伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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あすか幼稚舎 ショスタコーヴィッチの編曲は矢澤先生

2013-05-07 18:07:01 | 教育・PTA・児童福祉

(伊勢崎あすか幼稚舎に行ってきました)

YouTubeで注目されたので、職員や、保護者の話題です。
本日は、器楽演奏の指導をしている
全日本幼児教育連盟の矢澤先生が2ヶ月に一度いらっしゃる日でした。
話題になっているショスタコーヴィッチの編曲は、
矢澤先生がなさったそうです。

動画の子ども達は卒園しましたので、
矢澤先生による高等科(年長児)の音楽指導は、
本日が本年度の第1回目でした。

午前10時頃からお昼までは、
楽器は使用せず園庭で、集団行進や手拍子などの練習。




リズムに合わせることと、周りの人の動きを意識して、
自分で考えて動くことが求められていました。



この手拍子が、来年の2月には
あのすごい演奏につながっていくとは信じられません。
動画のショスタコーヴィッチの演奏の一番左のシンセサイザーで
ベースラインをひいていた男児は、
昨年の4月からピアノを始めたばかりだったそうです。

午後は、2時間ほど室内練習でした。
まず子ども達にドラムのスティックを持たせて、
握ったり、放したりする練習をしました。



1時間ほどそれをやってから、太鼓を順番にたたく練習です。
リズムに合わせて、1回たたき、なれてくると2回たたきました。
本日の矢澤先生の指導はこれで終了。

5月に初めてスティックを握り、
太鼓を1回づつたたく児童が、これから半年の練習で
あのショスタコーヴィッチ級の演奏ができるようになるのか?
すごいことです。



なお、曲は毎年変わりますので、
今年度はショスタコーヴィッチではないと思われます。




(あすか幼稚舎の六本木園長の言葉)

<あすかの指導方針>
今年度の伊勢崎あすか幼稚舎の在園児童は、
研究科(2歳)が22名、初等科(3歳)が35名、中等科(4歳)が43名、
高等科(5歳)が28名、合計128名。

あすかが目指しているのは、エリート教育ではない。
逆におちこぼれを無くしたいと考えて取り組んでいる。
子どもたちが小学校へ入学したときに、学習が楽しくなるようにその準備をしている。

人が話しているときは静かに聴く、という基本的な態度が今の小学生はできていない。
伊勢崎あすか幼稚舎では総合幼児教育研究会の生活指導を参考にしています。
子どもたちにはいろいろな刺激を与えたい。
その中で子どもたち自身が好きなことを見つけ、自信を持ってもらいたい。

<音楽指導>
あすかでは、2歳児から鍵盤ハモニカの練習を始める。
4歳児からいろいろな楽器を使った合奏の練習を始める。
4歳児たちは、高等科の5歳児の合奏の様子を見て自分でやりたい楽器を選ぶ。

器楽合奏の練習は5月から始める。
2月に合奏の北関東大会があるのでそれに向かって練習する。
今年度はこれから練習する曲を決める。
今はまだ楽器を持たないで動きの練習をする段階だが、
パート練習が始まれば毎日行うようになる。

2ヶ月に1回、全日本幼児教育連盟から矢澤先生が指導に来る。
本日が本年度の最初の指導日。半日ほど園児の指導をしてもらい、
そのあとアレンジや次の指導日までの練習の進め方を園の職員と打ち合わせる。



子どもたちは年間で3曲覚える。
昨年度のショスタコーヴィッチの練習は2ヶ月弱だった。
異邦人の練習期間は2週間だった。

YouTubeで演奏の指揮をしている担任の先生は音大卒ではない。
全日本幼児教育連盟の矢澤先生の指導を見て身につけた。
あすか幼稚舎はスタッフが少ないので先生は仕事を掛け持ちしており、
ほかの先生も指揮できる。

あすか幼稚舎の先生は、そろいのTシャツが制服。
Tシャツは5色あり、曜日によって色を変えている。
本日火曜日はオレンジ色。



(音楽指導の矢澤先生のことば)

<大切なこと>
教育で大事なのは大人たちが未来を託する子どもに、
何を培ってもらいたいのかである。
人間が持っている本来の力をどうやって引き出すのかが教師の務め。
子どもたちが本来もっている能力と、教師の力が合わさって、
それが2乗にも、3乗にもなって大きな力を引き出している。

子供たちに、よく見る、よく聴く、よく考える力を身につけさせ自立させることが大事。
音楽を学ぶのは3歳児が一番集中力が高い。これを過ぎると能力が落ちてくる。
三歳の時にしっかりといいものを与えて、いい耳を作っておくとその力は継続する。

人間には潜在的に持っている力と、後天的に身につける力がある。
集中力とは、人の話をしっかりと聴くこと。
話の意図や内容について考えることが大事。

自分のまわりに起こっていることを認識して、
自分は何をしなければならないのかを考える。
周りの人が出している音の感情まで理解して、
自分の心理状態を合わせて、合奏の力を合わせる。
それには指揮者を信頼して自分の出すべき音を出すこと。

器楽合奏では自主性を重んじているので、
子どもに自分がやりたい楽器を選ばせている。
子どもたちは自分で選んだので、一生懸命努力している。

<ショスタコーヴィッチの選曲について>
ショスタコーヴィッチの曲は、ティンパニが生かせる曲として選んだ。
12分ほどの原曲を6分にアレンジした。

「幼児の音楽だからこうあるべき」と考えること自体がナンセンス。
メロディーが理解できるかどうかだ。
世の中にやさしい曲なんて1コも無い。
由紀さおりは、大人でも童謡を歌っている。

指導にあたっては、子どもたちが持っている力を引き出すことが大事。
そのためには、大人が教えすぎないこと。
練習は、子どもたちが自分で考える訓練の場。
音楽を使って基本的な人格を作る教育をしている。

これからの日本人は、自立できないとグローバル化に対応できない。
集団指導をする中で、それぞれの子どもの個性を見極めて、
それぞれ何を与えたらいいのか、
どのように興味を持たせたらいいのかを考えながら指導している。



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