雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

コーン星雲 付近( フルサイズで長焦点、道半ば )

2019年02月25日 | 天体写真(星雲・星団)
昨夜は移動性高気圧の通過で久しぶりに星空の予報でした。
ただ 下弦前の明るい月が23時前には上ってくるのでちょっと悩みましたが、
前回( 2/ 5 ) 、予想に反してVC200L(レデユーサーなし)のガイドが流れてしまったので
もう一度オートガイドの検証だけでもやることで設営しました。

最初オリオン座のM78星雲を撮り始めたのですが、
すぐに思い直していっかくじゅう座 コーン星雲に変更しました。

( 画像クリックで星座名入りで表示します )
撮影を始めてまもない21時過ぎ  撮影DATA: TAMRON Zoom f17mm 30秒×7枚コンポジット ISO1600 kissDX(SEO-SP2)
 
雲はないようなのですが星の輝きがいまいちでした。(透明度 2/5段階評価 くらい?)

出来栄えにおかまいなく縦構図でドーンとお見せします。
コーン星雲 付近 ( いっかくじゅう座 )
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 上 が 北方向 になります )
画像の中央を衛星が通過していますが、今回は撮影枚数が少ないため光跡はそのまま残しました
撮影DATA : 2019/ 2/24 20:44’~  Vixen VC200L(f=1,800mm)
露出 15分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
ISO 6400ともなると 処理の過程で背景ノイズが無視できない事がわかりました。

月が上ってきたので撮影を終了したのですが、肝心のオートガイドの検証結果は ?
15分露光8枚の中央部分の等倍トリミング画像です。 ↓
( 北方向は 右になります )
( 月の出は22:52’なので下段の3枚はすでに月が上っています )
上段の4枚は使ったのですが、3分露光をはさんだ下段の4枚のうち
2枚はガイドのブレが大きかったので使えませんでした。(下中2枚)

前回は連続して星像が流れていたのですが、今回は時々ガイドが暴れるという感じ。
( 前回は撤収時にコードが絡んでいるのを発見。これが原因だったか? )
オートガイドは現在ステラショットを使用しています。
ステラショットで撮影中のガイド画面です。↓
時々ガイドが乱れるのは、薄雲でも通過しているのでしょうか?

空の状態によっては VC200L((f=1,800mm)で 15分露光は
歩留まりの低下はさけられないかも知れません。

こちらも昨夜の撮影中風景です。↓
21:15’ころ 30秒×4枚コンポジット

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撮影に先立ち、一昨日の夜にVC200Lの屋外フラット画像を撮影。
今回の画像処理で早速使っているのですが、
撮影画像とフラット画像のR・G・Bのヒストグラムの特性がちがいます。
フラットはほんとに厄介です。

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「屋外フラット」 で起死回生となるか?(この”カブリ”は、本当に ・・ その2)

2019年02月20日 | 画像処理のはなし
この記事は この”カブリ”は、本当にカブリなのか?(その1) の続きになります

2月の新月期に運よく撮影できたことから ちょっと間が空いてしまいましたが、
ずっと画像処理後に発生する下端の ”カブリ” 問題と格闘しておりました。

前回は ステライメージ7 のフラット処理時のパラメータを R・G・B別に設定するという
フラット補正の裏ワザ ~RGB分割フラット補正~
も試してみたのですが・・
根本的な解決には至りませんでした。
やはり、画像処理後も下端に明るい帯状の”カブリ”が残ってしまいます。

それならばと、試してみたかったことがありました。
家のリフォーム後は部屋のLED照明でフラット画像を作成するようになったのですが、
今年1月のフラット作成風景(鏡筒はVC200L)
それ以前は夕方薄明の曇り空などを撮っていました。

”カブリ” が発生しているのは、いつもカメラのミラーBOX側。
更に、この”カブリ”は長焦点のVC200L鏡筒ではあまり目立たない事から、
フラット作成時の光源までの距離が関係しているかもしれません。
そこで、久しぶりに屋外でフラット画像を撮ってみました。

以前の様に夕方まだ薄明が残る曇り空で作成し、さっそく検証してみたのですが ・・
期待外れもいいとこで、かえってひどくなったようにも見えます。
室内作成のフラット画像と比べてみると、夕方の色温度のせいか青みが強く出ていました。

