恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

キャンプへ行こう!~その1~その5

2014-11-14 09:57:16 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

キャンプといえば…夏のイメージ。

いえいえ夏だけではありません。春夏秋冬、それぞれにキャンプの楽しみはあるものです。

今回は晩秋のキャンプを譲二さんたちと楽しみたいと思います。
キャンプでは男手が重要ですし、いつもとはひと味違う頼りがいのあるかっこいいカレが見られるかも。


☆☆☆☆☆

茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
血液型:O型 特技:歴史語り、特徴:歴史オタク
ヒロインの初恋の人。公園でサンドイッチをもらったり、抱っこしてもらったりしてた。

 この話は続編の後で譲二さんがクロフネを閉めて実家に帰っている時期。
ヒロイン
は大学1年生。



☆☆☆☆☆
キャンプへ行こう!~その1


〈百花〉

 10月のある日、譲二さんからメールが来た。


『元気にしてる?

 11月の後半の連休にまとまった休みが取れそうなんだ。

 百花ちゃんの予定はどう?

 俺と過ごせそうかな?

 もし、大丈夫なら一緒にキャンプにいかないか?

 キャンプといえば夏のイメージが大きいけど、晩秋から冬にかけてのキャンプもなかなか楽しいものだよ。

 もし一緒に行けそうなら、今度の土曜の午後に時間が取れるので、一緒に百花ちゃん用のキャンプの装備を買いに行こう。


 俺は百花ちゃん不足なので、早く会いたい。大好きだよ。

     譲二 』   


(秋のキャンプ。なんだか楽しそう。譲二さんはアウトドアが得意なのかな?)

 私は急いでスケジュールを確認すると返信した。

『大好きな譲二さんへ

 今度の土曜日も11月の後半の連休も、私のスケジュールは大丈夫です。

 私も譲二さんに会いたい。土曜日に会えるのを楽しみにしています。

 百花 』   



 次の土曜日に、譲二さんが車で迎えにきてくれて、アウトドアのお店に出かけた。

 その店の店長さんと譲二さんは親しいらしく、いろいろと話し込んでいる。

 まず、大きなものから。私用のシュラフ、銀のマットを見せてもらう。

店長「来月だと、このシュラフだけでは寒いから、封筒型のも用意した方がいいよ。」

譲二「封筒型のは俺のと同じのを一つ頼むよ。確かくっつけられたよね」

マスター「ああ、その方が暖かいからいいね」

 封筒型のシュラフは二つをくっつけられるようになっていて、その中にマミー型のシュラフを2人分それぞれ入れて寝るのだそうだ。

 お互いの体温で1人で寝るより暖かいというのだけど、想像しただけで頬が熱くなってくる。

譲二「それと彼女用の食器セットも見せてくれる?」

店長「譲二用のは持ってたよな。それと同じ感じでいい?」

譲二「セットとしてはそれでいいけど、女の子らしいデザインのがあればその方がいいよね?百花ちゃん」

百花「私はなんでもいいです。紙皿と紙コップでもいいし…」

譲二「遠慮しないで…。セットを揃えておけば、これから休みが取れるたびに色々行けるんだから」

 女性らしいデザインのものがあったので、それに決めた。

譲二「今度は百花ちゃんの着るものだな…。百花ちゃんはアウトドア用になりそうなデザインの服はあまり持ってなかったよね?」

百花「はい…」

店長「フリースと風よけのウインドブレーカー。夜は冷えるからこのフリースと二重になったデザインの防寒着はどう? ジッパーを外したらそれぞれ一枚ずつでも使えるし」

譲二「そうだな…。百花ちゃんはこの中だったらどのデザインのがいい?」

百花「うーん。これかな。」

譲二「じゃあ、これにしよう」

(でもこれ、絶対高いよね)

店長「保温用の下着もあった方がいいよ」

百花「下着…!?」

譲二「そうだな。見せてくれる?」

店長「これなんかどう?」

 ビビッドカラーの上下を見せてくれる。下着と言ってもあんまり下着らしくなくて、ホッとした。

店長「頭も保温した方がいいから帽子もいるよ。それと、付近を散策するならトレッキングシューズ」

譲二「じゃあ、それも見せて」

帽子にネックウォーマー、手袋、トレッキングシューズも揃えて、上から下まで、試着して譲二さんに見せる。

 譲二さんはとても満足そうだ。

譲二「それじゃあ、注文して入って来たら、俺の実家の住所に送ってくれる?」

店長「ああ、わかった。キャンプ、楽しんで来てね。」

 後の言葉は私に言ってくれる。




☆☆☆☆☆

 譲二さんにまだ少し時間の余裕があったので、帰りにカフェに寄った。

百花「今日はいっぱい散財させてごめんなさい。」

譲二「俺が好きでやってるんだから、気にしないでよ。
必死で毎日働いているから、結構給料もらっているし、歴史関連のものも最近見る暇もないし、お金の使い道がなくて随分貯まってるんだよ」

