雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<Ⅱ銀河系-27 M16> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年07月27日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
前回撮影したのは今月1日の夜になります。
もともと7月・8月は天体写真が撮れない時期とあきらめている越後の住人ですが、
一月近くも撮れないとモチベーションの低下はさけられません。
今回も
 シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 を掲載します。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
Ⅱ-27 M16 イーグル星雲  6500 光年 
M16(NGC 6611):種別 散光星雲 明るさ 6.4等級 見かけの大きさ 35×28分角 星座 へび座
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南天のへび座にあり、散開星団と散光星雲を合わせた天体になります。
この星雲を有名にしたのは1995年にハッブル宇宙望遠鏡(HST)による公開写真で、
星雲内にある暗黒星雲の先端で星が誕生中の姿を鮮明にとらえた
創造の柱』の画像だと思います。
その影響で、わたしも宅地内の電柱や電線群に邪魔されながらも毎年のように撮っています。
今月1日の夜にも撮影しているのですが、ブログ掲載したばかりなので
今回は2年前に撮った『創造の柱』付近のトリミング画像になります。
画像中央に見える柱のように見える暗黒星雲が 創造の柱です
ちなみにHSTの公開画像はこちら ↓

トリミングなしの2020年撮影画像と撮影データになります。
星雲名は ”わし” より英名の ”イーグル” の方がスマートだと思うのですが、
羽を広げた姿は間違いないとして 「創造の柱」は獲物をつかむ脚の爪にあたるのでしょうか?

M16の南側にはこのシリーズに既に掲載済のM17があります。
上が M16、下が M17オメガ星雲です


自宅の南側は電柱やら電線群やらで障害物だらけです。
昨年6月にこの領域を撮影した『只今撮影中』ショットになります。
白枠は ひとつ前の画像の撮影範囲になります

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我が家の『かたてま野菜』、ミニトマトはそろそろおしまい
キューリは初収穫からずいぶん経ちますが
腕ほどの太さのものを含めまだ毎日10本ほど。
食べきれずに冷蔵庫はキューリであふれています
それよりも来月7日ごろに完熟期を迎えるスイカに暗雲が。
雨模様の天気が続き 久しぶり裏返してみたらヒビが ・・・
とりあえずアルミテープを貼っておきましたが、孫たちが来る来週まで持たないかも。

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<Ⅱ銀河系-26 M1 カニ星雲> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年07月23日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
そのむかし若かったころ、7月20日を過ぎれば梅雨明けで
夏山登山の計画を練っていたことを思い出します。
ところが今年は6月に梅雨入りしたと思ったらすぐに梅雨明け。
かといって 7月が連日の天体写真日和という訳でもなく、
20日なってもまだ梅雨の最中ののような天気。
こんな時こそというわけで 今回も
 シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 を掲載します。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-26 M1 カニ星雲  6200 光年 
M1(NGC 1952):種別 超新星残骸 明るさ 8.4等級 見かけの大きさ 6×4分角 星座 おうし座
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興味のある人にはとてもメジャーな天体 おうし座の超新星残骸カニ星雲です。
メシエ番号の1番となっており、100個以上あるメシエ天体の中で唯一の超新星残骸です。
その昔 中国や日本の書物に記録が残っており、今から968年前の1054年7月 4日に出現して
金星くらいの明るさで 23日間 昼間でも見えたと書かれています。

退職により天体写真を再開してからまもない2013年に撮ったカニ星雲のクローズアップ画像です。
矢印の先の暗い方の星が 超新星残骸のカニパルサーです

上の画像のトリミング前の全体画像と撮影データになります。 ↓

カニ星雲は今でも毎秒1100kmという猛烈な速さで広がっているそうです。
そこで以前のブログ記事で、昨年2021年( 1/20) に撮った画像との比較を行っています。
右上の星は年周視差(1年間の見かけの位置の変化)の大きな星です
さらに2つの画像をGIFアニメ化してみました。 ↓
右上の年周視差の大きな星の8年間の移動は分かりやすいのですが、
カニ星雲の方は露光条件の違いもあり微妙です。(個人的には広がっているように見えるのですが ・・・)

