雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<Ⅱ銀河系-22 M20 三裂星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年06月26日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
月はすでに下弦の月を過ぎて新月期に入っているのですが
記録的な暑さのなかでも予報通り星空が望めない天気が続いています。
そんなわけで今回も シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』でしのぎます。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


書籍『大宇宙SCALE』には前回記事に掲載の M8 干潟星雲 のあとには
ハッブル宇宙望遠鏡で撮った はくちょう座の惑星状星雲 が掲載されているのですが、
未撮影”のため紹介だけさせていただきます。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-21 コホーテク星雲 K4-55 4600 光年 
種別 惑星状星雲 明るさ - 見かけの大きさ 27秒角 星座 はくちょう座
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未撮影”の理由:きわめて小さく暗い対象であるため手持ち機材では手も足も出ません


その次に掲載されていたのは、前回掲載の干潟星雲のすぐ北側にある散光星雲です。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-22 M20 三裂星雲 5200 光年 
M20(NGC 6514):種別 散光星団 明るさ 7.6等級 見かけの大きさ 29×27分角 星座 いて座
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南天の天の川の中にある干潟星雲に比べれば やや小ぶりの散光星雲です。
星雲を分割するように暗黒星雲が重なっており、その姿から三裂星雲と呼ばれています。
よく見ると三・裂ではなく、・裂 ではないかという声も

干潟星雲も入った画像にするため、短焦点の反射鏡筒で2カットに分けてモザイク撮影して結合した画像です。 ↓

今回はズームダウンの順に掲載という事で、周囲の天の川銀河まで入った 望遠レンズでの画像。 ↓
撮影DATA : 2020/ 5/ 30 01:47’~  Canon NFD400㎜ F2.8(手製絞りF4相当 *前面保護レンズ取り外し
露出 分 × 16枚 + 分 × 枚  ISO 3200 LPS-D1 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

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我が家の『かたてま野菜』で今年初挑戦のスイカの経過報告です。
これまでに雌花(メバナ)が5回咲き、いずれも人口受粉を行ったのですが
なぜか雨模様の朝にメバナが咲くことが多く
5回目にやっと実をつけてくれたと思っていたのですが・・・↓
( 受粉後 5日経過 )
先日 葉の裏に隠れてこんなに育っていたものを見つけました。↓
( 受粉後 14日経過 )
1回目の受粉の場所を思い違いしていたようなのですが、
さっそく玉直しとカラス対策のネットを張りました。


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<Ⅱ銀河系-20 M8 干潟星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年06月21日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今日は夏至で昼が一番長く、これからは徐々に夜の時間が長くなっていきます。
月も今日が下弦の月ですので夜の月明かりが気にならない新月期に入るのですが、
わが越後の週間予報はこの先ずっと雨模様で撮影は望めません。
そんなわけでしばらくは シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』でしのごうと思います。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


書籍『大宇宙SCALE』にはこのあと さそり座の惑星状星雲 が掲載されているのですが、
未撮影”のため紹介だけさせていただきます。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-19 NGC6302 3800 光年 
種別 惑星状星雲 明るさ 8.8等級 見かけの大きさ 1.8 ×1.3分角 星座 さそり座
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未撮影”の理由:南天低い対象であるため自宅からは撮影が難しい


次に掲載されているのは南天の花形ともいえる見かけは大きくて明るい星雲です。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-20 M8 干潟星雲 4100 光年 
M8(NGC 6523):種別 散光星団 明るさ 6.1等級 見かけの大きさ 90×40分角 星座 いて座
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夏の星座で南天のいて座の銀河の中に見える明るい散光星雲です。
星雲中心部を南北に暗黒星雲が横切っており、その姿が干潟に見える事から名付けられました。
干潟星雲 は右下の明るい大きな星雲になります

”干潟” のイメージは より長焦点で拡大撮影した下の画像の方がよくわかります。 ↓
撮影DATA : 2021/ 6/ 11am  Vixen VC200L(合成fl=1,800mm)
露出 分 × 枚 + 分 × 枚  ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

