雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

庭撮りでも大丈夫、いて座の三つ子星雲

2020年06月29日 | 天体写真(星雲・星団)
29日夜 さそりのカラフルエリア の後に撮った いて座の星雲 です。

いて座の三つ子星雲  
(50%縮小画像からのトリミング)
右上の小さな星雲がM20三星雲裂、その下の大きな星雲がM8干潟星雲
左側にあるのがその形から猫の手星雲NGC6559です

トリミングなしの全体画像と撮影データです ↓
( 上方向が北 になります )
撮影DATA : 2020/ 5/ 30 01:47’~  Vixen canon 改・ヨンニッパ(手製絞りF4.0相当)
露出 分 × 枚 + 分 × 16枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2 ステライメージ7 

総露光時間は前タイトルのさそりのカラフルエリアより少ない72分ですが、
空が最も暗くなる時間帯での撮影だった事もプラスになっていると思うのですが・・

この領域の撮影を始めてから30分ほど経った南天の空の様子です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
敷地内の電柱のLED防犯灯にはダンボール箱をかぶせてあります (30秒露光 固定撮影6枚コンポジット)
市街地の明かりで肉眼では天の川は ぼんやりとしか見えません

空の暗い時間帯に天の川が南中するのはこの時期だけなので、縦構図でも撮りました。

庭撮りで天の川が好条件で撮れる夜は少ないのです。


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これで撮影画像のストックが無くなりました。
6月は部分日食が撮れただけでした。

また里芋の葉に前より派手な芋虫が
アゲハチョウの幼虫なら孫が来るまで虫かごに入れて ・・
調べてみたら スズメガの幼虫で、前回の芋虫も同じ仲間でした。(ゲッ!)

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庭撮りには難物、さそりのカラフルエリアに挑戦

2020年06月25日 | 天体写真(星雲・星団)
( 運よく部分日食が撮れた事からブログ掲載が遅れてしまいました )

先月(5月)は新月期が終わろうとしていた29日の夜にやっと晴れてくれました。
そこで第一部は 長焦点のVC200L鏡筒で上弦前の月を静止画・動画撮影。
第二部として 南天のさそり座が南中してくる0時前に(改)ヨンニッパレンズ
に載せ替えてさそり座北部のカラフルエリアに挑戦しました。

これまでに夜中に撮影鏡筒をそっくり載せ替えるという事はやったことがありません。

今回 載せ替えた鏡筒(含むガイド鏡)です ↓
左がVC200L反射鏡筒、右がcanonNFD400mmF2.8の前面保護レンズを取り外した(改)ヨンニッパです
ヨンニッパレンズはR200SS用の鏡筒バンドを介して、アリミゾ方式で赤道儀に搭載します

夜中に重い機材を載せ替えるのはリスクがあり、貴重な撮影時間も失うことから避けてきたのですが、
今回は前半が月の撮影だった事から、共用のガイド鏡を明るいうちにヨンニッパレンズに移し替えておく事で
夜間の作業時間を短縮できました。

今回は南天の撮影で邪魔になる電柱をさけるため設置場所を道路側にずらしました。
そのおかげで撮影対象の南中時刻に合わせて撮影スタートできました。

撮影を始めてから1時間ほど経った南天の空の様子です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
右下は南天撮影時用に追加したポールと灯火遮蔽パネル (30秒露光 固定撮影7枚コンポジット)

大都会ではないため、庭撮りでも1時を過ぎればそれなりに暗くなります。
それでも南の方角は市街地や高速I/Cで明るい ・・ とボヤクのは贅沢でしょうか?

