Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

うまくいかないときも

2017年05月22日 | つれづれ




運動会のシーズン
我が家も多分に漏れず二週続けての体育行事だった

ふたりとも選抜されてリレー選手になった
どちらも優勝こそ逃したけれど奮闘してくれた

王子の同学年には飛びぬけて足の速い児童がいる
3年生くらいからその子に負け続けている
サッカーをやっているとのことで加速力のある走りは
確かにすごい

さりとて王子の足が遅いわけではない
ただ、今の小学校は足の速い児童を最終組に集めて
競わせるので毎回最終組になってしまう

王子の友人は、そういう制度が嫌いで初めから
あまり一所懸命には走らないという

さてさて、今回最終学年となった王子はひそかに
徒競走では負けてもリレーなら勝機があるのではないかと
狙っていたようだ

ところがところが、王子のチームの第一走者がスタート直後に
転倒し、バトンを落としてしまったことで取り返しのきかない
ほど差がついてしまった

運命は残酷なのか、偶然そうなったのか、レースが終わったあと
うなだれている王子を見て思った

色んな事が起こるのが人生、たとえ今日は倒れても
もう一度歩き出すしかない

そして、最近なんだか仕事がうまく行かない父自身にも
そういいきかせた
 

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去れどわれらが日々

2017年05月18日 | つれづれ

1983年頃の夏だったと思う。
友人と淡路島に遊びにでかけたことがある
同じ部活だった女友達を誘い海水浴にでかけた
友人の車は少し小さく、オンボロだったけれど
少し広かったウチの車で海岸線を下って行った
今のようにインターネットもなく、知らない土
地にでかけるときはよほどの観光地でなければ
ガイドのない旅だった

別に遠くまででかけたわけではないのだが、見
知らぬ土地を走っているだけで、この先本当に
海水浴場があるのかなど不安になって、なんだ
か微妙な感じの地元民向けの海水浴場に吸い込
まれるように入った
駐車場とは名ばかり、小学校の校庭でPTAが
外来の客から料金を徴収して小遣いを稼いでい
るだけだった。

急ごしらえの海の家はただ桟敷とシャワーがあ
るだけの代物で、女の子たちとの海水浴デート
には似つかわしくないものだった

ただ、当時の僕たちに大事だったのは、立派な
リゾートではなく、そこにいて夏の陽を浴びて
いるということだった
目当ての女の子はあまり可愛くないワンピース
の水着、もう一人の”おまけ”の女子も冴えな
い恰好をしていた。

少し沖に浮かべてあった飛び込み台から飛び込
んでみたり、海水浴場の脇にあった磯で遊んで
いるうちにすぐに夕暮れは近づいてくる

海の家のおじさんも、帰宅してビールを飲むこ
としかなくてどんどん片付けていってしまう
仕方なく着替えて車に乗り込む
途中、播磨灘に沈んでいく夕陽を追いかけて走
っているとオレンジ色の風景に、女の子たちの
寝顔が溶けていく

青春映画の一場面のような景色が疲れた体に沁
みこんでいく

PaulSimonの"DUNCAN"が流れていた
なぜか、その曲が流れていたこと、彼女の寝顔
友人のやるせなさそうな横顔がスライドのよう
に浮かんでくる

三十数年経っても青春はモノクロームになった
りはしない、あざやかなカラーで今の僕に問い
かけてくる

去れどわれらが日々は最高だったかと

 

 

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バラが咲いたけど

2017年05月08日 | 少年野球

バラが咲いて春は進んでもう初夏の空気になってしまった

このGWはずっと王子の野球に付き添っていた


週末、最後の公式戦に向けての練習試合では負け知らずだったのだが
今日の本番はボロボロになってしまった

初回、二回と打てない中でなかなか守備で固めていた


残念ながら、その後は四球から崩れて加点されてしまった


王子もなかなか結果を出せなかった

試合中、一塁のうしろで写真をとっていた父のそばで地団駄を踏んで
悔しがっていた

その後、二人の走者を封殺し、三盗を試みた走者もほぼ刺した
結果的には三盗はセーフになったが、タイミングは完全なアウトだった

帰宅後、家族で王子を労いながらチーズケーキやを食べていたとき
姫様が「で、中学はなにするんだっけ」と振ると「陸上部っ」と
答える王子がいた

王子野球のファンとしては、少々残念な気持ちもありながら
俊足を伸ばすのもいいかと思う父もここにいる


でも、今日は今日で頑張った泣きながらも痛みに耐えて頑張った

だから、今日は花束を君に送ろう

父は、どんな道でも、走り続ける君が大好きだ

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