ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

電子の海

2009-01-19 16:49:29 | Weblog
私は何ゆえ呼吸しているのかと
問おうか

五臓六腑が絶妙な血のめぐりで
働いていると見たなら

この魂は聖なる肉体に運ばれながら
喜怒哀楽を繰り返しつつも
まなざしを対象へ向けている

昨夜のシュールな夢は何のために見たんだい

午後に
残夢の響きが消えない
やがて この青空に掻き消されるだろう
体に引っかけた薔薇の棘は夢

何のために この肺腑は
巨大な大気に切り込みを試みる?
キーボードを操る手が止まり
部屋の寒さが身に感じられた時に


私は聖別された
数多くのハンドルネームに気息や体温を感じる

街路を散策する
たおやかな足音が聞こえる
仮想の街街で出会う
電子の衣を纏った人たち

この電子の海で拾われた貝殻

戯れつづける

私は息を詰め
 潜り込む

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜の雨 | トップ | 四行詩 しじま »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事