カニ星雲の撮影は望遠鏡でも使わない限り、見かけはかなり小さめになります。
まだ望遠レンズしか持っていなかった2008年に撮った画像です。↓
2008/11/ 1 canon NFD300 + canonx2.0(合成fl=6000㎜ F5.6) 3分×4枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)

更にズームダウンしてカニ星雲の位置がわかる2021年の『只今撮影中』ショットです。 ↓
( 白い枠は ひとつ前の望遠レンズで撮った画像の写野になります )

次回も このシリーズ掲載になりそうな週間天気予報です。


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今年は長岡まつり大花火大会が3年ぶりに開催されるということで
随分会っていない遠くの親戚も誘って早々日帰りツアーに申し込んでいました。
ところがここにきてコロナの感染者が連日最多記録を更新中。
昨日の花火大会実行委員会の最終判断で決行が決まったものの、
決行の理由が ”政府が行動規制を行っていないため” では ・・
10日先(8月2日)の時点でどうなっているかわからないので
キャンセルすることになりました。


4年前に花火大会に行った時のブログ記事は → こちら


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<Ⅱ銀河系-25 M11> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年07月20日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今夜は下弦の月になるので そろそろ月明かりが気にならない新月期。
ところが、ここのところ梅雨に再び入ったかのような天気が続いています。
そんなわけで今回も シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 を掲載します。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
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掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
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書籍『大宇宙SCALE』の掲載順ではこのあと
伴星がブラックホールの最有力候補といわれる恒星が掲載されているのですが、
未撮影”のため紹介だけさせていただきます。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-24 HDE 226868 6000 光年 
種別 恒星 明るさ 9.0等級 見かけの大きさ - 星座 はくちょう座
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未撮影”の理由: 明るさ9等星なら写すことは容易だが、無数にある星にしか見えないため


そして次に掲載されていた散開星団も、
メシエ番号は付いているものの 数ある散開星団のひとつと思えたのですが、
書籍『大宇宙SCALE』に掲載されていたことから一度だけ撮影しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-25 M11  6100 光年 
M11(NGC 6705):種別 散開星団 明るさ 6.3等級 見かけの大きさ 12分角 星座 たて座
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南天のたて座の中にある散開星団です。
20光年ほどの領域に2000個もの星が集まっています。
もし 私たちがこの星団内にいたら、数百個の1等星が夜空に見えるそうです。

散開星団と言うより球状星団のような星の密集度です

M11の『只今撮影中ショット』が無かったので、代わりに位置関係のわかる別の対象の撮影中ショットを掲載しました。 ↓

2020/ 8/19 Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

固定撮影のため星が少し流れていますが、散開星団といわれても星と区別しにくい写りです。

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ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の後継機として昨年12月25日に打ち上げられた
ジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡(JWST)の撮影画像が公開されました。
長年にわたり、食い入って見たHST撮影画像の数々。
JWSTは重量ではHSTの約半分と軽量化されてるにも関わらず、
口径はなんと約2.5倍(面積比では7倍以上)になるという。
ジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡(JWST)の構造 (Wikipediaより)
この数値だけでもこれからどんな画像を見せてくれるか、期待がすごく膨らみます。
今回公開された撮影画像の一枚、ステファンの五つ子です。 ↓

数年後には手持ちのHST写真集と比較できるのを楽しみに待つこととします。

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<Ⅱ銀河系-23 M17 オメガ星雲> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年07月17日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
猛暑が和らいでいるのはありがたいのですが、
この先もしばらく雨や曇天が続きそうなため撮影ができません。
そんなわけで今回は シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 を掲載します。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


