新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

セイタカシギ 第1回冬羽

2015-09-23 05:34:22 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名・Himantopus himantopus 英名・Black-winged Stilt

 セイタカシギ,よく貴婦人と形容されますが,成鳥はそれにふさわしい気品の漂う容姿をしています.今回紹介するのは,第1回冬羽で,少しあどけなさが感じられます.

 セイタカシギは,これまでに成鳥と幼鳥を観察していますが,今回,初めて第1回冬羽を見ることができました.第1回冬羽と判断したのは,上背と雨覆に淡色の羽縁が見られたからです.また,上面に灰褐色味があることも識別点の一つとなりました.

 ウーン,今回も堅苦しい文章になってしまいました.ブログでは,成鳥とか,第1回冬羽とか,その見分け方とか必要がないかもしれません.「文章を飛ばして,写真を見てください」と言えればよいのですが,その画像もいまいちでは・・・ 女神の微笑を待つしかないですね.

セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市


セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.09.08 撮影場所 新潟県新潟市

セイタカシギ 「伸び」は伝染するの?

2015-05-16 07:58:49 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名・Himantopus himantopus 英名・Black-winged Stilt
  
 セイタカシギの「頭掻き」に続いて,「伸び」をご覧ください.

 セイタカシギ2羽が仲良く並んで羽繕いを始めました.すると,頭の黒いセイタカシギが突然,翼を持ち上げて「翼上げ伸び」をしました.首を前に伸ばして気持ちよさそうです.頭黒が伸びを終えると,頭の白いセイタカシギも「翼上げ伸び」をしました.アレッ,「伸び」って伝染するの?

 「伸び」には,「頸伸び」,「翼上げ伸び」,「片側伸び」,「腰上げ伸び」などがあるそうです.「伸び」には,筋肉の緊張をほぐし,血流をよくする機能があるらしく,人の「ストレッチ」と通ずるものがありそうです.

セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市




セイタカシギ 頭掻き

2015-05-15 17:46:55 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名・Himantopus himantopus 英名・Black-winged Stilt

 セイタカシギは,名前のとおり背が高く足の非常に長いシギです.その長い足を使って,頭を掻く仕草を観察できました.
 セイタカシギは,足が長いので直接的に頭を掻くと思いますよね.でも,実際は,「間接頭掻き」でした.翼を下げ,その翼越しに足を伸ばして頭を掻いていました.なぜそんな面倒くさいことをするのでしょう.セイタカシギに聞いたら,きっとこう答えるんでしょうね.「昔からみんなこうやって頭を掻いてます」って.短足の僕には,長い足を見せ付けるわざとらしい振る舞いにしか見えないけどなー.

 鳥類の頭を掻く方法には,直接的に足で頭を掻く「直接頭掻き」と,翼を下げ,その翼の上から足を伸ばして頭を掻く「間接頭掻き」が知られています.足の長い鳥は「直接頭掻き」を,足の短い鳥は「間接頭掻き」をすることが多く,その鳥が属する科や種ごとに決まっているそうです.セイタカシギが属するセイタカシギ科に近縁のシギ科の鳥たちは,「直接頭掻き」をします.また,同じく近縁のチドリ科の鳥たちは,「間接頭掻き」をします.シギ科の鳥たちには,足の長い種が多いのですが,中には足が短めに見えるキョウジョシギなども含まれています.チドリ科の鳥たちは,他の鳥に比べ足が短いようには見えません.どういうことなのでしょうか? きっと,セイタカシギ科やチドリ科の鳥たちの祖先は足が短く,シギ科の鳥たちの祖先は足が長かったのでしょう.

 ここからは,僕の妄想です.昔,セイタカシギの祖先は,足が短かったために,足の長いシギ科の祖先が,水や泥の深い場所で餌を採るのを指(足?)をくわえて見ていました.「長い足があれば,もう少し楽に暮らせるのに」と思い続ける毎日だったのです.そして,足を長くする努力を続けました.親から子へ,子から孫へとその願いが受け継がれ,現在の長い足につながったのです.それを進化といいます.セイタカシギの「頭掻き」から妄想進化論へと発展させてしまいました.

