恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

茶倉譲二本編6話~吉祥寺恋色デイズ

2014-06-02 11:04:27 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二目線から本編のお話を眺めてみました。
ネタバレありです。
 

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茶倉譲二プロフィール 喫茶クロフネのマスター
身長:183cm 体重:70kg
血液型:O型 特技:歴史語り
 特徴:歴史オタク
ヒロインの初恋の人。公園でサンドイッチをもらったり、抱っこしてもらったりしてた


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6話その1

台風が近づく中、商店街の寄り合いから地区の防災の招集がかかった。


百花ちゃんを1人で置いて行くのは気が引けたが、しかたがない。


申し訳なく思いながら声をかけると、健気にも「気をつけて。」と言ってくれた。


でも、心細そうだ。なるべく早く切り上げて帰ってこよう。


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 傘は壊れるし、カッパは捲れるしで散々な目にあった。


濡れながら商店街の見回りから帰って来ると、店の中も停電していた。


雷の鳴る中、真っ暗な階段を上がり百花ちゃんに声をかけて、部屋を覗く。



1人でよっぽど怖かったのか、百花ちゃんはびしょ濡れの俺にしがみついて来た。


ちょっと驚いたけど、百花ちゃんは小さい頃雷が苦手だったのを思い出した。


怖がってしがみつく百花ちゃんをしっかりと抱きしめる。


そうだ、昔もこんなことがあったっけ。


少し懐かしく思いながら頭をぽんぽんと叩く。



なんだか…ずっとこのままでいたい……なんて考えちゃダメだよな。


「もう大丈夫?」と聞いたら、まだ怖いというので、落ち着くまでもう少し抱きしめる。


ハハッ、可愛い女子高校生を暗闇の中で抱きしめるなんて、役得だな。



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 台風が近づく中で、ヒロインは1人でお留守番。

でも、りっちゃんをはじめ、みんなから次々電話がかかって来たのは心強いよね。

照れ屋の一護君はハル君に電話させるし、剛史君の電話は???だけど、あれも心配してかけてくれたうちに入るのかな?


 でも怖い時には大好きな人に抱きしめてもらうのが一番だよね。



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6話その2

やっと落ち着いた百花ちゃんをベッドに寝かせ、俺はシャワーを浴びに一階に下りた。

雨でずぶ濡れになっていたはずなのに、なんだか体は火照っている。

ぼんやりシャワーを浴びていると、さっきの百花ちゃんの髪の匂いや体の感触が蘇ってくる。


何、ばかなことを考えているんだ、俺は。


雷が苦手な百花ちゃんは1人で真っ暗な中でがんばっていたんだ。

俺が帰ってきたら安心してすがりつきたくもなるだろうさ。

男としてみられているわけじゃない。


思い上がるのもいい加減にしろ!

譲二!


百花ちゃんにとって俺は…。


たとえば…父親。


そうだ! 一番近くにいる父親みたいなものなんだ。

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おびえていた百花ちゃんを思い出し、メールを送った。


『百花ちゃんへ


もう寝てたらごめんね。


雷怖かったみたいだから、もしかしてまだ寝てないかも…と思って。


怖いなら一緒に寝る?とか言うのはセクハラかな。



でも、困ってるんだったら、一緒に寝よう。

百花ちゃんは俺のベッド使ってくれればいいから。

俺、下に布団引いて寝るし。


それか、暖かい物でも飲む?



まぁいいや。


百花ちゃんが困ったら、起きてるから連絡ちょうだい。

                    譲二』


あーだこーだ考えながら文章を作る。

そして、恐る恐る送信ボタンを推した。


だけど、怖かったら一緒の部屋で寝ようとか、暖かい飲み物を飲む?とか馴れ馴れしすぎたかな。


送信後に読み返してみて、自己嫌悪に陥った。


ちょっと反省。


そうだな…。

明日の朝は出来るだけ普通に接しよう。

 

本編7話へ

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 メールはゲームで送られてきた内容です。

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 少し気になっている女性、それも女子高生に真っ暗な中ですがりつかれたら、普通の男性は平常心ではいられないよね。

でも、あずかっている大事な娘さんだし、シャワーでも浴びて、心と体を静めるしかない。


 抱きしめてもらったヒロインはとても嬉しかったけど、譲二さんは心穏やかではいられないよね。



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