馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

山で逝った息子 父の気持ち。

2021-01-31 07:12:51 | 日記
   「男の気持ち」


この夏、70歳にあと2カ月の家内とともに立山に登った。
16年前の11月息子が滑落死した山だ。
翌年の夏、初めて遭難現場に立ったとき、美しい雲海の彼方に
息子の笑顔を見たような気がして
「丈夫なうちは何回でも来るよ」と約束したのだった。
今年は雪が少なく、老夫婦にとっても雪越えは楽だった。
しかし雨で足止めされ山小屋に2泊、山頂アタックは3日後になった。


私は山歩きに苦にならないが、家内にとってはそれなりの覚悟がいる。


この日のため、奥多摩の山歩きなどで足を鍛えていたが、
標高3000メートルの岩石道登りは、やはりきつかったようだ。
他の登山者の邪魔にならないよう、道を譲ってのカタツムリ登山。
そんな私たちを、若い登山者がいたわってくれ、励ましてくれた。
目印の岩にたどり着き、その前に腰を下ろしながら
「私は今回が最後(の登山)と家内。
持参した清酒を岩にふりかけ、私たちも飲んだ。
弁当を広げている二人のそばに、高山植物が可愛く咲いていた。
流れ去り、また寄せてくる白雲を眺めながら、27歳で逝った息子のことを考えた。


山が大好きだったお前にとって、立山は素晴らしい永住の地なのかもしれないあ~と。
家内も面倒見のよかった生前の息子を思っていたようだ。
二人で「ここから登山者の安全を見守ってくれよ」と願った。
東京都青梅市
宇津木和雄 無職。76歳


山紀行のアルバムに挟まれていた

黄ばんだ新聞の切り抜きはいつの年代か定かではない。
20年は過ぎているだろう。
私もこの方の年齢に近づいた。
10代からは始めた登山。
北アルプスで逝ってしまった仲間の
3倍以上生きてきた。
2021年1月末
コロナ汚染が荒れ狂う日本列島。
誰も確信が持てない日々の生存。
図柄がどんどん移り変わり
万華鏡のようにコロナウイルスは姿を変える。
波乱の74歳であるが、死ぬことに失敗はないが
死に方は選択できない。
山岳遭難死より娑婆での死は予測困難死だ。

11年前の今日,夫人から、余命旦夕迫る知らせ。
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/e4d565c874a3ae50d28d63c935c381cd









SAKSOFONISTKA - Areta Chmiel - Stand by me ( Eric Marienthal version )  

Stand By Me - Ben E. King (Lyrics) 🎵