雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

春の銀河アタックプラン(しし座の銀河トリオ)

2013年04月04日 | 春の銀河アタックプラン
「春に見える系外銀河(わが天の川銀河の外にある別の銀河の意)は、遠いため
暗くて小さめ、おまけに春の空は透明度が悪く、撮影に適した夜は少ないと思います。
そこで少ないチャンスを逃さないため、事前に撮影プランを検討しておく事にしました。」

今回は、みなさんおなじみのしし座の銀河トリオです。
(実は「今夜のターゲット」の第一候補でもあります。)
銀河トリオを構成するのはM65M66、そしてNGC3628です。

M65渦巻銀河(右下)M66棒渦巻銀河(左下)NGC3628渦巻銀河(上) (しし座)
距離2400万光年(M65)、2150万光年(M66)、3500万光年(NGC3628)
 2010. 3.14 VixenR200SS(f=800mm) 120sec×20枚 ISO1600 EOS kssDX(FIL改造) タカハシ システム90赤道儀 ノータッチガイド

当時はノータッチガイドで、コンポジットした画像のほとんどは流れの目立つひどいものでしたが、
それでも三者三様の各銀河の特徴は良くわかります。

[ ガイド星図22時 ]
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)
今夜の南中時刻は22時15分頃 (於 上越市)


■ 撮影光学系(焦点距離)と構図 ■
ガイド星図のように今夜はR200SS+1.4xエキスパンダー(合成f=1120mm)と拡大して狙います。
露光時間は10分で12枚以上が目標。
銀河トリオを写すだけなら望遠レンズでも大丈夫だと思います。

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今夜は日本海側は晴れます。
問題はこの銀河トリオを撮ったあとに、何を撮るか?
それによって、設置場所をどこにするかが決まります。

雲上くもがみ
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春の銀河アタックプラン(M108 & M97ふくろう星雲)

2013年04月03日 | 春の銀河アタックプラン
春に見える系外銀河(わが天の川銀河の外にある別の銀河の意)は、遠いため
暗くて小さめ、おまけに春の空は透明度が悪く、撮影に適した夜は少ないと思います。
そこで少ないチャンスを逃さないため、事前に撮影プランを検討しておく事にしました。

今回は、おおぐま座のM108銀河と、近くにあるため一緒に写されることが多い
M97別名ふくろう星雲(惑星状星雲)です。

M108渦巻銀河(右上) と M97ふくろう星雲(左下)
(おおぐま座)距離4600万光年(M108)、2600光年(M97)
 2010. 4. 8 VixenR200SS(f=800mm) 210sec×12枚 ISO1600 EOS kssDX(FIL改造) EM-200USD赤道儀 ノータッチガイド

それぞれ"M(メシエ)"ナンバーはふられているものの、距離は2万倍も違います。(メシエさんもビックリ。)
M108銀河は暗黒帯なのか、不思議な明暗模様が見えます。
一見すると不規則銀河のようですが・・・
(単独のクローズアップ写真はあまり見た事がありません。)
M97ふくろう星雲の方も比較的簡単に写ってくれますが、
たぶん拡大撮影しても”ふくろう”のまま?
(この付近は、はるか彼方の、そのまた先にある銀河がたくさん写ります。)
(よく見ないとわからないほど、小さくかすかですが・・・)

天の川銀河内の惑星状星雲と、はるか彼方の銀河を一緒に写すのがポイントでしょうか。

[ ガイド星図22時 ]
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)
次の新月期の4月10日前後には午後10時前に南中します。


■ 撮影光学系(焦点距離)と構図 ■
ガイド星図のように縦構図で、両者を対角に入れるのが定番でしょう。
焦点距離は一般デジカメなら800mm位あると細部も見え、楽しめる思います。

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いっそのこと、M108単独のクローズアップを狙うとか・・。
このところ天候もすぐれないため、
新月期に向けて連続で「春の銀河アタックプラン」を掲載しようかと思っています。

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今夜も徹夜で「春の銀河アタック」、でもその前に・・・

2013年03月15日 | 春の銀河アタックプラン
11日に続き、今夜も朝まで晴れそうです。(ラッキー!)