百花「でも、どれも高かったですよね…」

譲二「高いけど、品質は確かだし、秋冬のキャンプでは装備は重要だよ。
快適に過ごせる」

百花「寒い時期のキャンプって大丈夫なんですか?」

譲二「うん。装備さえちゃんとしてればね。火も焚くし、寒くはないよ。
それに夏と違って虫がいないから結構快適だよ。」

百花「そうなんだ。譲二さん結構くわしいですね。」

譲二「大学時代から友人たちに誘われてちょくちょくでかけてたからね。
だから、自分のものは揃っているんだ。
百花ちゃんのものを揃えれば、2人であちこち出かけられるしね。
といっても、俺の仕事の都合がつけばだけど。それが一番問題かな」

百花「譲二さんと旅行以外で出かけるのは初めてだから楽しみです。」

譲二「俺も。キャンプなら色々知ってるから百花ちゃんにいいカッコできるしね」


☆☆☆☆☆
キャンプへ行こう!~その2


〈百花〉
 数日後、また譲二さんからメールが来た。



『キャンプのメンバー増えてもいい?


 今度のキャンプ、2人だけでと思っていたんだけど、明里たちと話す機会があってキャンプの話をしたら、一緒に行きたいと言われた。

 百花ちゃんが構わなければ、申し出を受けようかと思うんだけど、どう?

 食事なんかは共同でしたほうがやりやすいし、後の時間は各々2人だけで過ごせると思うので、俺的には構わないかなと思ってる。

 明里の旦那の貴志、俺の親友なんだけど…そいつにも百花ちゃんを紹介したいし。

 どうかな?

                                                      譲二』

(譲二さんと2人だけで過ごすのを楽しみにしていたけど、明里さんには会いたいし、譲二さんがその方がいいと思うなら、仕方ないかな)

