恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

茶倉譲二 続編第三話~その2

2015-08-31 08:19:38 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編第三話~その2

〈譲二〉

百花ちゃんと言い合いになってしまった。

一人残されて、さっきの百花ちゃんの言葉を思い返した。


『そばにいたいのに、そばにいる理由が…私を必要としてくれる理由がわからないから…』


俺にとって百花ちゃんが必要な理由…。



百花ちゃんのことが大好きだから…。

そばにいてくれたら安心できる。

なぜなら、俺は大好きな人を守りたいから。

大好きな人にいつも笑っていて欲しい。


これでは理由にはならないのか?

分からない…。

どうしたらいいのか分からなくて途方に暮れた…。



今までこんな時に相談してきたのは…良子さんだけど…。

まさか「娘さんと喧嘩したので」なんて相談できないしな。

俺は頭を抱えた。

他に百花ちゃんのことを相談できそうなのは…。

やっぱり、アイツしかいないか…。


☆☆☆☆☆

悩んだ末、明里にメールを送った。

『久しぶり

貴志とは仲良くやってるか?
百花ちゃんのことで、ちょっと相談に乗って欲しいんだけど。

                       譲二』

すぐに返信が来た。

『どうしたの?

まさか、百花さんと喧嘩でもしたの?
                                                        明里』


堰を切ったようにメールを打ち込む。


『彼女に「そばにいたいのに、そばにいる理由が分からない。

私を必要としてくれる理由がわからない」って言われた。


「大好きだからそばでいて欲しい。笑顔でそばにいてくれるだけでいい」というのは理由にはならないのかな?


俺はもうどうしていいか分からない。

                      譲二』


その3へつづく



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