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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

「日本のよい国」の時代 愛国者たちの暗黒郷① 「日の丸」教育のいきつくところ

2014-06-13 23:32:07 | 平和・憲法問題について
「日本のよい国」の時代 愛国者たちの暗黒郷① 「日の丸」教育のいきつくところ

早川タダノリ(はやかわ・ただのり)
1974年生まれ。編集者。著書に『神国日本のトンデモ決戦生活』『原発ユートピア日本』『「愛国」の技法』。

1999年に「国旗・国歌法」が制定されて以降、「日の丸・君が代」は国旗・国歌というよりも、教育現場に介入したい権力志向の政治屋によって最大限に活用される便利な「踏み絵」となった。

■政治屋の玩具
2004年の園遊会で、当時東京都教育委員であった故・米長邦雄氏が「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と天皇に語りかけ、やんわりと「やはり、強制になるということではないことが望ましい」とたしなめられたのは有名なエピソードである。
21世紀には胡散(うさん)臭い政治屋の玩貝と化した「日の丸」だが、「大東亜戦争」中の雑誌『家の光』(1943年8月)に、こんな広告(写真)が出ていた。「日の丸」の本質を簡潔に言いあらわした秀逸な広告だ。
この広告の言う「日の丸上げよ」とは、アジア各地をさらに占領して「日の丸」の旗を立てよということ。「大東亜戦争」の前半までは「皇軍の赫々たる大戦果」が報じられる際、アジアの地図に「日の丸」の旗がいくつも立っている絵柄で表現されていた。
アジアに「日の丸」を立てるためには、国民の「生活下げて」―質素・倹約に励んで税金を納め、国債を購入して戦費を捻出しましょう―というのが、この広告の趣旨だった。
広告を出した「富国徴兵」とは富国徴兵保険椙互会社のことで、現在の「フコク生命」だ。




雑誌『家の光』(1943年8月)に掲載された広告

■ブラック国家
東京・大阪をはじめ全国の教育現場に広がっている「日の丸・君が代」教育の強権的な導入は、結局のところ、この広告のような「生活下げて」とワンセットであることを見落とすことはできない。
そもそも「日の丸・君が代」を通じた「国民意識の酒養」なるもので、私のような低賃金にあえぐ労働者がトクをすることは皆無だ。「愛国心」とは大義名分を振りかざして他人を服従させるための技術にほかならない。
「日本人ならば給料に不平・不満を言うな」から始まって、「お国のためにしっかりタダ働きで奉仕しろ」という滅私奉公1億総ブラック国家が到来する。
この広告はその「愛国心」の仕組みをシンプルかつストレートに体現した、稀有な逸品なのである。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年6月11日付掲載


「生活下げて」「日の丸上げよ」かつて来た道。
「生活下げて」「消費税あげて」現在歩もうとしている道。
「(安らかに眠ってください。)過ちは、繰り返しませんから」(ヒロシマの原爆慰霊碑)に学ぶ時。
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