日を改めて、今度は薄明が終り暗くなってから再度フラット作成。
夕方設営して暗くなるまで待ったのですが、その間に雪が降ったようで鏡筒内に雪が。
検証用と割り切ってそのままフラット画像を撮影しました。
作成したフラット画像の比較です。↓
夕方の薄明時に屋外で撮ったフラット画像の青が強い事はすぐわかりますが、
暗くなってから撮ったものと、室内作成のフラットは似たようなもの。

ところが
実際にフラット処理をやってみて その違いに ビックリ!
各フラット画像の処理結果の比較です。↓

 左から 室内LED照明」 「夕方薄明の曇り空」 「夜の曇り空 フラット になります )
S字状暗黒星雲 2018/07/14

干潟 & 猫の手星雲 2018/07/14

IC1396(北部) 2018/07/15am

北アメリカ & ペリカン星雲 2018/09/19am

さんかく座 M33 2018/10/19am

プレアデス星団 2018/10/19am

先月撮った画像も検証しています。
まが玉星雲 2019/01/09

X’mas ツリー星団 2019/01/10am

共通データ: R200SS+レデューサーPH 6分露光×4枚 ISO3200 LPS-D2 EOS6D(HKIR改造)
● フラットの設定値は「室内LED照明」だけガンマ 0.97、他はガンマ 1.0
● 画像は検証作業の効率を考えて4枚だけコンポジット
● コンポジット後の画像処理はステライメージ7の「レベル調整」だけ実施
● 画像のレベル表示幅の圧縮や彩度UPで画像むらを強調しています

画像下端の”カブリ”がまだ見える画像もありますが
想定外の好結果です。
( その理由はまだ説明できませんが ・・ )
VC200L用のフラット画像も作成したいのですが、
星も月明かりも無い曇り空で
雨も雪も落ちてこない夜というのが、この時期なかなか・・

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この屋外フラットにより カブリ補正だけでなく、
背景ノイズが大幅に目立たなくなりました。
そこで、まだ仮のR200SS用フラットしかないのですが
これまでR200SSで撮った画像をすべて処理しなおしています。
先日 上越水族館「うみがたり」で見てきた アート オブ ドルフィン
水槽の青と、白い泡がほんとにアートでした

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がっかりな きりん座NGC2403(フルサイズで長焦点)

2019年02月15日 | 天体写真(系外銀河)
今月6日夜に撮った3タイトル目は 北天の系外銀河 NGC2403 です。

撮影時(23時半ころ)の星空です

NGC 2403 ( きりん座 )
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2019/ 2/ 6 23:02’~  Vixen VC200L(f=1,800mm))
露出 15分 × 枚+分 ×  ISO 6400 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
拡大して見てもらうのも恥ずかしい がっかり画像です。

天の北極に近い分 星の流れは少な目だったのですが、
撮影中に次第に薄雲が広がり、星が肥大化してしまいました。
結局 1時前に雲が厚くなって撮影を中止して撤収しました。
いつもならしばらく待機するのですが、
夕方見た雲予報では撮れるのは夜半前までという事だったので ・・。

ところが撤収を終わったところで星空が戻ってきました。
気になって雲予報を見てみたら、朝方まで撮れそうな予報に変わっていましたが、
再度設営して、電柱に上る気力はありませんでした。
先日も直近になって予報を変えられていました。(この時は悪い方へ)

固定撮影ですが 雲が出る前に撮った
西に傾いた冬の星座
23時45分ころ TamronZoom(f17mm F2.8) 30秒X5枚 ISO1600 LPS-P2 KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

結局、課題を残して 「フルサイズで長焦点」 は3月新月期が本番になります。

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暖冬でずっと雪無しで来たのですが・・
昨日の朝は
ちょっとだけ雪国らしくなりました。
以前ウォーキングで見つけたフキノトウは雪の下に。

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今度はゆで過ぎたのか(?) カニ星雲 (フルサイズで長焦点)

2019年02月10日 | 天体写真(星雲・星団)
雪国で2月の新月の夜に撮れた貴重な画像2タイトル目は
超新星の残骸 カニ星雲 です。

M 1 かに星雲 ( おうし座 )
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2019/ 2/ 5 21:02’~  Vixen VC200L(f=1,800mm))
露出 15分 × 枚+分 ×  ISO 6400 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
VC200Lのレデューサーを外して長焦点で撮ったのに ・・ やっぱり小さい。