今夜も無論、「春の銀河にアタック!」です。
ほんとはここで、入念なアタックプランをお見せするところなのですが、
その前に一仕事する別の計画のため時間が取れず
今夜の撮影スケージュールと「ガイド星図22時」のみ掲載いたします。

M81&M82(リベンジ)予定撮影時間22:00~00:00 R200SS+1.4X
「ガイド星図22時」は先日の記事で掲載済みのため省略

M106  予定撮影時間00:30~02:30 R200SS+1.4X
[ ガイド星図22時 ]
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)
 
M101  予定撮影時間03:00~04:30 R200SS+1.4X
[ ガイド星図22時 ]
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)
 

銀河撮影前の一仕事とは
パンスターズ彗星』の撮影に挑戦する事です。
11日の夕方も屋根に上ったのですが、どこにいるかわからなくても
「簡単に写るんだろう」と甘く考えていました。
結局、正確な位置もわからず、既に手前の山に隠れたのかもわからず
収穫”0”でした。

その教訓から
◆できるだけ見通しのいい場所で撮影
◆彗星の位置の把握を行う
の2点をポイントにリベンジする事にしました。
場所」については、午前中のロケハンで、
車で15分ほどの金谷山スキー場のレルヒ少佐の像の前がやや高くなっており、
西側の峰ギリギリあたりで見えてくれれば・・・
彗星の位置については、今夜は幸い三日月があり、
赤道儀を持っていけば月を基準に彗星を導入できます。
問題は駐車場からレルヒ像まで、雪のある斜面を100mm程登らなければなりません。
午後からはシステム90赤道儀を取り出したり、リュックで運べるよう機材を整理したり
大忙しで、まもなく現地に向けて出発できるところまできました。
手前の峰に隠れてダメなような気がするのですが、とにかく行ってきます。
あ、そうそうNFD300mm+2X(合成f=600mm)で撮影予定です。

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たぶんダメでしょうけど、やるだけやってみます。

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春の銀河 アタックプラン(M95 & M96)

2013年03月04日 | 春の銀河アタックプラン
春に見える系外銀河(わが天の川銀河の外にある別の銀河の意)は、遠いため
暗くて小さめ、おまけに春の空は透明度が悪く、撮影に適した夜は少ないと思います。
そこで少ないチャンスを逃さないため、事前に撮影プランを検討しておく事にしました。

その3回目は、1年前に超新星で話題になったしし座のM95M96です。

M95棒渦巻銀河(右) と M96渦巻銀河(左上)(しし座)距離3800万光年(M95)、2650万光年(M96)
 2012. 4.20 VixenR200SS+Canon1.4X(合成f=1,120mm) 300sec×16枚 ISO1600 EOS kssDX(FIL改造) EM-200USD赤道儀 PHDガイディング

("M(メシエ)"ナンバーはふられているものの、この目立たない銀河のペアを撮影していた訳については記事の最後に。)
記録ノートでは透明度も3以上/(5段階)、露光時間も少なくは無いはずですが・・・・
M95の棒渦巻き構造がかろうじてわかる程度で、周辺部の淡い部分はほとんど写っていません。

[ ガイド星図22時 ]
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)

■ 撮影光学系(焦点距離)と構図 ■
予想以上に暗い銀河なので、次回は拡大をやめR200SS単体(f=800mmF4)又は、
NFD400mmで周辺部の銀河と一緒に狙いたいと思います。
2012. 4.16 VixenR200SS(f=800mmF4) 300sec×4枚 他DATAは上と同じ
(ちょっと窮屈なので、NFD400mmの方がいいかも?)
その際のポイントはなんと言っても露光時間。
10分×12枚(又は5分×20枚)程度のコンポジットが必要かと考えています。

