社長・副社長日記

宇都宮の税理士法人児玉税経(KTA)の社長と副社長が日常を語る!

豊かな最晩年を考える

2014-07-16 08:32:03 | 経営者の考え方
先日、弊社のお客様の会「こだま会」を開催いたしました。

今回の「こだま会」にて講師をお願いしたのは

大塚宣夫氏。

大塚氏は医療法人社団慶成会 会長で

「青梅慶友病院」及び「よみうり慶友病院」を開設なさった方です。



「青梅慶友病院」及び「よみうり慶友病院」は高齢者や障害者、

余命が限られた方向けのサービスを展開する病院です。

親を安心して預けられる病院づくりを目指し、

青梅慶友病院は1980年に開設されました。



高齢者向けの病院というと、

寝たきりの場合、胃ろう、大部屋、何となく特別なにおいが

するイメージがあります。


寝たきりの場合の医療及び介護については、

どのような方法が良いのかは人それぞれですが、

自分が寝たきりの状態を望むかというと、望まないという人が

ほとんどではないかと思います。

でも、なぜか親にはそうしてしまうという矛盾があります。

その理由としては、他の選択肢を知らない、病院の言いなりに

なってしまう等が考えられます。



ヨーロッパの高齢者介護には寝たきりの状態にしないそうです。

朝になると着替えてベッドから起き、何とか自分の口で食事を

取るようにしているということです。

胃ろうは行わないそうです。



実際、胃ろうをすると、通常の食事以上に栄養が取れるため

かなりふくよかになる場合があります。

意識がない状態では栄養をとるために何かしらの措置が

必要ではありますが、特に高齢者の場合、それが胃ろうなのか

というと人間の尊厳を考え、疑問を感じざるを得ません。



大塚氏はヨーロッパの高齢者介護の考え方を取り入れ、

過剰な検査や治療を避け、高齢者にふさわしい医療を提供する

一方、衣類や食事や様々な取り組みで、日々の生活を活性化する

ようなサービスを行っています。



今後益々加速する、高齢化社会に向けて、高齢者の医療や介護は

避けては通れない重要な問題です。



24時間の介護は一般の人ができることではありません。

介護のプロがいるわけですから、そのプロ以上に家族が良い介護

をすることは現実的に難しいようです。

プロにお世話になりながら介護することが、介護される側、

家族双方にとって幸せであるようです。



自分自身はどのような晩年を送りたいのか、親にはどのような

晩年を送ってもらいたいのか、よく考え、実行できるように

早めに準備しておくことが大切だそうです。