雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

オメガを見つめるバンビ

2014年06月30日 | 天体写真(星雲・星団)
まったく撮れないという嘆きの声が全国から聞こえていますが、
25日夜、運よく撮れた3ショット目は南天の天の川で人気のあるバンビ周辺です。

オメガをみつめるバンビ (いて座)
( 画像クリックで40%までの拡大画像がみれます。)
撮影DATA: 2014/ 6/26am 01:36’~ canonNFD300mm 手製絞りF
露出 5分×12枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温17.5℃ 冷却-3℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
バンビをアップで撮った画像は6年ぶりでした。(もう始めてからそんなに経ってしまった。)
それにしてもすごい微光星の数で、サンニッパレンズを見直しました。

敷地内にある防犯灯にも負けず、南中過ぎのバンビ付近を撮影中

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この夜の湿度は87%から撮影終了時99%まで上昇。
それでも手製絞りも兼ねた露吸収フードは天下無敵でした。

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S字状暗黒星雲付近(へびつかい座)

2014年06月28日 | 天体写真(星雲・星団)
25日夜、幸運にも梅雨の雲の境界ギリギリで撮影ができました。
アンタレス付近のあと撮影したのはS字状星雲付近。
( 2013/05/31 f=50mmF4 3分×13枚 Cooled60D(冷却オフ))
星雲といっても、星が密集した銀河中心付近で
冷たいガスと塵がシルエットを形づくる暗黒星雲です。

S字状暗黒星雲 付近 (へびつかい座)
他にもギリシャ文字のような黒いモヤモヤがありますが、どれがS字状星雲かは わかりますね。
撮影DATA: 2014/ 6/26am 00:21’~ canonNFD300mm 手製絞りF
露出 5分×12枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温18℃ 冷却-2℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
フィルム全盛のころは人気のある対象だったのですが、改造デジカメが普及してからは
カラフルな星雲や、もっとかすかなガス星雲の方が人気があるようです。

この撮影が終わる頃には、夏の大三角形も天頂高く昇るようになりました。
天頂付近の天の川は肉眼でもかすかに見えているような・・

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我が家の絶滅危惧種のネジ花が今年も数本見つかりました。
か細く、たくましく、花ショウブの株の中で咲くネジ花。

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一応アンタレス付近 撮れたんですけど・・

2014年06月26日 | 天体写真(星雲・星団)
ひと月近くも撮らないと、すっかり怠け心が・・
昨夜もGPV予報では、海岸線に沿って雲に覆われる筈だったので心の準備は無し。

ところが22時頃になっても雲は出ず、北極星も見えていたので
仕方なしに(オイオイ!)撮るモードに切り替え。
夏物はサンニッパ・ヨンニッパの望遠レンズを中心に考えていたのですが、
ガイド鏡はまだR200SS反射鏡筒に「親亀子亀」で取り付けたまま、
結局マルチプレートに付け替え、道路側スロープで撮影に入ったのは23時過ぎでした。
(よく言われる”泥棒を捕まえてから縄をなう”パターン)

今回も冷却によるカメラトラブル対策で『乾囲送兵衛』を取り付けたのですが
撮影が終わってから、乾燥空気のチューブをカメラに接続するのを忘れていたことに気づきました。
(ひと月も撮っていなければこの程度のミスは想定内?)

いつ雲が出てもと 覚悟はしていたのですが、早い(2時35分)薄明が始まるまで
厚い雲が出ることはありませんでした。
最初に撮影したのは初夏の定番アンタレス付近です。

アンタレス付近 (へびつかい~さそり座)
( 右上の赤い光点はUFOではなく、アンタレスのゴーストです)
撮影DATA: 2014/ 6/25 22:57’~ canonNFD300mm 手製絞りF
露出 5分×13枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温18℃ 冷却-3℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
もっとカラフルにしたいのですが、ゴーストや防犯灯のカブリ、
おまけにダークが合わないのかノイズの流れまで見えてこの辺が限界。
それでもサンニッパレンズの潜在能力はわかるかと思います。
撮影風景です。
真南の方向が高速ICで明るく、南中過ぎてから撮影に入りました。
肉眼では南の天の川はほとんどわかりません。
(中央の赤い星がアンタレス)

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撮影機材も変更しての久しぶりの撮影でした。
とにかく途中で雲が出なくてラッキーでした。

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延べ露光10時間越え 春の銀河(その2 M101)

2014年06月25日 | 天体写真(系外銀河)
2年越しで総露光時間10時間越えの春の銀河 2タイトル目は

M101銀河 (おおぐま座) 総露光時間 10時間05分(605分)
拡大率(焦点距離)の違う画像の銀河部分をコンポジットしています。
コンポジットに使用した画像一覧
共通DATA:  ISO 1600(2013はIISO 2500) Cooled 60D LPS-P2FIL
タカハシEM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
ややアンバランスな銀河単体より、縦構図で左下にNGC5474を入れた方が良さそうです。
見かけの大きさは満月と同じくらい大きいのですが、銀河の腕はとても淡く
見栄え良く写すにはかなりやっかいな対象です。

次回は総露光時間11時間のM51子持ち銀河です。

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雨は少ないのですがぐずついた天気が続いています。
日照も雨も少ないせいか今年のキューリはいまいち。
それでもピーマンも採れ始めました。

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延べ露光10時間越え 春の銀河3態(その1 M81&M82)

2014年06月23日 | 天体写真(系外銀河)
春の系外銀河のシーズンも終わろうとしていますが、
今年初めて撮れたものもあり、振り返ればまあまあの成果だったと思います。
そんな中で毎年撮っているメジャーな対象があるのですが、
去年の撮影分と合わせれば総露光時間で10時間を越えたものがありました。

初めて総露光時間10時間越えのコンポジット
その中で今回は

M81&M82銀河 (おおぐま座) 総露光時間 12時間15分(735分)
画像の右サイド上下で欠落がありますが、その理由は下のコンポジット画像一覧を参照。
コンポジットに使用した画像一覧
( 上の方の銀河M82には2014年の画像から超新星が写っています。)

1.4Xのエクステンダーの有無で焦点距離の異なるものをコンポジットしています。
具体的にはエクステンダー画像の方を縮小してコンポジットサイズを合わせています。
(その結果として、コンポジットされない部分が出てきます。)

一般論として、コンポジット(重ね合わせ)によりS/Nやコントラストは向上するが、
解像度は低下すると言われています。
わたしの場合も、今年の画像より追尾精度が悪い昨年の画像を重ねている訳で、
デメリットも当然考えられます。
ただ一枚画像が動画処理した画像にはるかに及ばない事からも、
超多数枚コンポジットにマルチバンドシャープなどの処理を行った時、
どのような成果が得られるのか大変興味深いものがあります。

次回は同じおおぐま座のM101銀河を予定。

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毎年同じメジャーな対象を繰り返し撮っている事に気が付き、
それなら何年越しの撮影画像を重ねてみたら・・
でもこれは同じ機材を長く使い続ける事が条件になります。

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