セイタカシギ.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市

セイタカシギ 川面に映る優美な姿

2015-05-12 17:11:47 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名・Himantopus himantopus 英名・Black-winged Stilt

 セイタカシギは,新潟では数の少ない旅鳥ですが,最近,観察する機会が増えています.長い,想像以上に長いピンクの足が魅力的です.以前から13羽渡来の情報を頂いていたのですが,なかなか訪れる機会がありませんでした.会えた時には,2羽に減っていました.11羽は,すでに繁殖地に飛び立ったのでしょうか?
 セイタカシギは,早朝の川面にその優美な姿を映してたたずんでいました.鳥を見始めた頃,セイタカシギは図鑑でしか見ることのできない憧れの野鳥でした.その姿を故郷の川で見ることができるとは夢にも思っていませんでした.
  
セイタカシギ 成鳥.頭の模様は,いろいろなバリエーションがあるそうです.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市 


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


セイタカシギ 成鳥.
撮影日時 2015.05.05 撮影場所 新潟県新発田市


 このセイタカシギについては,ガン・カモの先生とアルバトロスさんから情報を頂きました.その上,アルバトロスさんには撮影の協力までしていただきました.ありがとうございました.お陰様で,セイタカシギの頭掻きや伸びまで観察できました.その画像については,粟島の後半戦を挟んで投稿いたします.
 新潟は,稀に見るほど晴天が続いています.画像の整理が追いつかないほどで,嬉しい悲鳴をあげています.しばらくの間,1日2回の投稿が続きそうです.

粟島 2015-4 セイタカシギ

2015-04-26 06:28:48 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名・Himantopus himantopus 英名・Black-winged Stilt

 2015年4月21日から23日,粟島で観察した野鳥の第4弾は,セイタカシギです.
 粟島でセイタカシギ? そうですよね.僕もビックリしました.でも,粟島では過去にコシャクシギ,オオチドリなどの記録があり,不思議ではないんです.
 4月21日,海岸に沿った道を歩いていると,南のほうから何か飛んできました.とっさにレンズを向けると,ファインダー越しに見えたのはセイタカシギでした.セイタカシギは,一度,砂浜に降りたのですが直ぐに飛び立ち,島の先端のほうへ飛んでいってしまいました.
 22日,磯浜の潮溜まりにたたずんでいるセイタカシギを再発見しました.女神が,微笑みかけたのです.
 しかし,晴天が災いし,この日から鳥たちの姿はどんどんと減ってゆくのでした.最終日,23日の朝は,ホシムクドリの姿が見えなくなり,目に付くのはカワラヒワの群れだけになっていました.しかし,最後の最後で女神が微笑んでくれたのです! でもそれは,粟島で観察した野鳥の本当の最後,土壇場でのことでした.

セイタカシギ.
撮影日時 2015.04.21 撮影場所 新潟県・粟島


セイタカシギ.
撮影日時 2015.04.22 撮影場所 新潟県・粟島


セイタカシギ.
撮影日時 2015.04.22 撮影場所 新潟県・粟島


セイタカシギ.
撮影日時 2015.04.22 撮影場所 新潟県・粟島

新潟のシギ・セイタカシギ

2015-01-04 17:12:31 | セイタカシギ科
 セイタカシギ 学名 Himantopus himantopus 英名 Black-winged Stilt

 セイタカシギは,新潟県では数の少ない旅鳥と見られます.湖沼や水田,蓮田,海岸や河口の水溜りなどで観察されます.名前のとおり足の長い,優美なシギです.セイタカシギ科に分類されています.

 セイタカシギ 幼鳥.まだ足,翼も成長しきっていない幼鳥です.飛翔能力はありましたが,長距離を移動してきたとは考えにくく,近くで繁殖した可能性を捨てきれません.
撮影日時 2009.10.07 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟


 セイタカシギ 幼鳥.上の写真と同一個体です.
撮影日時 2009.10.07 撮影場所 新潟県新潟市・佐潟


 セイタカシギ ♂・成鳥.
撮影日時 2010.06.05 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


 セイタカシギ 第1回冬羽.
撮影日時 2013.09.12 撮影場所 新潟県新潟市


 セイタカシギ 第1回冬羽.上と同一個体.
撮影日時 2013.09.12 撮影場所 新潟県 新潟市


 セイタカシギ 第1回冬羽.上と同一個体.背が灰褐色をしています.
撮影日時 2013.09.12 撮影場所 新潟県新潟市