Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

いまだ木鶏たれず

2022年06月25日 | 二輪の話

先週末、天気はよいと聞いて単車を借りていたが予想外の曇天。

午後から雨模様と聞けば遠出する気にもならない。

早朝に出発して走れるだけ走って早々に帰宅することとした。

幸い、東名は空いていて川崎ICから御殿場ICまで1時間かからなかった。

本来の計画では、富士山麓を巡りながら鳥の写真を撮ってリフレッシュしようとしていた。

天気がよければ光量が多く手持ちの安物望遠レンズでも被写界深度をとることができて
よいかと考えたもの。

故に、曇天でも取り急ぎは野鳥撮影スポットに向かった。

御殿場IC自体がそこそこの標高にあるのだが、そこからまた標高を上げていく。

自衛隊の演習場に沿って県道23御殿場富士公園線を登っていく、早朝且つ曇天で気温は
上がらず標高に沿って寒くなってくる。

標高1,400mほどになると80km/hで走るのがつらくなってきた。

歯がガチガチなりだしたころにようやく水ケ塚公園に到着。

ここは、夏のマイカー規制期間中はバスの発着場にもなっている広い駐車場のある公園。

隣接する自然歩道が鳥スポット、様々な鳥たちの鳴き声が聞こえる。

駐車場から歩いて公園の外周をまわり、途中から腰切塚という小山に登って鳥の姿を探した。

ここのところ職場で嫌なことばかり起こるのでリフレッシュしようときたのだが
独り歩いていてもいつものようにリセットできていない自分に気が付く。

もうすぐ引退する年齢なので、そんなに重い仕事は要らないのだが、部下と取引先の間に
挟まれる形で汲々している。

上司にも訴えて部下の異動を促したのだが、使えない部下のことを知っている人たちは
間違っても引き取ってはくれないし、迷惑を押し付けるわけにもいかない。

そして、告げられた次の候補者は育児休暇明け/時短勤務であり、負担増加も懸念されてしまう。

八方ふさがりとまではいかないが、終わりゆく仕事に対して優良な人材は充ててもらえない。

 

大企業に勤める中で感じることとなるが、会社というものは外部からの評価のため、あるいは
リクルートのために「人にやさしい企業」を装うが、実態が伴っていないケースが多いように
思える。

事務系一般職として採用した女性に「職種転換」の道を与えるが、実際には対外折衝ができず
取引先にまともに物言えない総合職を造るだけになっていたり。
(女性としたのは蔑視や差別ではなく、事務系一般職として男性を一切採用していない事実に
よるものだ)

また、産休育休を制度化し取得を推奨していることは少さんされるが、その期間中に現場に対す
る人的な補償や補充は行われないことが多い。これは、保障や補充を行うことで復帰しにくくな
ることを避けているようにも見えるが、実態は周囲の従業員が負担を受け入れているだけのこと
であり、制度を作っただけで評価されていることは見苦しい限りだ。

結果的に、現場の人間関係にゆがみが生じるケースは制度が一般化した現在でも散見されている。

 

やれやれ、こんなところまで来て仕事のことを考えている。これではストレスも消えない。

手元に目をやり、スマホで確認するとあと2時間ほどでこの辺りは雨が降るようだ。

ただ、自宅近辺ではまだ4時間ほど猶予がある。

足柄峠を中継点にして、そこから一般道で自宅まで帰ることとした。

足柄峠は初めて越えるが、頂上から富士山も見えるなかなかの景勝地のようだ。

小山町内を抜けて、ゴルフ場の間から峠を目指す。

こんな天気なので公園にはほとんど人もいない。

雲に浮かぶ富士山を撮って、そのまま峠を下ってR246の抜け道を通って無事帰宅。

これでNinja650とも3回目のデートとなり相性がよいことに気づいた。

ハンドル位置も高めの設定で年寄りにやさしい単車だ。

また、新車価格が安いこともよい傾向だと思う。

 

