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【京都】「女子宮廷装束の華」展④ 『国宝 源氏物語絵巻』で見られる直衣や唐衣

2022年07月01日 | 京都・風俗博物館

平安時代好きブロガー なぎ です。

 

2022年 5月、

京都産業大学 むすびわざ館2階 ギャラリー (京都市下京区中堂寺命婦町1-10)での企画展「女子宮廷装束の華」を見学した時のこと。

いただいたレジュメをもとに印象的だったものと自分で少し調べたことを加えて個人的な覚え書きとして記事に残しておきたいと思います。

 

 ①十二単の変遷

 ②十二単[唐衣裳]の構成 

 ③平安十二単 

 ④『源氏物語絵巻』で見られる直衣や唐衣  今ココ

 

 

会場では国宝『源氏物語絵巻』で見られる直衣(のうし)や唐衣(からぎぬ)もそれぞれ2点ずつ展示されていました。

❝ ❞内、説明パネルに掲載されていた文章を転記しています。

 

 

白唐花丸文直衣(からはなのまるもんのうし)

 ❝唐花丸文直衣は、唐花菱の丸文を単純化したもので、『源氏物語絵巻』においては光源氏が着用した冬の直衣の文様としてたびたび登場します。

 また、この文様は女性の唐衣の文様としても描かれています。

 また、勅許により直衣で参内することを許される「雑袍聴許(ざっぽうちょうきょ)」では、冬は白の直衣を着装することと定められていました。❞

 

(国宝『源氏物語絵巻』は愛知県名古屋市にある徳川美術館、東京都世田谷区にある五島美術館が所蔵しています)

 

 

 

 

二藍三重襷文直衣(ふたあいみえだすきもんのうし)

 ❝3本の斜線の中に四菱を配置した三重襷は、夏の直衣の文様としてよく用いられました。『源氏物語絵巻』「蓬生」では、光源氏が二藍に三重襷の文様の直衣を着用している姿がみられます。またその他の夏の場面でも、公達が夏の直衣としてよく着用しているのがみられます。

 二藍は藍を所定の色に染め、それに紅花の紅を重ねて染めた紫系の色で、夏の直衣の色として用いられました。❞

 

(国宝『源氏物語絵巻』「蓬生」は徳川美術館所蔵)

 

 

 

 

藻勝見文唐衣(もかつみもんからぎぬ)

 ❝藻勝見文は、『伴大納言絵巻』など多くの絵巻物に描かれる袍に見られる文様です。「勝見」とは、一般的にマコモ(真菰)の別称とされます。『源氏物語絵巻』「柏木一」では女房の唐衣に描かれています。❞

 

(国宝『源氏物語絵巻』「柏木一」は徳川美術館所蔵)

 

 

 

 

梅散文唐衣(うめちらしもんからぎぬ)

 ❝旧暦の正月に芳香とともに開花する梅は、初春のシンボルでもあり、人々に愛され続けた植物です。そのため文様としても多くのバリエーションを持ちます。梅散文は花の模様を多数散りばめたもので、『源氏物語絵巻』「柏木三」では女房の唐衣の文様として描かれました。❞

 

(国宝『源氏物語絵巻』「柏木三」は徳川美術館所蔵)

 

 

国宝『源氏物語絵巻』を見ながら文様を参考にして自分でイラストを描くことが度々あったので、『源氏物語絵巻』にはとても思い入れがあります。

 

今回、この展示において『源氏物語絵巻』に見られる文様での直衣や唐衣も見ることができて嬉しかったです!

 

 

…というわけで、展示の個人的覚え書きでした。

 ①十二単の変遷

 ②十二単[唐衣裳]の構成 

 ③平安十二単 

 ④『源氏物語絵巻』で見られる直衣や唐衣  今ココ

 

 


京都産業大学むすびわざ館2階 ギャラリー

 第25回企画展「女子宮廷装束の華」

 2022年 5月18日(月)~ 7月 9日(土)


 

 

 

 

 

 


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