画像処理はいろいろやってみたのですが、遠征で撮られた画像には遠く及ばず。
庭撮りであることをわきまえて
派手にし過ぎて破綻しない様 ほどほどのところでやめておきました。

へびつかい座ρ(ロウ)星雲 複合体  (へびつかい座・さそり座)  
ほぼノートリミング ( 元画像の30%に縮小 )
( 上方向が北 になります )
撮影DATA : 2020/ 5/ 29 23:47’~  Vixen canon 改・ヨンニッパ(手製絞りF4.0相当)
露出 分 × 11枚 + 分 × 20枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2 ステライメージ7 
油絵ではなく水彩画ということで ・・

もっと撮影枚数を増やす事もできたのですが、
さそりが西に傾いたので 欲張って別の南天の対象も撮る事にしました。

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我が家の「かたてま野菜」のうちキューリは採れていますが、
ナス4本のうち2本がダメみたい。
それとここにきてやっと元気の出てきた里芋の葉に・・
気品のある芋虫だったので、そっとつまんで引っ越してもらいました

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部分日食 晴れました(次に見れるのは10年後?)

2020年06月22日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
次に全国で見られるのは10年後とのことなので気には留めていたのですが、
当日になっていろいろ迷ってあたふたしました。
それでも天気に恵まれたおかげでなんとか撮影できました。

部分日食  [ 2020年 6月21日 ]  
 ( 当ブログ最大サイズで画像掲載 )
撮影DATA : 2020/ 6/ 21 16:00’~  Tamron Zoom(f=35mm F8.0)
露出 1/500秒  ISO 100 ND-100000 FIL  kiss X2 (非改造)
三脚固定撮影 ステラショット2 ステライメージ7  撮影地 新潟県 上越市
固定撮影で撮った太陽だけの画像と、食が終わった後にNDフィルターを外して撮った背景画像を
それなりに手間をかけて合成しています。

前日からSCW雲予報では、日食ならば撮れそうな天気でしたので準備していました。
今回はめずらしく日本海側が雲が薄そう (食が最大のころの17時の予報)

当初は日食の時しか出番の無い42年前に買ったタカハシの90S鏡筒を赤道儀に載せて撮影予定でした。
就職してまもなくに予約注文で買ったタカハシ SYS90のセミアポ

ところがステラナビで撮影プランを検討したところ、
食が最大になるころまでは撮れそうなのですが その後は民家の屋根にかかる事が判明。

なにかいい案はないかと うろつきまわった結果
2階の屋根なら高さが稼げるという事になって・・
狭い窓から屋根に出るので重い赤道儀は無理で、三脚の固定撮影に変更
ただ暑いトタン屋根の上に何時間もいるのはイヤダということで・・
2階からUSB延長コードを垂らして趣味部屋へ・・
ステラショット2のおかげで 室内で快適に撮影することができました。

メデタシ、メデタシと言いたいところですが、
クライマックスの”食の最大”で電線にかかったり、
最後の最後で隣家の屋根にかかって”食の終わり”が撮れませんでした。

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<速報>にするつもりが画像の処理に時間がかかり
日を跨いでしまいました。
10年後と言えば80歳、撮影はもう無理だろうなぁ。

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上弦前の月(南部) 月の地形100選巡り(Lunar100)

2020年06月17日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
前回に続き 先月28日に撮った Lunar100(月の地形100選) をベースにした月の画像で
今回は最後の(南部)になります。

上弦前の月(月齢 6.8)< 南 部 動画撮影エリア



動画撮影データ(中部)
2020/ 5/ 28 22:11~22:18 Vixen VC200L+canon EF2.0x(合成f=3600㎜)ASI 224MC タカハシEM200Temma2M
(録画)Firecapture 60秒 Gain275 or 250 シャッター速度20mS or 25mS
(画像処理)AutoStakkert(Stack処理) AViStack(Wavelet処理)

- N -
L 7 Altai Scarp(アルタイの断崖)  ■ L21 Fracastorius( フラカストリウス )
L7 アルタイの断崖 の高さは1000m 長さ427kmです。
カタリナが写っていますが、前回(中部)で紹介した3連続のクレータとのつながりがわかる画像です。  ↓
2017年 4月 2日 撮影

- O -
L45 Maurolycus(マウロリクス)
マウロリクス は古いクレーターの北側に隕石が落ちてできたクレーター ?

