月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ハードに楽しく!

2018-04-06 | 仕事
この10年ほど付き合いのある女性のデザイナーさんと二人で飲みに行った。
去年から、ちょこちょこ二人で飲みに行くようになり、今回会うのは昨年末以来だった。

年齢はほぼ同じ。(彼女が1、2歳下)
仕事に対する姿勢や人への向き合い方、正義感、ある意味での要領の悪さなどが似ているので、話していると面白い。「わかる、わかる!」ということがたくさんあるのだ。

でも、この1年ほど一緒に仕事ができていなくて、お互い一時期のハードな生活とは真逆の、ゆっくりのんびりした毎日を送っている。
ふと気づくとどちらからともなく、3、4年前の超ハードな日々の話を持ち出して、
「あの頃は大変だったけど、充実してましたね」
「毎日がギリギリだったけど、限界までやるのが楽しかったですよね」
なんて、思い出話ばかりしてしまう。

途中で二人ともハッとして、「過去を振り返って、あの頃はよかった・・・みたいなのは一番ダメですよね!」と。
次に会う時は、また一緒にいい仕事をして、「今回も頑張った!」と打ち上げしましょう!と誓い合った。

あの頃の壮絶な日々を思い出すと、ぞっとするけれど、心のどこかでは懐かしく、もう一度味わってみたいような気持にもなっている。
それでついつい、その話になる。
今がお互い「ヒマ」ということもあるのだろう。
「過去」を話題に酒を飲むなんて、一番やってはいけないことなのに。

しかし、他にもいろんなことを話したし、楽しいひとときだった。
お店は前から行きたかった中崎町にある「mine」さんで、予想以上に美味しくてかなり満足した。
一言で表せば「鉄板焼き」だけど、各産地の旬の野菜を焼いて、それぞれに合ったソースや添え物で出してくれる。
たとえば、蕪には海苔の佃煮のようなソースであったり、スナップエンドウには玉ねぎを煮込んだようなソースだったり。
最後のとんぺい焼きも、これまで食べたことのないようなもので、豚肉がごろごろと塊で出てくる。

この日は3500円のコースで、12品も出してくれた。
そのどれもが素材の良さをしっかり活かしていて、とにかく美味しい。
2人とも気に入って、「ここはまた来ましょう」と約束した。

こういう仕事仲間とのいい時間が、また頑張って歩こうという気持ちにさせてくれる。
「ハードに楽しく!」これが彼女のデザイン事務所の信条であり、彼女のスタンスであり、また私の目標でもある。