェウス座)
2014/ 9/20[VC200L+Red]

23:43 網状星雲 西部 (はくちょう座)
2014/10/24[VC200L+Red]  2015/10/16[R200SS]

23:45 ペリカン星雲 (はくちょう座)
2014/7/20[R200SS]  2015/10/14[R200SS]

23:54 網状星雲 東部 (はくちょう座)
2013/9/29[R200SS]

23:56 北アメリカ星雲 (はくちょう座)
2014/11/20[VC200L+Red]

23:57 アイリス星雲 (ケフェウス座)

アルバム 登録無し (まともな画像なし)

00:40 IC.1396 (ケフェウス座)
2014/10/25[R200SS]  2015/ 9/11[R200SS]

00:54 まゆ星雲 (はくちょう座)
2014/ 9/23[VC200L+Red]  2015/ 9/21[R200SS]

01:27 らせん星雲 (みずがめ座)
2014/10/19[VC200L+Red]

01:34 NGC7331 & ステファンの五つ子 (ペガスス座)
2014/9/20[VC200L+Red]

02:21 バブル星雲 & M52 (カシオペア座)
2014/10/17[VC200L+Red] 2015/ 9/10am[R200SS]

薄明の開始時刻が 03:13 であることを考えると、我が家ではこの辺まででしょうか。

ただ残念ながら、わが越後の8月は夜になると雲がわいてきてまともに撮影できないのです。
したがって、ピックアップしたものの中から撮影できるのはその一部になるでしょう。

実は昨年7月に赤道儀を更改し、R200SSの高性能コマコレクターも購入しています。
特に今年に入って、本格的にR200SSの光軸調整を行った後まだ検証を行っていません。
追尾精度の向上や星像の改善が図られ、これまでと違う画像が得られるといいのですが・・

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今夜は地元の祭りの花火を見にいく予定だったのですが、
かなり強い雨が降っていて絶望的です。
今週の下弦の月あたりから星が顔を出してくれるといいのですが。

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ノータッチガイド らくなんだけど・・(北アメリカ & ペリカン星雲)

2016年07月21日 | 天体写真(星雲・星団)
はやく月が細くなぁ~れ。
なんですけど・・ まだ我が越後には梅雨明けのアナウンスがありません。

今回もガイドカメラの不調で、やむなくノータッチガイドで撮った
北アメリカ星雲(ブログ仲間では大阪のおばちゃんペリカン星雲になります。

北アメリカ星雲 と ペリカン星雲  (はくちょう座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA: 2016/ 7/12am 2:19’~  canon NFD400 F2.8(*前面保護ガラス取り外し 手製絞りF3.2相当 )
露出 3分×12枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却+1℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ノータッチガイド ステライメージ7
天頂付近は雲が切れていたので、5分露光も可能だったのですが、
ノータッチガイドで星が流れないよう短めの露光にしました。

オートガイドが機能すれば、より長焦点で長時間露光の こってり画像も可能になります。
「天体アルバム 2013」 より

この夜のおりおんショットです。 ↓
撮影中に真上の電線群にかかってしまい、明るい星に斜めの光条が出ています。

薄明開始時刻を過ぎるまで撮影していたのですが、
湿度が90%以上もあったのに、自作露除けフードのおかげでレンズが曇ることはありませんでした。
朝方、撤収時のヨンニッパ(改)レンズ ↑
自作露除けフード・・・ ヨンニッパレンズフード内に落とし込んで使います ↑

今回で撮影済みの画像ストックがなくなりましたので、次回以降の記事ネタは未定です。

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我が家の「かたてま野菜」の主役キュウリを撤収しました。
今年はナス・トマトも含め不作でした。
来年は連作にならないよう植え場所を替えてみます。
鉢植えのアジサイです

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なんでいまさらノータッチガイド(サドル付近2枚モザイク)

2016年07月18日 | 天体写真(星雲・星団)
11日夜は南天のS字状星雲 リベンジのつもりが返り討ちにあったばかりか、
この夜のメイン対象だった干潟星雲付近も雲におおわれてしまいました。

その後、雲の多い南天の対象はあきらめて 天頂付近の対象を探したのですが
なぜか準備ができると雲がおしよせて、2時間以上も鬼ごっこしてました。

天頂付近の雲がきれたのは1時を過ぎたころ。

( 画像クリックで星座線入りで表示します )
天頂付近の対象は 南中後に電線群を横切らなければなりません

南中を過ぎたはくちょう座の星雲を電線にかかる前に撮影する事にしたのですが、
PHD2ガイディングにエラーメッセージが出てガイドができません。
( 画像クリックで拡大表示 )
英語にも弱い雲上( くもがみ )なのですが、どうもガイドカメラから画像が送られてこないようです。
PCの再起動をやってもダメだったので、オートガイドをあきらめノータッチガイドで撮影するはめに。