次の画像はヨンニッパの望遠レンズで星雲周辺部を写したものです。 ↓

最後は2021年6月に干潟星雲のクローズアップ撮影した際の『只今撮影中』ショットになります。
2021/ 6/11am(01:53’~) Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

週間予報通りの天気なら 次回は干潟星雲のすぐ北側にある三裂星雲になります。

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我が家の『かたてま野菜』ナスが大ピンチです。
うまく根付かなかったようで、まったく元気がありません
まだ苗を売っているうちに植え替えようか思案中です。
それと初挑戦のスイカも雌花への人口受粉を5回繰り返すも未だ実を付けず。
裏庭で今は花しょうぶが咲いています

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<Ⅱ銀河系-18 キャッツアイ星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年06月17日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
わが越後も一足遅く梅雨入りしました。
今夜は雲の切れ間もありそうですが、満月過ぎの月が23時ころに上って来るのでやめときます。

そんなわけで今回も シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』でしのぐのですが、
順番では次の天体が過去に撮影はしてるもののパスしようか悩みました。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-18 キャッツアイ星雲 3300 光年 
NGC 6543:種別 惑星状星雲 明るさ 8.9等級 見かけの大きさ 0.7 × 0.6分角 星座 りゅう座
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年老いた恒星のオナラが広がって惑星状に見えるのですが、
ほとんどの惑星状星雲はとても見かけが小さくて星と区別がつかないほど。
かっこいい名前につられて7,8年前に2回撮影したのが最後です。

この星雲も外周部には過去に噴出した淡いガスが取り巻いています。
それを写そうと長めの露光時間の画像も加えて撮っています。
2014/ 5/28am Vixen R200SS + 純正エクステンダー+ canon 1.4x(合成fl=2100㎜ F10.5) 15分×4枚+1分×16枚 ISO1600 Cooled60D(冷却+4℃)
実はこの星雲の名前の由来である”猫の目”のような複雑な構造は星雲中心部にあるのですが、星の光に埋もれてしまっています。
そこで1分露光の撮影画像だけと、おなじみのハッブル画像を合成してみました。 ↓
( 撮影画像を200%に拡大して合成 )
ほとんどハッブル画像じゃん!!・・・そのとおりです

毒を食らわば皿まで・・」と申しますので
わたしの手持ちの写真集『FAR OUT』掲載の画像からもご助力をいただいて撮影画像と合成 ↓

この星雲は翌年の2015年にも挑戦していますが 代り映え無かったので、
その時の『只今撮影中』ショットだけを掲載します。
2015/ 5/25am Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×4枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

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裏庭で咲き誇っていたマーガレットたちもそろそろ終わり。
これから咲くのは「花菖蒲(はなしょうぶ)」になります。
『かたてま野菜』のキューりは葉っぱが育ちすぎて押すな押すなの満員電車状態。
それでも収穫が始まって美味しくいただいています。↓
鉢植えでは、昨年末から千葉の娘のアパートの外壁工事で預かったブーゲンビリアが咲きました。↓
この冬は 枝だけになっていたのであきらめていました

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<Ⅱ銀河系-14・17 M41・M35 散開星団>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年06月13日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
わが越後はまだ梅雨入りしてないはずなのですが、連日雲の多い天気が続いています。
お天気だけでなく、明日は満月なので天体写真の撮影はもうしばらくはお休み。
そこでほぼ20日ぶりに シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』で時間稼ぎします。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-14 M41 2315 光年 
M41(NGC 2287):種別 散開星団 明るさ 5.0等級 見かけの大きさ 30分角 星座 おおいぬ座
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冬の星座おおいぬ座の1等星シリウスの近くにある散開星団です。
太陽の数百倍も明るい星を含む約100個の星の集まりですが、
プレアデス星団(すばる)などに比べるとずっと遠方にあるため
星団らしく見るためには双眼鏡が必要です。