『いいですよ


 譲二さんがそれでいいと思うなら、私は構わないです。

 明里さんともお話したいし、明里さんの旦那さんにも会いたいです。

                 百花』




☆☆☆☆☆

 当日の朝がきた。穏やかな秋晴れで最高のキャンプ日和になった。

 譲二さんからメールが入り、クロフネの前にワンボックスカーが停まった。

譲二「おはよう、百花ちゃん。今後ろを開けるから荷物を運び込んで」

百花「おはようございます。譲二さん」

 私が鍵をかけている間に、譲二さんが荷物を車に積み込んでくれる。

百花「この車は譲二さんのですか?」

譲二「レンタカーなんだ。もっと度々キャンプに行けるなら、こんな車を買ってもいいんだけどね。
さ、助手席に乗り込んで。」

 ドアを開けてくれる。

百花「後ろは荷物でいっぱいですね」

譲二「うん。テントやテーブルと椅子も積み込んだからね」

百花「え? テーブル?」

譲二「キャンプ用の組み立て式のだよ。
キャンプ場に着いたら、組み立て方を教えてあげる」

百花「譲二さんはキャンプに詳しいんですね」

譲二「大学時代に仲間とよく行っていたからね。
今日来る貴志も一緒に行ってたんだよ」

百花「テントも譲二さんのなんですか?」

譲二「ああ、今まで1人用のテントしか持ってなかったので、今回2、3人用のテントを揃えたよ。」

百花「え?」

譲二「これからも百花ちゃんとキャンプに行くためにね。」

 譲二さんが色々と考えてくれるのがうれしい。

 それに「これからも」という言葉を聞くとウキウキしてくる。


☆☆☆☆☆
キャンプへ行こう!~その3


〈百花〉
 キャンプ場に着いた。

 さすがに夏に比べると人はあまりいない。

譲二「俺らが借りているのはあの2区画だから、車をバックでつけるね。」

百花「私は乗ったままでいいですか?」

譲二「ああ、車をつけたら色々手伝ってもらうから、そのまま乗ってて」


 車から荷物を降ろす。

 重たいものは全部譲二さんが運んでくれる。

百花「あの…。私も運びます」

譲二「いいよ。いいよ。それよりテントを建てるのは一緒に手伝ってもらうからね。俺一人だと大変だから。」

 譲二さんは私に指示を出しながら、手際良くテントを立てて行く。

 百花「テントって三角形かと思っていたら、丸いんですね」

譲二「うん、そういう形のもあるけどね。あ、そこ抑えてて」

 組み立てたテントの上にフライをかけて、形になった。

譲二「ここからはテントを固定するためのペグを打ち付けて行くから、百花ちゃんは座ってまってて」

百花「私も手伝いますよ。」

譲二「ありがとう。でも、危ないから…。
そうだ、シュラフをテントの中に入れて広げててくれる?」

百花「はい」

譲二「キャンプって、色々協力しあわないとできないからね。
2人で協力しながら作業するって楽しいでしょ?」

百花「はい!」

 テントの設置が出来て、テーブルや椅子を広げたり、コンロを出していると、明里さんたちの車が入って来た。

 車を止めて2人が降りてくる。

明里「おそくなってごめんなさい」

譲二「この隣の区画が貴志たちのだよ。
そうだ、百花ちゃん紹介するね。
これが俺の親友で、明里の旦那の貴志。」

貴志「はじめまして」

明里「お久しぶり」

譲二「これが俺の恋人の百花ちゃん」

百花「佐々木百花です。よろしくお願いします」

貴志「明里には聞いていたけど、本当に若いんだなぁ」


 貴志さんは眼鏡をかけた優しそうな人だった。

 そして、容姿は普通かな。

 すごくカッコいい人かと思っていたけど、そういうわけではなかった。

 明里さんは顔で選んだわけじゃなかったんだ!

 どちらかというと、私の譲二さんの方がずっとハンサムでカッコいい。

(「わたしの」ってつけちゃった!)

譲二「お~い、百花ちゃん。なに真っ赤な顔をしてぼーっとしてるの?」

百花「あっ、ごめんなさい」

 両手で頬を触る。熱い。


譲二「えっとね。
これから俺は貴志と一緒に貴志のところのテントを建てるから。
百花ちゃんは明里と水を汲んできてお湯を沸かしてもらっていい?」

百花「わかった」

譲二「お昼はテントの設営であんまり時間が取れないと思ったから、サンドイッチを作って来たんだ。
コーヒーとインスタントのスープで食べよう」

明里「やった! 譲二のサンドイッチ!」

貴志「やっぱ、お前段取りいいな。
譲二の飯はうまいし…。
俺、時々お前を嫁さんにすれば良かったと思うよ。」

明里「どういうことよ!?」

譲二「はいはい。
愛妻の前でそんな気持ちのワルイこと言わない」


 3人のやり取りが可笑しい。

 やっぱり昔からの仲良しなんだなぁと思う。



 明里さんとポリタンクを持って流し場に水を汲みに行く。

明里「譲二とは離れて暮らしていると聞いたから、どうしてるかな?って思ってたけど、仲良さそうで安心したわ」

百花「譲二さんは忙しくてなかなか会えないですけど、メールしたり電話をしたりしてるので会話はしてるかな。
ちょっと寂しいですけど」

明里「そうよねぇ。私も貴志と遠距離恋愛の期間が長かったから分かるわ」


☆☆☆☆☆
キャンプへ行こう!~その4


〈百花〉
 4人で昼食を食べた後、譲二さんと散策に出かける。

 譲二さんは自然に手をつないでくれた。

 キャンプ場から裏山にかけての紅葉がすばらしい。

百花「きれい。」

譲二「気に入った?」

百花「はい。回り全部、色とりどりの紅葉に囲まれるのは初めてかも…」

譲二「よかった。このキャンプ場は昔来たことがあるんだけど、その時も紅葉が見事だったんだよね。
今回うまく紅葉の時期に当たるかはちょっと賭けだったんだけど」

百花「秋のキャンプって何をするのかと思ったけど、自然の中で過ごすのってとても楽しいことだったんですね。」

譲二「秋だけでなく、冬も春も初夏も夏もそれぞれに楽しみがあるから、どれも百花ちゃんを連れて行ってあげたいな」

百花「うれしい! 私も譲二さんと色々行きたい」

譲二「ところで百花ちゃん…。
さっき貴志に紹介したとき、なんであんなに真っ赤になってたの?
 もしかして…貴志のことが…気に入ったとか?」

 あれっ、もしかして譲二さん妬いてる?

