詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

李白

2016-08-31 14:54:55 | Weblog
清平調の詞 その三

名高い牡丹の花と傾国の美女が、互いにその美を歓びあう。
天子は楽しげに眺めて、飽きることもない。
春風ゆえに生まれる無限の恨み、憂鬱を解きほぐすかのように、
沈香亭の北、欄干に身を寄せた妃の美しさ。
(李白)*傾国。絶世の美女
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芸術の贈り物

2016-08-30 23:48:29 | Weblog
世界中 ここそこで
芸術の可憐な華が
まばゆい光 放って
この惑星を飾って

夢見がちなあなたに
ラッピングされ
リボンで飾られた
贈り物が届く

そんな日には
秋風とともに
枯れ葉は香り立ち
歩道は驟雨に濡れる
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李白

2016-08-30 15:30:18 | Weblog
清平調の詞 その二

ひと枝の紅く艶やかな牡丹の花、露を含んで漂わせる濃密な香り。
雲となり雨となる巫山の女神との契りさえも、この美しさの前ではいたづらな恋心。
お聞かせください。漢の後宮の美女の中で、だれがこの貴妃に似る事ができりのでしょうか
ああ、何と華やかな、飛燕が新粧を誇るその姿。
(李白)*飛燕 。前漢の成帝の皇后
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李白

2016-08-29 15:10:08 | Weblog
清平調の詞、その一

美しい雲は貴妃の衣装のよう、美しい花は貴妃の容貌のよう。
春風は欄干を吹き渡り、夜露は濃やかにキラキラと輝く。
ああ、こんな素晴らしい美人には、あの群玉山のほとりでか、
瑶台の月光の中でしか、めぐり逢えないだろう。
(李白) *群玉山。瑶台。仙人の住む場所
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2016-08-29 12:55:35 | Weblog


落葉に径(こみち)も埋もれ
村々の灯は乏しきかな
月かげ負いて来るものに
これの泉はあふれたり
(吉田一穂)
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還暦の想い

2016-08-28 21:47:53 | Weblog
8月16日で60歳…還暦を迎えました。
いろいろな事が有りましたが、「神」を
その中心にすえて生きられる「現在」が
人生のなかで一番充実していると感じます。
そして人間が全てにおいて「平等」である
理由がその「死」に於いて実現していると
感じられてなりません。ほら君!天に富 積もう…
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村はづれの歌(立原道造)

2016-08-28 19:17:19 | Weblog
村はづれの歌

咲いているのはみやこぐさと 指に摘んで
光にすかして 教えてくれた
右は越後へ行く北の道
左は木曽へ行く中仙道
私たちはきれいな雨あがりの夕方にぼんやり空を眺めて佇んでいた
そうして夕やけを背にまっすぐと行けば 私のみすぼらしい故里の町
馬頭観音の叢に 私たちは生まれてはじめて言葉をなくして立っていた

そのかえしーーー

背のびして触りし枝の茎なりし
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若者のうた

2016-08-28 15:09:19 | Weblog
若者のうた。

五陵の若者のたちは、金市の東の繁華街、
銀鞍の白馬にまたがって、春風のなかをさっそうと行く。
いちめんの落花を踏みつくして、どこへ楽しみに出かけるのか。
にぎやかに笑いながら繰りこんだのは、碧眼の胡姫の酒場のなか。
(李白) *胡姫 えびす(ぺしるしゃ)の娘
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はじめてのものに

2016-08-27 16:50:01 | Weblog
はじめてのものに

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のように 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に ふりしきった

その夜 月は明るかったが 私はひとと
窓に凭れて語り合った(その窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 峡谷のように 光と
よくひびく笑い声が溢れていた

ーー人の心を知ることは……人の心とは……
私は ひとが蛾を追う手つきを あれは蛾を
把えようとするのだろうか 何かいぶかしかった

いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか
火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢に
その夜習ったエリザベートの物語を綴った
(立原道造)
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静夜の思い

2016-08-27 10:31:51 | Weblog
静夜の思い。

寝台の前にさしこんだ月光を、じっと見ている。
もしかしたら、地上におりた霜なのかと。
顔をあげて山の端(は)の月を望み、
顔をふせて遠い故郷を思うのだ。
『李白詩選』岩波文庫 松浦友久編訳
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メリノの口笛

2016-08-26 23:50:14 | Weblog
メリノの口笛

((明るい花が降っていた
かなしみなどはありやしない
明るい雨だ 楽しい唄だ
僕は 眺めていよう 誰もいない
雨のなかには 僕だけだ
たったひとりで待っている
おまえが ここに来るまで
<後略>
『立原道造全集3巻』より
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我が詩神

2016-08-26 23:02:38 | Weblog
立原道造……
立原!

太陽系をサーチライトのごとく
貫通していった 光 光よ…

広葉樹の紅く染まる 季節に
太陽を丸ごと胃袋で消化した

輝く 詩魂 永遠の立原
君の夭折の意味を問うのは止めだ

完璧な詩法をゆるぎなく完成させた
若き英雄 そして我が神
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『立原道造詩集』より

2016-08-26 22:25:59 | Weblog
日記

季節のなかで
太陽が 僕を染めかえる
ちょうど健康そうに見えるまで

……雨の日
埃だらけの本から
僕は言葉をさがし出すーー
黒つぐみ 紫陽花 墜落
ダイヤの王女……

(僕は僕の言葉を見つけない)

夜が下手にうたってきかせた
眠らないと 僕はいつも
夜汽車に乗っていると思いだす
(立原道造)
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陣取り合戦

2016-08-26 19:59:55 | Weblog
命運のパワーゲームが必須なら受けて立つのが人の道なり
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『李白詩選』より

2016-08-26 16:30:40 | Weblog
白鷺。

白鷺が、秋の水辺に舞いおりてくる。
一羽だけ飛ぶ姿は、まるで霜が降ってくるようだ。
心おだやかなのか、ひとまずは立ち去ろうとせず、
中洲のあたりに、スックと立っている。
『李白詩選』岩波文庫 松浦友久編訳
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