伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

行政経営、地方政治、そのほか人生にプラスの楽しいこと eメールアドレスkucctada@mail.goo.ne.jp

群馬県夜間中学 パブリックコメント募集中

2022-10-25 17:02:35 | 教育・PTA・児童福祉

群馬県は、令和6年4月に開校予定の夜間中学について

県立夜間中学設置基本方針(案)」を公表し

パブリックコメントを募集中です。(詳しくはこちら

募集期間は10月21日(金)~令和4年11月19日(土)。

よりよい学校になるように、ぜひご意見をお願いします。

 

県立夜間中学校設置基本方針(案)は10ページほど。

私もよく読んで研究してからコメントを提出したいと思います。

現時点での疑問点はつぎのとおり。

 

 

1 夜間中学の歴史について

基本方針(案)1ページには、戦後大阪で始まったと書いてありますが

「群馬県百科事典」(上毛新聞社刊)や「群馬の20世紀」(上毛新聞社)

などの文献によれば、終戦前から前橋市や伊勢崎市に設置されていた

と記述してありますので事実関係をよく調査してください。

 


2 学齢期の不登校生徒への対応について

学習機会の確保の観点から積極的に受け入れるべきであり、

中学卒業年齢になるまで不登校状態を続けさせてから

ようやく夜間中学の入学を認めるような本末転倒の考え方は誤りです。

そのためにはぜひ不登校特例校の申請をすべきです。

夜間中学の必要性と文部科学省における取組について」(R4文科省)には

夜間中学は昼間の中学校と同じ公立の中学校である

と説明してあります。この趣旨を踏まえると、

学齢期にある不登校の生徒が夜間中学に通う場合は

『転校』とするのが適切であり、基本方針(案)8ページの記述

「※現在不登校となっている学齢期の生徒についても、

多様な教育機会を確保する観点から、本人の希望を尊重した上で、

在籍校に籍を残したまま、教育支援センター等と同様に

支援を行うことが可能です。」との考え方は適切と思えません。

 


3 授業開始時間について

何時までに登校するのかは、働いている方や遠方の学生にとっては

重大な問題であるにもかかわらず開始時間が案にも示されていない

のは非常に残念です。他県の事例等をよく研究して、

ぜひ一人でもひ多くの方が通学可能となるような開始時刻にすべきです。

 

 

4 オンライン授業等について

夜間中学は県内に1校しかないので、遠方の方は通学困難と思います。

通信教育やオンライン授業なども積極的に取り入れるべきと考えます。

 

 

 

(参考)

不登校生の夜間中学受け入れの通知(文部科学省)

現役の不登校中学生も夜間中学に通学可能

大阪市の夜間中学  元不登校生の入学可能に

 

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 食品衛生責任者 実務講習会 | トップ | 水道の適切な維持管理 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夜間中学 (夜間中学支援者)
2022-10-29 11:27:02
以前にもおなじことをかいたとおもいますが、戦後の学制改革にともなって、旧制中学は高等学校になり、旧制高校は大学の教養部になりました。
戦前存在していた夜間中学は現在の定時制高校にあたり、戦後の夜間中学とつながりはありません。
コメントありがとうございます。 (多田@伊勢崎市議)
2022-10-29 20:49:39
夜間中学支援者さん、コメントありがとうございます。戦後の学制改革と夜間中学の関係はよく理解していませんでした。確認したいと思います。ご指摘ありがとうございました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教育・PTA・児童福祉」カテゴリの最新記事