さてさて、当分はストレスばかりの職場で身を縮めて生きていく。

「たどり着いたらいつも雨降り」と唄いながら過ごしてみよう。

いまだ木鶏たれず、日々は騒々しく過ぎていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ひと月ぶり

2022年06月05日 | 二輪の話

GWに遠出してからレンタルバイクの予約はしたものの天候や学校行事の都合で
キャンセルが続き、ずっと単車に乗れずじまいだった

今回も直前まで天気予報を眺めては好天を祈っていた

そうはいうものの、神奈川から山梨・静岡はずいぶん走ってしまったので、もうそんなに
行きたい場所もなくなっているのも事実

されど、千葉方面は嫌いなのであまり行きたくはない

東京湾アクアラインというショートカットもあり、料金も調整されているが
あの慢性渋滞がいやだ

自分にとって、房総は明石からみた和歌山のような距離感でやはり敬遠してしまう

 

 

今回もどうしようかと考えていたが、朝目覚めたあと、JARTIC道路情報を見ると
「上り」ながら東名は通行止め、どうやらトラックが横転して積載物をばらまいて
収拾がつかないみたい

仕方がない、この時間ならばアクアラインも空いているだろうと半ばいやいや房総方面
に向かった

5:50にバイク屋さんを出て下道を走って浮島ICへ、まだ6:30だというのに
トンネル内2km渋滞中とある

あーもうこれだからアクアラインは嫌いだ

ヘルメットの中で十分に文句をいいながらなんとか木更津市内に到着して7:00すぎ

どこかで朝食を摂ろうと富津方向に走りながら考えていたが、気の利いた店もない

結局、コンビニの軒先で缶コーヒーを飲みながら総菜パンをかじって、すぐに出発

単車は乗っているとき、流しているときが楽しいのだ

いろんなことを忘れて走れるからリフレッシュになるのだ

 

まずは東京湾に突き出た「富津岬」まで走って小休憩して、その後に外房に向かう

好天で気持ちがよい朝だが、単車で走るにはまだ少し風が冷たい

海上も少ししけていて、すぐそこの横須賀までの間も白波が立っている

富津の展望台からは、その昔「有事の要衝」だった第一海堡、第二海堡が並んでいる
のが見えた

さて、富津岬の公園を出て一般道で館山に向かう

R127を走り、信号で停まったところがちょうど勝山漁港の入口

好天の午前中、特に時間の制約もないので突堤でのんびりと海を見ることにした

のどかなものだ

小学生のころ、休日に家にいても仕方ないのでよく独りで近隣の海岸にでかけた

立入禁止・遊泳禁止とうるさいことばかり掲示されていたが、気にしたこともなく

テトラホッドの上に寝そべり、狭い海峡を通りすぎる船や雲をみていてた

  はるのうみ ひねもす のたりのたりかな (蕪村)

まさに芽渟(ちぬ)の海を前にぼんやりしてそんな気分だった

ゆっくり寄せては返す波の音、腹を空かせた鳶の声

波止場のうちにアジの群れを見つけたりして、少しゆっくりしてから単車を走らせた

勝山からは安房鴨川まで海岸沿いをグルッと走っていくつもりだったのだが
ナビなどないので、頭の中の地図で「R410を走っていればよいか」としていたら
外海への突端である洲崎を周らずに白浜というところに抜けてしまった

白浜で外房に出てから気づいたが、そのまま鴨川の方にむかって海岸沿いを進んだ

鴨川で昼食

中華をたべながら帰路を考えていたが、最短経路だとこのまま鴨川から
半島を横断して館山、木更津方面となる

別に急ぐ必要はない、単車を返す時間だけ守ればよい

 

ところで千葉県というところは、習志野にいようと房総に来ようとやたら畑と
駐車場ばかりが広くて肝心の道路が狭い

一部に幅広く整備された道路はあるが、ほとんどの一般道は片側1車線の田舎道だ

そんなところで軽トラックの後ろについていても、まったく快感はない

なので、海岸沿いを戻って洲崎を周って帰ることにした
ただ、あまり遅くなると帰路の渋滞も気になる

タイミングが合えば東京湾フェリーもよいのだが、うまくタイミングが合うかどうか

結局、東京湾フェリーには乗らず、時間の関係からもアクアライン経由で帰った

アクアラインは、連絡道路からほぼトンネル出口まで渋滞

我慢しつつ少し車間を走ったりしてなんとか帰宅した

なんやかんやで329kmの日帰りツーリング終了

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