シリウス輝くおおいぬ座
2013/ 12/13am TamronZoon(fl=36㎜ F4)3分×10枚 ISO1600 ソフトフィルター装着 Cooled60D(冷却オフ)
コンパクト赤道儀のToastProを使用しての撮影

このシリーズのために今年2月に反射望遠鏡で初めて単独で拡大撮影したM41です。 ↓
星団内には赤く輝く いくつかの赤色巨星が含まれていることがわかります

書籍『大宇宙SCALE』にはこのあと2つの天体が続いているのですが、
いずれも”未撮影”のため紹介だけさせていただきます。

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Ⅱ-15 NGC3132 2330 光年 
種別 惑星状星雲 明るさ 8.2等級 見かけの大きさ ー 星座 ほ座
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未撮影”の理由:南天低い対象であるため

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Ⅱ-16 NGC7009 土星状星雲 2930 光年 
種別 惑星状星雲 明るさ 8.0等級 見かけの大きさ 0.7分角 星座 みずがめ座
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未撮影”の理由:南天で見かけの小さい対象であるため


この次に掲載されている天体は”撮影済み”で 、
種別も同じ散開星団という事で今回まとめて掲載します。
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Ⅱ-17 M35 2975 光年 
M35(NGC 2168):種別 散開星団 明るさ 5.1等級 見かけの大きさ 28分角 星座ふたご座
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これも冬の星座ふたご座にある散開星団です。
M35は大型の星団ではあるもののまばらな星団です。
それでも何回か撮影している理由は すぐ隣に密集した星団があり、その対比が興味深いため。

構図の中心には M35ではなく、約4倍遠い NGC2158を配置しました

上の画像の「只今撮影中」ショットです。 ↓
( 枠内が上の画像の撮影範囲になります )
2016/ 2/12am Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×4枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

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今年の我が家の『片手間野菜』 順調なものも、そうでないものも・・
その中でも期待のニューフェースのスイカ君。
ツルがどんどん伸びて ワラを敷くのが大変です。
やっと花を付けたのですが、なぜか雄花(おばな)ばっかり。
先日やっと雌花(めばな)が一輪開いてくれました。
咲いていた5本ほどの雄花でゲップがでるほど人口受粉

人口受粉した朝は雨模様の天気だったので 果たしてうまくいくかどうか?

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雲は無いけどモヤっとした空(その3)いて座の三つ子星雲

2022年06月08日 | 天体写真(星雲・星団)
先月29日早朝 記事タイトルにあるようにモヤっとした空で撮った
この夜の3タイトル目になります。
モヤっとした明るい空でも画になる対象ということで選んだのは
この時期ならではの南天 いて座の明るい星雲たちでした。

いて座の三つ子星雲 付近    
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
右上に M20(三裂星雲)、その下の大きく明るいのが M8(干潟星雲)、左中ほどに 猫の手星雲( 上が北の方角になります )

撮影DATA : 2022/ 5/ 29 01:41’~  Canon NFD400㎜ F2.8(手製絞りF4相当 *前面保護レンズ取り外し
露出 分 × 16枚 + 分 × 枚  ISO 3200 LPS-D1 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)
天の川の明るい星雲の領域ですが、透明度の悪い空を反映してねむたい画像になりました。

今回も代り映えしませんが いて座の三つ子星雲 の『只今撮影中』ショットです ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
5月 29日 1時59分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

透明度が良ければ肉眼でも南天の天の川が見えるのですが、この夜はちょっと無理でした。

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各地で梅雨入りしたようですが、わが越後はまだです。
これは例年どおりですが、梅雨入りした記憶がないのに梅雨明け宣言することも。
それでも雨っぽい天気が続き、星には縁遠い空が続いています。
雨が降ると『片手間野菜』の葉を狙うウリハムシとの戦いは一時休戦なのですが、
キューリの茎が伸びて 囲んだネットから脱出しようとしています。
”日照り草”とも呼ばれるスイカも 雨が降るとツルが成長 して
古いしめ縄をほどいて敷いたワラからはみ出しそうです

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