書籍『大宇宙SCALE』に、前回掲載の M20 三裂星雲 の次にピックアップされていたのは
やはり南天の いて座の星雲でした。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-23 M17 オメガ星雲 5500 光年 
M17(NGC 6618):種別 散光星団 明るさ 7.5等級 見かけの大きさ 46×37分角 星座 いて座
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南天の天の川の中にある明るい干潟星雲(本シリーズ掲載済み)より少し北側にある散光星雲です。
明るい部分を逆さに見た形から白鳥星雲とも呼ばれますが、
私はギリシャ文字の オメガΩ星雲 の呼び名の方がなじみ深いです。

( 50%縮小+トリミング した画像です )

撮影DATA : 2018/ 8/ 4 21:27’~  Vixen VC200L+RedHD(合成fl=1,386㎜)
露出 分 × 枚 + 分 × 枚  ISO 6400 LPS-D2 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット(導入・自動ガイド) ステライメージ7(画像処理)

南天の天の川の写真では、星が群がっているバンビの形に見えるスタークラウドが良く目立ちます。
M17バンビのすぐ上(北)にあるので、望遠レンズで一緒に撮ってみました。 ↓
バンビの首のあたりに星雲がありますが、「バンビの首飾り」とよばれています

更にズームダウンすると、すでにシリーズ掲載済みのM8干潟星雲との位置関係がわかります。
( 白枠は 上の画像の撮影範囲です )
中段やや右にある明るい星は 土星 です
撮影DATA : 2017/ 5/29 01:57’~  TAMRON ズームレンズ(fl=36㎜ F4)
露出 3分 × 12枚 ISO1600  kiss DX (SEO-SP2改造)TOAST Pro 

M17のすぐ上にも赤い星雲が写っていますが,
こちらはハッブル宇宙望遠鏡の写真『創造の柱』で有名になったM16です。
こちらはもう少し遠くにあるので
このシリーズでの出番はもう少し先になります。

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今日は千葉から孫娘が来る事になっているのですが、
来たら収穫して食べようと思っていた
我が家の『片手間野菜』のスイカ1号が ・・・
スイカオバケになっちゃいました。
16日 熟し具合を確認しようと裏返したところ割れていました。
児玉スイカは受粉から約35日が収穫時期という事からすれば
17日前後になるのですが、6月末からの猛暑と最近の雨降りでひび割れた?
捨てるしかないか、と思ったのですが
恐る恐る切ってみたところ ・・・
ヒビ割れた部分を取り除いて冷蔵庫に、甘い完熟スイカでした。

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熱帯夜に撮る(その3) 亜鈴状星雲 M27

2022年07月14日 | 天体写真(星雲・星団)
どういう訳か 6月末から続いた猛暑がここにきて少しやわらいできました。
代わりにこれからしばらくは曇天が続きそうです。
撮影の方はちょうど満月期なので ノープロブレム。

ほとんど熱帯夜だった2日早朝に撮った3タイトル目になります。

M27 亜鈴状星雲 (こぎつね座)  
( 75% 縮小 および 星雲部分の切り出し画像 )
年老いて不安定となり ガスを噴出してこの星雲を形成した星が中心に写っています

トリミングなしの全体画像はこうなります。 ↓
( 上が北の方角になります )

撮影DATA : 2022/ 7/ 2 1:33’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

惑星状星雲の中では明るめで見かけも大きく、おまけに天頂高く上ってくれて
写しやすいのですが、案外のっぺりしていて拡大撮影しても
細部が見えてくるわけではない・・ と個人的には思っています。

今回も恒例の「只今撮影中ショット」は撮影したものの、
撮影レンズのズームリングがずれていて、すべてピンボケ画像になってしまいました。

( 画像クリックで拡大するとピンボケがよくわかります )
7月2日 1時59分~ Tamron Zoom(fl 20mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600
 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

この夜は透明度が良かったため はくちょう座の天の川の画像も撮ったのですが・・・
すべてピンボケで 残念。

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我が家の『かたてま野菜』 昨年初めてのマルチングで成果があった反動で、
今年は土づくりの手を抜いたせいかナスが根付かず青息吐息状態。
それでも今年初挑戦のスイカは6回の受粉で2個が育っています。
うまい具合に ちょうど千葉と東京の孫たちが来た時にそれぞれ収穫できそうです

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