ホワイトデーも近づいて来たことですし、先月upした『ドキドキバレンタイン』の続編を書いてみました。
バレンタインの告白で付き合い始めた設定なので、本家の吉恋の2人とは少し違った展開になっております。(;^_^A
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ワクワクホワイトデー~その4
〈百花〉
朝食の時間にマスターが言った。
譲二「今度の土曜日だけど…なにか予定ある?」
百花「いいえ。特に…。お店の手伝いですか?」
そう尋ねると、なぜだかマスターは苦笑いした。
譲二「いつも店を手伝ってもらってごめんね。…そうじゃなくて、今度の土曜日はホワイトデーだし」
百花「あっそっか」
2月と3月は同じカレンダーだから、ホワイトデーもバレンタインと同じ土曜日なんだ。
譲二「それに俺たちが付き合いだしてちょうど一ヶ月になるしね」
恋人になったのはわかっていたつもりだけど、改めてマスターの口から聞くとなんだか照れくさい。
譲二「百花ちゃんが喜ぶようなプレゼントをって考えてたんだけど…。
何がいいかよくわからないし、一緒に出かければ、百花ちゃんが欲しい物もわかるだろうし。
もし良かったら、今度の土曜日にデートに行かない?」
百花「デートですか? でも、お店は?」
譲二「百花ちゃんとの一ヶ月の記念日だからね、クロフネは臨時休業にしてもいいよ」
百花「本当ですか?」
マスターと2人きりのデート…。
まるで夢みたい。
喜ぶ私を見てマスターは優しく微笑んでくれた。
譲二「それで…。どこか行きたいところはある?」
百花「行きたいところ?」
改めて聞かれるとなかなか思いつかない。
マスター「ま、いいや…。少し考えてみとくよ…。あ、百花ちゃんそろそろ学校に出かけないと」
百花「あ、いけない」
私は慌てて食器を流しに持って行くと、学校へ行く準備を始めた。
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