◇ わたしとM95との出会い ◇
春の銀河は他に撮ってみたいものが一杯あったのですが、M95とは昨年ちょっとした縁がありました。

昨年、4月9日に「星のふるさと館」の細谷さんが我が家に見えられ、その時に持ってこられたのが
3月27日にふるさと館65cm反射望遠鏡で撮影されたM95の画像データでした。
その画像を使ってコンポジット方法などの説明をさせてもらったのですが、帰られた後に
天文台用の機材で撮影したものでもやはり星が流れており、その方向が気になりました。
そこでステラナビで星の位置確認を行ったのですが、M95銀河のすぐそばにナビに無い明るい星が写っています。
天文ガイドなどの雑誌の写真でも確認したのですが、いずれもその位置に星は写っていませんでした。
それでは小惑星だろうと思ったのですが、こちらはどうやって調べたら良いかわかりません。
その時「アストロアーツ」HPの『投稿画像ギャラリー』を思い出し、
そこではじめて3月16日に超新星が見つかった事を知りました。
(65cmで偶然撮影されたM95の超新星 星のふるさと館 細谷さん撮影)

早速、細谷さんにメールでお知らせしたところ、大変驚かれておられました。
しばらくして、細谷さんから新聞(地方紙)2紙に情報提供したいとのお話がありました。
以下は当初予定していた文面です。

『 星のふるさと館の細谷です。いつもお世話になります。
この度、3月27日に撮影(65cm反射望遠鏡)したM95銀河(棒渦巻き銀河、距離3474万光年)
に超新星SN2012aw が偶然写っていました。
この超新星は、3月16日に出現して、現在13等級の光度です。画像を解析した、上越市内
アマチュア天文カメラマン○○○○氏が発見したものです。
今後どのように変光していくかが注目されます。』

退職して1ヶ月も経たずに、新聞に私の名が!
でも、もし新聞社の方で私が新発見したと勘違いした記事が出た場合の事を考えると、
おそろしくなって新聞への情報提供をやめていただきました。


南中の順で行くと、次回は おおぐま座のM97(ふくろう星雲) & M108銀河 の予定です。
春の銀河だけでも、あと20枚「ガイド星図」があるのですが・・・

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今夜は久しぶりに星が見えていたのですが、まだタミフルが2日分残っており、
夜外に出たら、家内が鍵をかけて家に入れないと言っているのでおとなしくしています。
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春の銀河 アタックプラン(NGC2903)

2013年03月02日 | 春の銀河アタックプラン
春に見える系外銀河(わが天の川銀河の外にある別の銀河の意)は、遠いため
暗くて小さめ、おまけに春の空は透明度が悪く、撮影に適した夜は少ないと思います。
そこで少ないチャンスを逃さないため、事前に撮影プランを検討していく事にしました。

その2回目は、3月上旬には22時過ぎに南中するしし座のNGC2903です。


NGC2903棒渦巻銀河(しし座)距離2200万光年 2010. 3.14 VixenR200SS反射鏡筒(f=800mm) 120sec×16枚 ISO1600 EOS kssDX(FIL改造) タカハシ90S赤道儀 ノータッチガイド
[ ガイド星図22時 ]
(ガイド星図を使われる場合は、クリックで拡大した後にダウンロードし、A4×2枚印刷。)

これまでにNGC2903を撮影したのはこの1回だけです。
星空ノートによると、この日は北極星がかろうじて見える透明度の悪い夜だったとあります。
おまけにノータッチガイドのため、露光時間も2分と短かかったのですが、
対象が明るく大きめだった事と、16枚コンポジットでの画像処理で特徴的な形はわかります。
(わたしはこれまで、『棒渦巻銀河』は北天では数えるほどしかないと思っていましたが、
一見「渦巻銀河」に見えても「棒渦巻銀河」に分類されているものも多い事がわかりました。)


■ 撮影光学系(焦点距離)と構図 ■
大きく明るい銀河なので、次回はR200SS+Canonエクステンダ1.4X(合成F=1,120mm)でクローズアップで狙いたいと思います。
その際のポイントはなんと言っても露光時間。
最低でも10分×10枚コンポジットを目標に考えています。


■ わたしのこだわりポイント ■


(1)銀河中心部のスターバースト、棒渦巻き構造が写せるか?(クローズアップと長い露光時間必要)
(2)かすかな矮小伴銀河が判別できるか?(多めの露光時間と条件の良い空が必要)


次回は しし座のM95 & M96 の予定です。

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家内が出かけている間に途中までできていたブログを更新しました。
そろそろ戻ってくる頃なので、ふとんに入ります。

 雲上くもがみ

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