サドル(γ Cyg)付近  (はくちょう座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA: 2016/ 7/12am 1:24’~  canon NFD400 F2.8(*前面保護ガラス取り外し 手製絞りF3.2相当 )
露出 3分×8枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却+1℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ノータッチガイド ステライメージ7
EM-200 Temma2M ノータッチガイドでの撮影は初めてだと思うのですが、
短時間露光(3分)でヨンニッパ(f=400mm)だったせいで、流れは許容範囲でした。
サドル付近の25分間(3分×8枚)での星の流れ(星像位置合わせなし等倍画像) ↓
サドルに発生している斜めの光条は 電線群通過によるものです

総露光時間わずか24分なら、ということで北部も撮ってみました。

サドル(γ Cyg)北部  (はくちょう座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA: 2016/ 7/12am 1:50’~  他のデータは サドル(γ Cyg)付近 と同じ
上部に青い星雲がいくつか見えていますが、NGC 6914になります

マイクロソフトの I.C.Eでつないでみました。
( 画像クリックで元画像の20%で表示 )
一枚画像では流れが許容範囲でも、25分間ノータッチでは東西方向のズレが大きいようです

次回はこのあと撮った「大阪のおばちゃん」(北アメリカ星雲)とペリカン星雲の予定です。

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新しいガイドカメラのトラブルが気になります。
翌日昼間の検証では再現しなかったのですが・・再発が心配。
もう梅雨明けしたところもあるようですが
当分は満月期につき心穏やか。

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南天返り討ち、でも流れ星見れたから まぁいいか。

2016年07月15日 | 天体写真(流星群・星野写真)
11日夜、雲の切れ間を狙って40年前の90mmセミアポ鏡筒で月を撮ったあと
南天の対象をリベンジすべくヨンニッパ(改)に載せ換えました。

( 画像クリックで星座線入りで表示 )
昨夜より雲は薄めだったのですが、月が西空に高く残っていました
この夜のメインは干潟星雲M8付近だったのですが、南中するまで時間があったため、
昨夜も撮ったS字状星雲のリベンジ撮影を行ったのですが ・・
月明かりで昨夜のISO1600 3分でも背景が飽和したため、やむなくISO 800で撮影。

S字状 星雲  (へびつかい座) 
( 画像クリックで元画像の25%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA: 2016/ 7/11 22:28’~  canon NFD400 F2.8(*前面保護ガラス取り外し 手製絞りF3.2相当 )
露出 3分×7枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却+2℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
雲が薄かった時の5枚を選んだのですが、昨夜の画像よりひどいものでした。
今回はできれば2カットモザイクでと、南側から横構図で撮ったのですが雲が厚くなって途中で断念。
お約束で昨夜の画像(縦構図)も重ねてみました。
ダメ + 駄目 = やっぱり だめ   でした。

このあとはますます雲が増えて、雲の切れ間を探してさまよったのですが、
1時半ころから、天頂付近が比較的雲がないという事で、はくちょう座の星雲を撮りはじめました。

ヨンニッパ(改)で星雲を撮っている合間に、三脚に固定撮影で「夏の大三角形」を撮っていたところ
アルタイルの方向に明るい流星が流れるのを目撃しました。
30秒露光の画像を確認したところ5枚目(2時31分ころ)にかろうじて写っていました。

夏の大三角形 と 流れ星  
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
流星画像を比較明でコンポジット
撮影DATA: 2016/ 7/12am 2:24’~  TAMRON f=17~50mmF2.8(f=17mm F2.8 )
露出 50秒×9枚 ISO 1600 LPS-P2FIL kissDX(Seo-SP2) 固定撮影
肉眼ではもっとまばゆく見えたのですが、せいぜい0.5秒くらいの流れ星は貧相に写りますね。
せめて構図的にはこのくらいの大きさで写ってくれるといいんですが。

この夜ヨンニッパ(改)で撮ったはくちょう座の星雲は 次回以降の記事でお見せします。

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とりあえずこの夜に撮った画像ストックが2枚あります。
これで次の新月期まで・・ は無理ですよね。
流星画像にも写りこんでいる柿の木に寄生している「のうぜんかずら」の花です

雲上くもがみ
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