- P -
L40 Janssen Rille(ジャンサン谷)  ■ L58 Rheita Valley( レイタ谷 )
レイタ谷 は連続したクレーターによるくぼみのようです 

この月齢で南部の領域でピックアップできたのは少なめでした。
Lunar 100 一覧 は こちら で見ることができます。

今回 動画撮影の撮影エリアの説明に使った北部・中部・南部の静止画像をつないでみました。
月齢 6.8
( 上が北になるよう表示しています )
撮影DATA : 2020/ 5/28 20:55~21:112 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成f=3,600㎜)
露出 1/25秒 × 24枚 ×3モザイク  ISO 400 EOS kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M 
ステラショット2でミラーアップ撮影 AviStackでコンポジット・ウェーブレット処理 マイクロソフト I.C・Eでモザイク結合


この夜 月の撮影を終えたのは22時半ころ。
VC200L鏡筒を撤収し、改・ヨンニッパO軸ガイドシステムに載せ替えました。
狙うは庭撮りには難物のあの南天のカラフルエリア。

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Lunar 100についてはこれまで異なる月齢で3回ほどブログで紹介してきました。
7割近くをピックアップできたので、まとめて紹介はこれでおしまい。
(紹介しなかったものの中には、L1 月L2 地球照なんてのもあり)
我が家の庭の絶滅危惧種のネジ花
昔は群生していたのですが、今年も見れてほっとしています。

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上弦前の月(中部) 月の地形100選巡り(Lunar100)

2020年06月14日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
前回に続き 先月28日に撮った Lunar100(月の地形100選) をベースにした月の画像を
今回は(中部)になります。

上弦前の月(月齢 6.8)< 中 部 動画撮影エリア



動画撮影データ(中部)
2020/ 5/ 28 22:02~22:24 Vixen VC200L+canon EF2.0x(合成f=3600㎜)ASI 224MC タカハシEM200Temma2M
(録画)Firecapture 60秒 Gain275 or 250 シャッター速度20mS or 25mS
(画像処理)AutoStakkert(Stack処理) AViStack(Wavelet処理)

- H -
L24 Hyginus Rille(ヒギヌス谷)  ■ L35 Triesnecker Rilles( トリスネッカー谷 )
* 3本の谷が朝を迎えているところです。(アリアデウス谷は次の画像でピックアップ)
もう少し明るくなった上弦の月の頃に撮った谷の画像です。 ↓

- I -
L29 Ariadaeus Rille(アリアデウス谷)  ■ L38 Sabine & Ritter( サビン、リッター )
L50 Cayley Plains(ケーリーの平原)  ■ L93 Dionysius rays( ディオニュシウス レイ )
* 谷や平原や双子のようなクレーターはわかりやすいのですが、
L93 ディオニュシウス レイ は なぜ選ばれたのか?
満月の頃に見るとクレーターの周囲の盛り上がりが良くわかります。 ↓
天文ガイド7月号で入選した 「スーパームーン2020」 の写真からトリミング

- J -
L32 Arago Alpha & Beta(アラゴーα、β)  ■ L53 Lamont( ラモント )
L32 アラゴーα、β は二つのドーム、 L53 ラモントは埋もれたクレーターと海のしわが合わさって・・
どちらも欠け際の頃だけその姿を見ることができます

- K -
L90 Armstrong, Aldrin & Collins(アームストロング、オルドリン、コリンズ)
* アポロ11号の着陸地点(+)の近くにある小さなクレーターに乗員の名前が付けられました

- L -
L64 Descartes( デカルト )
* アポロ計画で唯一 高地に着陸したアポロ16号の着陸地点(+)の近くにあるクレーターです

- M -
L 8 Theophilus,Cyrillus,Catharina( テオフィルス、キリルス、カタリナ )
* 直径約100kmのクレーターが南北に3個並んでいます。
テオフィルスに比べてキリルス、カタリナは古く 輪郭がくずれています。

Lunar 100 一覧 は こちら で見ることができます。

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梅雨入りで ここのところ雨模様ですが
我が家の『かたてま野菜』はまずは順調といったところ。
植えてから約1か月で早くもキューリの初収穫
脇芽を取るのを怠ったため下部が混みあって 押すな!押すな! 状態に。

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