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クリスマスの魔法~その5
〈百花〉
理人「次はプレゼントの交換だよ。はい。みんなここからひとつずつとって」
りっちゃんがダンボールの箱を持ってくる。
そこには最初にみんながそれぞれ持ってきたプレゼントが入ってる。
竜蔵「まてまて、ここは慎重に…」
春樹「リュウ兄、今手に持つのはとりあえずだよ」
理人「みんな輪になって…。歌を歌いながら、隣の人に手渡していくからね。歌が終わった時に手に持った物が自分のプレゼントだからね」
一護「え~、マジで歌うのかよ…」
理人「そうだよ! ジングルベルならいっちゃんも歌えるでしょ?」
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ジングルベルを歌いながら、プレゼントを手渡して行く。
歌い終わってそれぞれの手にプレゼントが渡った。
私の包みは結構重たい。
開けてみると少年マンガが出てきた。
五巻セットだ。
百花「これって…」
剛史「それは俺からのプレゼントだ。読み応えがあって面白い」
百花「…ありがとう。剛史くん」
譲二「うわ、これは…。女物だ…」
マスターの包みからは可愛らしい柄のハンカチとポーチが出てきた。
理人「あーあ、マスターにあたっちゃった」
譲二「もしかして、これりっちゃんの?」
理人「百花ちゃん用のしか買わなかったから…。よかったら、百花ちゃんにあげてくれていいよ」
りっちゃんが天使のような笑顔でニッコリ笑う。
譲二「いやいや。せっかくだから…。何か使い道を考えるよ」
理人「ちぇっ…」
竜蔵「ジョージ。これお前が選んだんだろう?」
リュウ兄の袋からは日本史のクイズ本が出てきた。
譲二「うん。初心者も楽しめるような歴史のウンチクが満載なんだ。誰に当たってもいいように選んだんだよ」
竜蔵「そっか。ありがとよ。正月にでも読んでみるか」
春樹「これは…もしかして佐々木が選んだの?」
ハルくんが当てたのは男物の手袋。
百花「そうだよ。私以外はみんな男性だから、誰にでも合うようにと思って」
春樹「ありがとう」
ハルくんは爽やかに微笑んだ。
理人「ちぇっ、ハルくんだけずるい」
一護「で、お前は何をもらったんだよ」
理人「えっと…。何これ?」
百花「ピーラーにナイフ、キッチンばさみ…」
竜蔵「それで野菜をどんどん食べてくれ」
理人「でも、僕、手を怪我しそうなことはできないよ…」
竜蔵「お前の母さんにでも使ってもらえばいいだろ」
理人「…ありがとう。…きっと喜ぶよ。で、いっちゃんは?」
一護「花の栽培キット…ハルか…」
春樹「ああ、一護に当たったんだな。初心者でもちゃんと咲かせられるような丈夫な花だから育ててみて?」
一護「…まぁ、おふくろなら喜んで育てるだろうけどな」
剛史「…美味い」
理人「あ~、焼き菓子の詰め合わせ」
一護「店の残り物だ…タンと食え」
剛史「…ありがとう」
プレゼントの交換の後、いつものように雑談が盛り上がり、時計をみるともう8時近かった。
譲二「いくらなんでも高校生はそろそろ帰れよ」
マスターの声掛けに、みんなは「まだ早いのに」と文句を言いながら、しぶしぶ片付けモードに入った。
その6へつづく