おまけに等倍まで拡大して見ると、更に残念な事が。
( 等倍トリミング画像 )
画像処理で目立たないようになっていますが、
元画像では星が水平(東西)方向に流れていました。
( この夜に撮った3タイトルは全て同じ残念な結果に )
今回のタイトルの狙いは ”カニパルサー”の検出(分離)だったのですが、
むしろ3ヶ月前に撮った総露光時間わずか18分の画像の方がましかも。↓
撮影時の記事は→ 薄明後20分でゆであげたカニ星雲

ちなみに、”カニパルサー” の位置は ↓
すばる望遠鏡の画像より

3ヶ月前の画像はレデューサーを付けて合成焦点距離は
1,386mmで、今回は約1.3
1枚の露光時間も前回が8分に対して、今回は約の15分。
これじゃ、星が流れてあたりまえ?

実はそう思ってはいません。
これまでのVC200Lにレデューサーを付けた撮影ではガイドは良好でした。
星の位置を合わせずに、そのまま比較明で合成した画像です。↓
星が ”コ” の時に移動しているのは、ステラショットのディザリングによるもの
ディザリングによる移動を除けば、約80分間 良好にガイドされてる事がわかります。
ところが、今回の撮影では ↓
ディザリングをかけてなければ、星は直線状に流れているのでは
ほぼ同じ総露光時間75分で大きく流れています。
焦点距離が伸びた事によりガイドのブレは大きくなりますが、
オートガイドが機能していれば、一枚の露光時間の長さより総露光時間が問題のはず。
総露光時間がほぼ同じなのに ここまで星が流れる原因は?
いつもと違った事は ・・・
 心当たりがありました。
( 当たっているかどうか自信がないので、次の機会に検証してみるまでナイショ )

撮影時の空です。 ↓
TamronZoom(f=17mm F2.8) ISO1600 30秒固定撮影を6枚コンポジット kissDX

この夜はもう一タイトル撮ってます。(やはり流れてますけど)

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昨年オープンした上越水族館「うみがたり」で、
近くの海岸に最近漂着したという「リュウグウノツカイ」が
展示中との事で雪の中言ってきました。
全長はなんと5mもあって、想定外でビックリ (写真は全長の半分)
名前は知っていたのですが、見たのは初めて。
情報をくれたのは東京の孫のイッチー君のところから。
家内が早速写真を送っておきました。

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プレアデス星団の右半分( フルサイズで長焦点)

2019年02月07日 | 天体写真(星雲・星団)
2月の撮影はオケラかと思っていたのですが 昨日(6日)撮影することができました。

画像処理後に下端に発生する ”カブリ” の問題も解決していないのですが、
雲予報で夜半前までは薄雲程度で撮影できそうという事で、
明るいうちから早々設営しました。
設営が終れば左側の趣味部屋からリモート撮影ができます

いつもの2月なら、夜に星が見れそうでも 一汗流さないと設営すらできません。
去年2月6日の裏口の様子です。↓
暖冬はすごくありがたいのですが、
やはり1月・2月は月に一夜くらいしか撮影できない事には変わりなし。

前日が新月のこの夜の薄明終了は18時45分。
天文薄明が終わっても灯火で空はまだ明るいのですが、
焦って18時50分から撮影開始しました。
透明度は中の下ですが 今月はあきらめていただけに贅沢は言えません

最初に撮ったのは南中直後の・・

プレアデス星団 (西部) ( おうし座 )
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 上 が 北方向 になります )
撮影DATA : 2019/ 2/ 6 18:50’~  Vixen VC200L(f=,800mm)
露出 15分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
前々回の記事 フルサイズカメラで 長焦点(VC200L)準備中 関連で
余り見かけない構図の昴(すばる)になっています。

去年10月にR200SSで撮ったプレアデス星団の全景です。↓
例の下端の ”カブリ” は力技で消していますが、他にもムラが残っています

このあと撮ったのは、まさに長焦点向きの かに星雲 です。

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暖冬で屋根にも雪がありません。
天気次第でウォーキングをするのですが、
もうこんなものが顔を出していました。
いつもの場所に もうフキノトウが
これから大雪になるかも知れないので、
いただくのは3月までおあづけ。

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