やっかいな仕事がほぼほぼ終わって少し落ち着いてきた。
先週末は夕方、職場を逃げ出して弦楽四重奏のミニコンサートに寄ってきた。
ある建物のロビーで開催されたのだが、人気があるようで到着したときには既に
満席に近かった。
そのまま連休となったものの天気は今一つ。
金曜日は、行きつけのジムにでかけて少し体を動かしてきた。
昨日は天気も良かったので奥さんと横浜に出かけて昼食をとってきた。
帰り道、いつもの坂を上っていると水仙が気持ちよさげに日の光に揺れていた。
淡路島の南岸、太平洋に面した斜面に水仙の群落があり”灘の水仙郷”と呼ばれている。
ちょうど大学を卒業したころ、卒業旅行といって単車で四国から九州を周って
来ようという計画を立てた。
バイト仲間のF君と二人で旅立つこととなったが、その他の仲間たちが1泊だけ
付き合うといい、明石から淡路島、黒岩水仙郷に立ち寄って、室戸岬まで同道した。
すこぶる天気の良い日で、水仙の白い花が斜面に咲き乱れていてなんとも爽快な
海辺の景色だった。
それぞれ就職先は決まったものの配属先は関西か、東京かと連絡待ちの状態だった。
翌朝、室戸岬で見送ってくれた仲間と別れてF君と自分は高知から宇和島へ。
結局、10泊ほどかけて別府から高千穂、高千穂から宮崎・青島、そのまま都井岬
佐多岬、指宿から天草と駆け抜けた。
毎日、宿について夕食をとっているときに明日の行先を決め、目的地のYHに連絡。
確か1泊2,700円程度だったと思う。
バイトはがりしていた学生時代に幕を下ろして、次の幕があけるのを待つ間の
つかの間の寸劇だった。
水仙の花を見るたび、毎年あのハルノヒを思い出す。