百花「えっと…。
貴志さんに会って、譲二さんの方がハンサムでカッコいいなぁ…って思って…。
ちょっと優越感に浸ってました。
…失礼だったですよね」

譲二「…」

百花「え? 譲二さん?」

 譲二さんが顔を背けてる。

譲二「ごめん…。俺ニヤけた顔が戻らないかも…」

 私は回り込んで、譲二さんの顔を覗く。

 少し頬が赤いかも。

百花「譲二さん…、照れてるんですか?」

譲二「ホントごめん。
今まで明里に、どれだけ俺は貴志よりだめな男か指摘され続けてたんで、百花ちゃんにそんな風に言ってもらえるなんて思ってなかった。」

百花「だって、譲二さんほんとうにカッコいいんだもの。
特にキャンプに来てからは、すごく頼りになるし…」

譲二「そんな可愛いこと言われたら、こんなことをしたくなるよ…」

 譲二さんは周りを見回して誰もいないことを確かめると、私を抱きしめてキスをした。

 何度も角度を変えてキスしてくれる。

譲二「…これくらいで止めとかないと…、抑えが効かなくなりそうだ…」

百花「…」

 久しぶりのキスの感覚に、私はぼーっとしてしまった。

 譲二さんは私の手を引いてまた歩き出した。


☆☆☆☆☆
キャンプへ行こう!~その5


〈百花〉
 夕食の準備が始まった。譲二さんと貴志さんはバーベキューコンロに炭を入れて、火をおこし始めた。

譲二「そろそろ冷えて来出したし、暖房もかねて今夜はバーベキューね。
百花ちゃんは明里と一緒に野菜を切って来てくれる?
あ、それとお米も洗って来て。」

百花「こっちの野菜は?」

譲二「ああ温かい汁も作ろうと思うから、玉ねぎとピーマンとしいたけ以外は一口大に切ってね? 
それとジャガイモはホイル焼きにしようと思うから洗うだけでいいよ。
明里はだいたい分かるよね?」

明里「ちゃんと、日付と夕食用とか袋に書いてある。譲二はやっぱりマメねぇ」

譲二「店で出す時みたいに全部自分で管理できないからね。
誰が見ても分かるようにしとかないと」



☆☆☆☆☆

 調理場で、明里さんと野菜を洗って切っていく。

百花「譲二さんてすごいですよね。
キャンプのことなんでも知ってるというか、分かってるというか」

明里「譲二は大学時代に貴志や友人何人かで、よくキャンプに行って遊んでたみたい。
その頃は私は海外に留学していたから、あんまりよくは知らないんだけど…。
こっちに帰って来てから、3人で何度かキャンプに行ったかな。
譲二と貴志は2人でどんどんやってくれるから、私はほとんど何もしてないけど…」

 私の知らなかった譲二さんのことがいっぱい分かって、キャンプに来てよかった。

 譲二さんはクロフネでも、何でも知っていて頼りになったけど、キャンプ場ではもっとカッコよく感じる。

 こんな譲二さんの顔は初めて知ったかも。



☆☆☆☆☆

 戻ってみるとバーベキューコンロの炭からは炎が出ている。

譲二「あ、ご苦労さん。もう少し待ってね。
炎が消えて炭が白くなり出さないと肉は焼き始められないから…」

百花「そうなんですか? あの火で焼くのかと思った。」

貴志「炎が出てる間に焼くと、食材が炭になっちゃうんだよ。」

譲二「そう。炎が消えても炭は赤くてずっと熱を出しているからね」

 譲二さんはお米を仕掛けた鍋とお汁用の食材と水を鍋に入れて、コンロの火にかけた。

譲二「今の間にコーヒーでも入れようか? 飲む?」

明里「うわぁ、飲む」

貴志「ありがとう。譲二のコーヒーを飲むのは久しぶりだな」



☆☆☆☆☆


 辺りはすっかり真っ暗になった。日が陰ると寒いので、防寒着を着込む。

 バーベキューの後、コンロの周りに椅子をおいて、みんなでおしゃべりを楽しむ。

 テーブルの上に置いたランタンの灯りが心地よい。

 私はココアを作ってもらい、他の3人はビールやチューハイを飲んでいる。

譲二「百花ちゃん、寒くない?」

百花「大丈夫ですよ。コンロが暖かいから」

 譲二さんは椅子から立つと車からブランケットを取って来た。

 そして、私の腰から膝にかけて巻き付けた。

譲二「端っこは椅子との間に差し込んでしまうといいよ。この方が暖かいでしょ?」

百花「ホントだ。ありがとう、譲二さん」

譲二「俺たちは酒を飲んで暖まっているけど、百花ちゃんは飲めないからね。
女の子は冷やさないようにしないと」

明里「ほんと、譲二はマメねぇ」

貴志「それは俺に対する嫌み?」

明里「ちょっとね」

貴志「でも、明里はそんな風に世話をやかれるのは嫌なヤツだろ?」

明里「そう、そのとおり。さすが私の旦那様ね」

 明里さんは笑って、チューハイの缶を飲み干した。

 トロトロと炭火が暖かく、私はウトウトとしてしまっていた。譲二さんに揺り起こされる。

譲二「百花ちゃん、こんなところで寝たら風邪引くよ」

百花「…う、うん」

譲二「もうテントで寝て来た方がいいよ」

百花「…じゃあ、お手洗いに行ってきます。」

譲二「あ、それじゃあ、俺も一緒に行くよ」

 譲二さんは懐中電灯を持って一緒について来てくれる。

譲二「トイレは少し離れたところにあるし、1人で行くのは不用心だからね。
夜中も行きたくなったら俺を起こしてね?」

百花「うん」

 寝ぼけ眼の私の手を引いてくれる。

譲二「ほら、ここは段があるから気をつけて…」



その6へつづく



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