Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

長女が留学

2022年08月09日 | 子供たち

先週金曜日から夏休みとさせてもらっている。

大したところに出かけることもなく、昨日は短期留学にでる長女を送るために
成田空港まで車を走らせた。

久しぶりの空港はCovid-19の影響からか閑古鳥が鳴いているようだった。

事前に、そんな状況をつかんでいたので空港ではなく、途中で昼食を摂ったのだが
実際に空港内部がこんなに閑散としているとは思わなかった。

長女は、所属する大学のあっせんで豪州メルボルンで1ケ月ほど語学学校に通うのだが
4月にリーフレットを持ち帰ったときにはまさか参加することになるとは思っておらず
泣いてよろこんでいた。

恐らく学校でリーフレットを見つけて、ホームステイする自分を想像して「無理無理」と
あきらめていたのだろう。確かに一般の旅行に比べれば高額で奥さんも自分にみせながら
半分無理目な相談のように話していた。

だが、学校のあっせんであれば少しは安心だし、必ず留学させようと思っていたので
自分の中ではほぼ即決だった。短期というのが残念だけれどここはいたし方ない。

「留学、行っといでよ」といったとたんに長女が顔をほころばせた。

それからは初めての海外にワクワクドキドキで語っていた。

そして、ようやく今日の日になった。

フライトは翌日の午前11時なのだが、全員前日集合で前泊するのだそうだ。

シンガポールに7時間かけてたどりつたら、そこで4時間ほどかけてトランジットして、
また7時間ほど飛ぶのだそうだ。

自分は海外にも3回しかいったことはないし、乗り継ぎなどはまったく経験もないので
どんな感じかよくわからずアドバイスもできない。

ただ、南半球は真冬なので風邪などひかぬことを願うだけだ。

自分は、93年ごろにシカゴで働いていた友人に誘われて米国に出かけたのが初めての
海外だった。

友人の奥さんが、生まれたばかりの娘さんを連れて西宮に帰省し、シカゴの自宅に帰える
のをサポートしてやってくれよというリクエストにお応えして同道した。

成田で待ち合わせた飛行機は北に向かいアリューシャン列島の上を飛んでいく。

アラスカの方からシカゴに行くんだと言われてもピンとこず、CAの方に「下に見える
のがユーコン川ですよ」と教えてもらって初めてアメリカの上にいることに気が付いた。

以降、新婚旅行でオアフからロス、勤続15周年記念で豪州ケアンズに行ったのが全て。

最初の渡航がツアーではなくて、友人に現地の作法を教えてもらいながら旅したので
その後も自分で色々と手配して旅した。

新婚旅行で、オアフからロスまでのチケットをリコンファームするのだが、アラモアナ
シヨッピングセンターをうろついているときにハワイアン航空のカウンターがあって
「リコンファームできるか」と尋ねたら「Of Course」というのでさっさと処理してもら
った。

また、ロスに渡ってから最初のホテルで空調がおかしく、フロントに電話して修理の人を
呼んて調整してもらい、普通にお礼を言ってティップを渡してた。

ユニバーサルスタジオからはもう時間的に遅かったので、ホテルまでタクったのだが
運転手に頼んで途中の大きなドラックストアに寄ってもらい歯磨き粉とシーブリーズを
買った。その間、駐車場で待ってもらったのだが、そういう交渉や依頼は得意なほうだ。

こういうことを平然としていると、奥さんは何故そんなに慣れているかと云う。

そんなに旅慣れているわけではなくて普通のことだと思うのだが、不思議そうに云われる。

ケアンズではゴルフ場も自分で予約した。

また、観光地出会った子供たちと仲良くしゃべった。子供と話していると親たちも気軽に
声をかけてくる。もちろん70%は聞き取れないが、話の流れと表情でわずか30%でも
十分にコミュニケーションは成り立つ。

長女にもそんなところがあって、今回も「太い」ところを披露して逸話の一つも持ち
帰ってほしいところだが、親としてはそれよりも「万事、無事に済みますように」と
願う気持ちでいっぱいだ。

「万事、無事」を祈願するためではないが、成田方面に出かけることもあまりないので
帰り道に成田山新勝寺を訪ねた。

平日の午後、猛暑の中で訪れている人も少なく、境内を散策したのちに鐘の音に誘われて
15時に行われる御護摩に同席させていただいた。

不動明王をおまつりし、その面前で護摩をたく。

薄暗い本堂を通り抜ける風が心地よく、その中を護摩と線香のにおいが漂う。

 

さて、新勝寺を辞して自宅に帰るまでは1.5時間ほどでとにかく順調だった。

幕張新都心、東京ディスニーリゾートと見慣れた風景を横目に見ながら、コロナ禍に
も関わらずなんとか旅立てることとなった長女のことを思い、ホッとした。

一月後、どんな顔で成田空港のゲートから出てくるのか、迎えに来るのが楽しみだ。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする