Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

コロナもしくはCovid19のこと

2020年04月16日 | つれづれ



よく晴れた一日だった
当番なので東京・大手町の事務所に向けてオフピークの時間帯に通勤した
と云っても、始業時間から30分ほどずらしただけ
通勤電車の混雑はなく、座席に座ったまま40分ほどで大手町駅

既に、父の部署は50%以上の人が出勤して仕事を始めていた
空いているのでオフピークという単語も意味を失っているようだ

しかし出社している人数が多い、1名は子供が高熱を出したが引いたので
出社したから、ちょっと離れますねと言って席を移っていった

配慮としては感心だが、間違いには気づいてないようだ
シュールな時間が流れる

その後、昼休みまでには70%の出社率になった
いないのは責任者とあと数名だけだ


午後、何気なく窓際に立つと隣のビルの様子がうかがえた
隣のビルは金融機関がはいっていたはず
やはり、こちらは高い出社率のように見受けられる
数えたわけではないが

逆方向のビル、外資系と思しきフロアに人影はない
誰も個人でリスクはとらない

父の事務所に出社している人々にも悪意はない
ここのところほとんど午後は出社しているという部員が嘆く
「モバイルPCがトロくて仕事になんない」
「誰か変わって仕事をしてくれるわけじゃないから、ツケは必ず
自分に返ってくるよ」
「家にいても仕方ないからね」
そう云いつつ連れ立って昼食に出かけて行った

そう言えば、前夜部下から連絡があり
「モバイルPCがうまく動いてくれない、確認したい書類もある
少しだけ出社してはいけないか」と懇願してきた
「本当に、こころからあなたに感染リスクを持たせたくないことと
もしあなたが感染していたとしたら、事務所の機能を全て止めなけ
ればならないことを考えると出社させられないよ」とした
ひとりだけ「堅い」上司を演じてしまって砂を噛むような気分になった



一方で、客先もなかなか慣れない様子で連絡してくる
「在宅勤務で請求書が処理できないからPDFで送信してほしい」
対応できない旨を丁寧に告げてお赦しを乞うのだが、すごく稀に
「在宅なんだから仕方ない、なぜできないの」と声を大きくする女性もいた
こちらも基本在宅勤務であり対応しずらいことを告げて再度謝るのだが
なかなか聞き入れていただけない
こちらもできれば神対応したいのだが・・・

みな不慣れ、みな初めて、相手も不慣れ、相手も初めて、でもストレス

請求書のPDFを依頼してこられる方は、不便な勤務状況でもなんとか期日通
りに代金を支払おうとしてくれている方々なので、本当に申し訳なく感じる

・感染リスクがあっても出社してくる国民性
・仕事がしたくなる国民性
・なんとか遅れずにお金を払おうとする国民性

わずかに違和感はあるが、この国はまだまだ廃れたものではない
ただ、戦時ということに対して1940年代と同じ弱みを持っている





春来たりなば 夏遠からじ 本当の春よ来い

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退屈な時は

2020年04月11日 | 子供たち



ひと月ほど前に、近所のメガドンキでボードゲーム「MONOPOLY」を買ってきた

父が子供のころ自宅で遊んでいたゲームだが、日本製の人生ゲームなどと違って
不動産や会社を購入して、その収益で勝敗を決めるなんとも大人っぽいゲーム

参加者間で直接売買や交換などができるので、うまく人を動かすことでのし上がって
いくことができる

ルールの説明もそこそこに早速家族で始めて見る

学校も塾もない休日、退屈をごまかすにはちょうどよい

結局、家族は夜中まで続けていたとのことで、すぐに基本ルールを習得してしまった

このゲームのコツはなるべく早くどこかの町を占拠して家を建てることだ
そして収益を投資に回して、さらなる収益を上げることでリードを拡げる
資産購入にあたっては、抵当設定など借金も可能
そして、このゲームでは借金に返済条件はなく、抵当解除条件があるだけ

欧米人の考え方「ビジネス」と日本人の「商売」の違いが顕著に出ていて面白い

投資して、利回りが悪ければ売却、いかに効率的に資産を膨らませていくかが
Keyになるのだが、奥さんや子供たちはなかなか売買に応じようとはしない
「まくた父に騙されるかも・・」という感じがうかがえるが、成功するためには
自ら動かなければどんどん取り残されていくことを学んでくれれば安い買い物だ




ゲームに興じていたら、季節外れの積雪

むかしむかし、そう父がまだ小学生だったころ
温暖な明石市ても冬は相当に寒くて、こたつに入ってよくボードゲームに興じたものだ

家族5人、母が夕食の支度をしていたり昼寝をしていたりしたときは麻雀
全員がそろうとモノポリーやトランプ、百人一首などで遊んだものだ

父は、姉や親たちに罵倒されながらも、なんとか頑張っていたのを覚えている



そして、この雪を最後に街は春になった

自宅の近辺には桜並木が数か所あって、いつもこの季節はにぎやかなのだが
今年はCovid19の影響でなにもかも中止となってしまった
皆、次の春を待たねばならなくなってしまった

あと何度きれいな春を迎えられるのかわからないので、これからは
毎年、どこかに春を迎えにいくことにしよう


ねがわくば はなのしたにて はるしなむ そのきさらぎの もちづきのころ (西行法師)

わしもそうおもう(父)





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